愛犬がひっくり返る仕草で病気がわかる?ひっくり返る5つの理由を紹介!

2020/06/30

目次

犬がごろごろひっくり返る意味とは?

寝ているとき、叱ったとき、暑いとき、遊んでいるときなど、ワンちゃんは意外といろいろな場面でお腹を見せてくれますよね。
犬にとって急所にあたるお腹を見せる行為。

とても珍しい行為だと知っていましたか?

「祖先のオオカミから受け継いだ本能でしょ」と思われがちですが、ペットとして長く改良されてきたワンちゃん達にはその本能はほとんど残っていません。
じゃあどうしてお腹を見せるのでしょうか?

実はみなさんが想像するよりもたくさんの意味が込められた行為なので、それを知ってワンちゃんとの距離をもっと縮めましょう!

仰向けで寝る理由①安心感

みなさんが想像する「お腹を見せる理由」のベスト3に入っていると思います。

お腹は骨に守られていない柔らかい部分で、そこをケガすると内臓もケガをする確率が高く、犬にとって急所になります。
そんなお腹を見せる場面で1番多いのは、仰向けになって寝ているときじゃないでしょうか。
これはもうリラックスしているなによりの証拠です。
飼い主さんが大好きで、命の危険やストレスがないお家だからこそする行為です。

この行為をしているときは「安心できるなぁ」「幸せだなぁ」と感じているときなので、これを見られる飼い主さんは、ワンちゃんにとって理想の飼い主です!

仰向けで寝る理由②服従心と降参

これもみなさんが想像する「お腹を見せる理由」のベスト3に入っていますよね。

ワンちゃんがいたずらをしたり、悪いことをして叱ったときによく見ると思います。
叱っているとどんどん耳や尻尾が下がって、足の間まで尻尾が下がりきったところでごろん。

こんなときは「ごめんなさい」「もう怒らないで…」という気持ちの表れです。
ここでしょうがないなと甘やかすと、お腹を見せる行為=飼い主のご機嫌取りになってしまいます。
それとは反対にさらに怒るのもNGです。
ワンちゃんに嫌われたり、ひどいときは噛んだりうなってくるようになってしまうかもしれません。

「ごめんなさい」されたら、いつも通りに戻ってあげましょう。

仰向けで寝る理由③暑いから

犬は人間のように汗を出す汗腺がなく、汗をかいて体温調節をすることができません。
そのため、はぁはぁと口で呼吸をするか、冷たいものや場所に体をくっつけて体温調節をしています。
それでも暑くてたまらないときに、毛皮で覆われていないお腹を出して熱を逃がします。

お腹を出している=限界の暑さなので、見つけたらすぐに冷房をつけるか、保冷剤を体に巻いてあげるなどしましょう。

知らないうちに熱中症になっていて、命を落としてしまうこともあります。
水分補給と合わせて行ってあげてください。

仰向けで寝る理由④甘えたい

犬は基本的に人間にかまってもらったり、撫でられるのが大好きです。

それでも急所であるお腹を撫でてもらいたいと思うのは、信用している人だけ。

大好きな飼い主さんだからこそ、そういう姿を見せてまでかまってほしいと甘えています。
とても嬉しいですよね。
自分でお腹を掻けないときも、こちらに甘えて掻いてもらおうとしてきます。
脚の短い犬種を飼っている人は、よく遭遇する場面じゃないでしょうか。

これらのかわいすぎる行動ですが、2つ注意してほしいことがあります。
それはワンちゃんに要求されたときにすぐに応じないこと。
甘えて噛んできたときに、しっかり怒ること。

わがままになったり、噛み癖が残ってしまうかもしれないので、この2つは徹底しましょう!

仰向けで寝る理由⑤遊びたい

POINT
みなさんが想像する「お腹を見せる理由」のベスト3に入っているであろうこの行為。実は3種類のパターンがあります。
・噛みつく直前に見せる「攻撃的腹見せ」
・攻撃をかわすためにとる「防御的腹見せ」
・もっと遊びたいときに相手を誘う「誘発的腹見せ」

他のワンちゃんと遊んでいるときや、飼い主さんと遊びたいときに見たことがありますよね。

お腹を見せない方が有利なのに、わざわざ不利な体勢をとるのは遊びの証拠です。

次この行動をしてきたら、「今は防御なのかな」と考えて遊ぶと楽しいですよ。

犬がひっくり返る仕草で病気が発見できる?

なかなか見せてくれないお腹は、実は病気のサインが表れやすい場所です。

信用されている飼い主さんしか観察できない部分なので、ワンちゃんのためにもしっかり確認しましょう。

まずは皮膚の確認です。毛が少ない部分はあせもができやすかったり、ダニがついていたりします。
ストレスで舐めすぎて禿げるときも、毛が薄い部分が多いのでしっかり確認してください。

次にお腹をしっかり触って、しこりがないか確認しましょう。
メスのワンちゃんを飼っていて、避妊手術をしていないなら、乳腺腫瘍ができる可能性があります。
気づくのが遅れると悪性腫瘍になることもあるので、注意してください。

最後に、異常な張りがないか確認しましょう。
お腹に水が溜まる腹水は、肝臓がんなど大きな病気の兆候の1つです。
調子が悪いのにお腹の張りだけはいつも通りのときは、よく確かめてくださいね。

まとめ

かわいらしい理由からワンちゃんのお助けサインまで、お腹を見せる行為にはたくさんの理由がありましたね。
行動の意味が分かって、もっとワンちゃんを好きになってもらえればうれしいです。

そしてワンちゃんから信用され、そんな姿を見られる飼い主さんには、この時間をワンちゃんの健康管理の一環として利用してほしいと思います。

病気に気づけるのは、ワンちゃんから愛される飼い主さんだけですから。

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