愛犬にブラッシングは必要?ブラッシングの必要性や頻度を詳しく解説!

2020/06/05

目次

犬のブラッシングの必要性とは?

犬は当然ですが、全身を被毛で覆われています。

猫のように自分で毛づくろいすることもなく、人間が放っておけば、その被毛は伸び続けたり柔らかいアンダーコートが絡み合って皮膚を傷めたり、毛玉で身動きが取れなくなるようなこともあります。

だからブラッシングは飼い主さんが行う必要があります。でも、犬のブラッシングって実はその他にも様々な効果があります。

犬のブラッシングの必要性について、詳しく見ていきましょう。

飼い主との仲を深められる

ブラッシングの行為自体は、ただ被毛をほぐしてやるだけかもしれません。

しかしブラッシングをすることは、愛犬とのスキンシップの時間になります。

犬との絆を深められる時間でもあるのですね。

ブラシやコームの適度な刺激は、犬にリラックス効果も与えます。

ゆっくりと優しく全身をブラッシングすることで、犬は心地良さと同時に、飼い主さんに触れられている安心感を得ることができるかもしれません。

普段、撫でている時よりも、手ぐしのように少し被毛をほぐすように撫でると、犬は気持ちよさそうな顔をしませんか?

ブラッシングは飼い主さんと犬のコミュニケーションの時間でもあるのです。

外見を綺麗にできる

ブラッシングの一番の目的は、毛が絡まって毛玉などができ、不用意に引っ張られることで皮膚を傷つけることを防ぐことです。

また、換毛のある犬の場合は、抜け毛を取り除くことで新しい毛の成長が促進し、代謝を良くする効果もあります。

そうして丁寧にブラッシングを行うことで、犬の容姿は見違えるように美しくなります。

無駄な毛がなくなることで、十分な栄養が必要な毛に行き渡り、残った毛の艶やかさも変わってくるでしょう。

浮いた抜け毛がなくなると、自然と見栄えも良くなります。

体調管理にも必要

散歩で屋外を歩くと、花粉やホコリが体に付着しますし、家の中でもダニやノミなどが体につくこともあります。

そうしたものが原因で皮膚炎を起こすことがありますので、小まめにブラッシングをして、被毛を清潔に保つことが必要です。

犬は人間のように、毎日シャンプーをする動物ではありません。

逆に毎日洗うことで必要以上に皮脂を落として、これも皮膚炎の原因になってしまいます。

そのため、シャンプーの代わりにブラッシングを行うことで、不要な汚れを取り除くのです。

愛犬の体調管理の面から見ても、ブラッシングはとても大切なお世話の一つだと言えるでしょう。

犬のブラッシングの頻度は?

それでは、実際にブラッシングを行うのは、どのくらいの頻度が最適なのでしょうか。

犬には短毛種、長毛種で被毛の様子が大きく異なります。

また、換毛期の有無やシングルコート、ダブルコートでも変わってきます。

ここでは大きく短毛種と長毛種に分けてお話ししていきましょう。

短毛犬のブラッシング頻度

スムースコート・チワワ、フレンチブルドッグ、イタリアン・グレーハウンド、ラブラドールレトリーバーなど、

被毛が立ち上がることなく皮膚と一体化しているような短毛種の場合は、週に1回ほどのブラッシングが良いでしょう。

動くことで被毛が絡んだりすることもほとんどないため、それほど頻繁に行う必要はありません。

被毛と皮膚の距離が近いため、力を入れすぎないように注意してくださいね。

ただし、短中毛種と言われる柴犬や甲斐犬などの場合は、毎日のブラッシングが必要です。

特に換毛期は一日数回のブラッシングをおすすめします。

長毛犬のブラッシング頻度

ヨークシャーテリア、シーズー、アフガンハウンド、ゴールデンレトリーバーなどに代表される長毛種の場合は、

週に2~3回はブラッシングをしてあげると良いでしょう。

特に洋服を着せたり、ハーネスを付けたりして散歩をさせるようであれば、前足の内側の毛が絡みやすくなるため、毎日ブラッシングでほぐすことをおすすめします。長毛種は短毛種に比べて、当然被毛が絡みやすくなります。

また、地面にこすって汚れやすくもなりますし、毛の中に草の実や虫も入りやすくなります。短毛種よりも注意が必要です。

毛が細く絡みやすい場合は、ブラッシングスプレーなどを使用すると、とかしやすくなり、被毛のコーティングもできます。

静電気を抑える効果もありますので、長毛種はスプレーを使用するのが効果的です。

犬のブラッシング嫌いを好きにさせる方法

ブラッシングには、犬とのスキンシップや健康管理などのメリットがたくさんありますが、中にはどうしても嫌がってやらせてくれない犬もいることでしょう。

そんな犬をブラッシング好きにするにはどうしたら良いのでしょうか?

これからお話しすることに心当たりがあれば、ちょっと気をつけてあげると変わるかもしれませんよ!

無理はさせない

どうせブラッシングをやるのなら、徹底的にやりたい!毛玉全滅が目標!

もしかしたら、そんな風に意気込んでブラッシングをしていませんか?

もしも愛犬が遊びたいと思っている時に長時間おとなしくするように強制したり、毛玉をほぐしたいからと何度も何度もブラシで毛玉を引っ張ったりしていないでしょうか。

そんな時、飼い主さんが真剣にブラッシングをする先で、肝心の犬は苦痛に耐えているかもしれません。

一度のブラッシングで全身くまなく綺麗にしようとは考えない方が良いでしょう。日常的なお手入れであれば、今日は足、明日は体、という具合でも良いのです。

そして、毛玉は指でそっとほぐした後でコームやブラシでとかす方が、犬に痛みを感じさせずに済みます。

犬が落ち着いてリラックスできる時間に、優しくブラッシングしてあげることを心掛けてみると良いですよ。

ご褒美をあげる

犬は嬉しい出来事を記憶して学習します。

例えば、ブラッシングの後に大げさに褒めてあげたり、場合によっては大好物のおやつをあげたりすることで、ブラッシング=嬉しい事、美味しいこと、と記憶します。
その記憶が定着すれば、ブラシやコームは自分にとって良い事のサインです。
ブラッシングが大嫌いな犬がいきなり好きになるとは限りませんが、少なくとも飼い主さんがブラシを見せても逃げ回らずに、おとなしくやらせてくれる程度にはなるでしょう。
そこからゆっくりとブラッシングが心地よいものだということを教えてあげてくださいね。”

気持ちいい場所をブラッシング

ブラッシングを好きにさせる方法の一つとして、犬が気持ちいいと感じる場所を触ってやることも効果的です。

犬は眉間から頭にかけて触られると、緊張が解けてゆったりとした気持ちになります。この辺りからブラシを当てていくとスムーズにブラッシングができるでしょう。

また、せわしなく手を動かすよりも、ゆっくりと優しくマッサージするようにブラシを動かしてやれば、より一層落ち着いてやらせてくれるのではないでしょうか。

人間がマッサージを受けるように、犬のブラッシングも静かな環境でリラクゼーションの施術のように行えると良いですね。

まとめ

ブラッシングは特に難しいお世話ではありませんが、やり方を間違えてしまうと犬が大嫌いなものになってしまい、思うように触らせてもらえなくなってしまいます。

完璧に綺麗にしようとは考えず、犬の気持ちよく感じる時間ややり方を工夫して、少しずつでも確実にブラッシングができる環境づくりができると良いですね。

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