猫も喘息になる?喘息の原因・症状・予防法などをご紹介

2022/03/15

目次

猫も喘息になる?

猫も人と同じように喘息になることを知っているでしょうか。

猫の場合は他の動物と比べても症状が人と似ているため、重篤になる前に早期発見する必要があり、異常にも比較的気づきやすいです。

喘息はうまく呼吸することができず、症状が悪化してしまうと呼吸困難になってしまうことも珍しくありません。

喘息になってしまう原因は様々であるため、もし猫が咳を頻繁にしているのであれば喘息になってしまっていることを疑いましょう。

猫喘息の原因

猫が喘息になってしまう原因はアレルギーが関係している場合が多いです。

アレルギーは特定の物質が体内に入ることでさまざまな症状を起こしてしまい、花粉やハウスダストは人もアレルギーの原因となる場合が多く、猫も同じようにアレルギー反応を起こしてしまいます。

それ以外にも消臭剤やヘアスプレー、洗浄剤、たばこの煙などを吸い込むことでもアレルギー反応を起こしてしまう可能性があるため、猫が喘息をしているのであればそれらのアレルギー物質が関係している可能性があります。

猫喘息の症状

猫喘息になってしまうとどのような症状があらわれるようになるのか知っておけば猫喘息を発症していることに早期発見することも可能になります。

喘息は安静にしていれば症状が治まることもありますが、甘く見ていると呼吸困難になってしまうこともあります。

次に、猫喘息の症状を紹介するので、どのような症状があらわれるのか知りたい人は参考にしてください。

基本的に人の喘息と症状は似ているため、猫の様子を頻繁にチェックしていれば早期発見することも可能です。

喘鳴(ぜんめい)

喘鳴の症状が出ていると喘息を疑い、早期に治療を受けさせることをおすすめします。

喘息は気管に炎症が起き、気道が狭くなるため、呼吸する際にヒューヒューとなるようになります。

人も同じような症状が出るため、一度でも喘息になった経験があるのであれば喘息を疑うことができます。

喘鳴の症状が出ているときは呼吸を思うように肺に入れることができないので、苦しい様子を見せることもあります。

喘鳴は音が鳴る症状でもあるため、比較的異常に気付きやすいです。


咳をしている場合も喘息であることを疑いましょう。

元々猫は頻繁に咳をする動物ではないため、繰り返し咳をしているのであれば喘息であったり、肺や気管に異常がある場合があります。

また、発作的に咳をしており、それが1分間以上続いているのであれば異常であるため、喘息になっている可能性があります。

人の場合はゲホゲホ咳をしますが、猫の場合はズーズーやゲッゲッと咳をする特徴があります。

また、咳をする際にはうつ伏せになり、舌を軽く出していることが多いです。

咳を連続していると最悪嘔吐してしまう可能性もあり、喘息の症状が悪化している可能性も出てきます。

咳をする頻度や回数を確認することで症状が和らいでいるのか進行しているのかを確認することができます。

口を開けながら呼吸してチアノーゼを起こす

喘息になると口を空けながら呼吸をしてチアノーゼを起こしてしまうこともあります。

口で呼吸していることは鼻からの呼吸だけでは思うように酸素を取り入れることができていない状態であるため、非常に危険な状態とも言えます。

体に酸素をうまく取り入れることができていない状態のことをチアノーゼと言い、口周りや舌が紫色になる特徴があります。

喘息によるチアノーゼになってしまう可能性は必ず存在しており、急に体調が変わってしまうこともあるため、常に猫の様子をうかがうようにしましょう。

もしチアノーゼの状態になってしまったのであれば緊急に対処してもらう必要があり、動物病院に連れていくことが大切です。

普段から発作的に喘息をしている猫ほど気を付ける必要があります。

呼吸回数が多い・活動性の低下

喘息の症状が進行してしまうと肺や気管の機能も低下してしまいます。

そのため、酸素を思うように体に取り入れることができず、呼吸する回数が多くなってしまいます。

また、正常な時よりも体に酸素が供給されていないのですぐに疲れてしまったり、遊ぶ時間も少なくなる傾向があります。

呼吸する回数が多く、時間が経過しても呼吸回数が落ち着かない場合は喘息であったり、呼吸器系に何かしらの異常が起きている可能性があります。

普段であれば活発に行動していた猫が急に元気なかったり、遊ばなくなったのであれば呼吸の回数を確認し、喘息かどうかを把握しましょう。

猫喘息の予防法

猫喘息から猫を守るためには予防方法を行うことをおすすめします。

猫喘息の原因の大半はアレルギー反応を起こしているので、アレルギー物質を特定し、猫がアレルギー物質を吸い込まないように心がけることが最大の予防策と言えます。

反応してしまうアレルギー物質は猫の個体ごとに異なり、どのようなタイミングで喘息の症状が出ているのかを確認しましょう。

食べ物が関係していれば特定しやすいですが、消臭剤や洗浄剤など吸い込むことでアレルギー反応を起こしてしまう場合は特定するのに時間がかかってしまいやすいです。

猫喘息の治療法

猫喘息になってしまったのであれば治療を開始する必要があります。

喘息を甘く見ていると死亡してしまうこともあるため、喘息の疑いがあるのであれば動物病院で診察してもらうようにしましょう。

猫喘息の治療法はいくつか用意されており、症状の具合や原因などによって治療法も変わってきます。

次に、猫喘息の治療方法について詳しく紹介します。

飼い猫が喘息になっている恐れがあるのであれば動物病院に連れて行くと同時にどのような治療が行われるのかも知っておきましょう。

アレルゲンを排除する

アレルギーが原因であれば薬などで治療することもできますが、原因でもあるアレルゲンを体内に入れないことが最も大切なことになります。

いくら薬などで症状を緩和しても原因が取り除かれないのであれば再び喘息が再発してしまいます。

アレルギーが原因の場合はアレルゲン物質を特定することが求められますが、実際はなかなか難しいです。

猫の病歴を再確認したり、生活環境などを分析することである程度アレルゲンを特定することも可能です。

飼い主だけではアレルゲンを特定することは難しいので、動物病院の先生などと協力してアレルゲンを絞り込むようにしましょう。

アレルゲンを特定したり、絞り込むことができたのであれば猫が触れないようにすることで喘息の症状があらわれなくなります。

もし、症状が改善されないのであればアレルゲンが違う場合や違う原因である可能性があります。

抗炎症療法と気管支拡張療法

喘息は薬でも治療することができ、主に抗炎症薬と気管支拡張薬が使用されます。

アレルギー反応を起こしてしまうと気管が炎症して気管が狭くなってしまっている可能性が高いです。

そのままでは完全に空気の通り道が遮断されてしまい、呼吸をすることができなくなってしまいます。

そのような状態にならないためにも炎症を抑える抗炎症薬や気管を広げる効果がある気管支拡張薬が使用されます。

最初は多めに投与されますが、症状が緩和されていれば徐々に投与する量を減らしていく場合が一般的です。

まとめ

猫喘息は最悪命にも関わってくる病気でもあるため、軽視しないようにしましょう。

喘息のほとんどの原因がアレルギー物質によるアレルギー反応であるため、アレルギー物質を体内に入れないようにすることができれば喘息の症状も収まってきます。

まずは喘息の原因を解明して原因から遠ざけることが大切です。

喘息の症状は体力が消耗しやすいので、高齢になればなるほど体力が消耗しきってしまい、重症化してしまうリスクも高まってしまいやすいので注意が必要です。

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