【愛犬の肌が赤い!】犬のマラセチアとは?症状や原因・予防法をご紹介
2022/02/06
目次
犬のマラセチアとは?
犬のマラセチアという病気を知っているでしょうか。
犬の皮膚には元々カビの一種でもある真菌が存在しており、正常であれば特に問題ありませんが、なにかしらの原因で異常発生してしまうとさまざまな症状が出てきてしまいます。
マラセチアの症状は手足の先や股・脇・首回りなどに症状が出やすい特徴があり、夏場になると発症しやすく、悪化もしやすいです。
犬種によっても発症してしまう可能性に差はありますが、原因を把握して適切な治療を受ければ完治することができる病気でもあります。
犬のマラセチアの症状
愛犬がマラセチアになっているかどうかを知るためには症状を理解しておくことが重要になります。
マラセチアの症状は皮膚が赤くなるため、普段から皮膚のチェックをしていれば早期発見することも可能です。
そのほかにはフケが多くなったり、べたつきや痒みの症状もあらわれるようになります。
また、独特のにおいが出る特徴もあるため、普段嗅いだことのないにおいをしているのであれば念入りに皮膚の確認をしましょう。
爪付近のマラセチアの症状が悪化してしまうと爪が黒く変色してしまうような症状もあります。
犬のマラセチアの原因
マラセチアになってしまう原因は解明されているので、原因を改善することでマラセチアを予防したり、症状が悪化してしまうことも防ぎます。
マラセチアの原因は加齢や住む環境が変わったたことなどです。
そのほかにも栄養バランスの乱れが関係している場合もあるため、愛犬がマラセチアになってしまったのであれば一つずつ原因を改善していくようにしましょう。
マラセチアはカビが異常増殖することが原因であるため、菌が増殖してしまう原因を理解すればマラセチアの原因と関連していることが多いです。
例えば菌はしまった環境を好むため、皮脂が多く分泌されていたり、スキンケアが不十分であることもマラセチアの原因となります。
皮脂や汚れは皮膚と皮膚がこすれ合う部分に溜まりやすいため、マラセチアもそのような部位で発症することが多いです。
犬のマラセチアの予防法
マラセチア菌は健康な犬の皮膚にも存在しており、マラセチアの症状が出てしまう原因は過度に増殖することであるため、シャンプーや食事を工夫すれば予防することが期待できます。
シャンプーで皮膚の汚れや皮脂をしっかりとることで菌が栄養とするものがなくなるため、増殖することを防ぎます。
食事は脂分が少ない物を与えるようにすれば皮脂の分泌を軽減することができ、マラセチア予防としての効果もあります。
対策さえしっかりしておけば高い確率でマラセチアを予防することができ、飼い主がしっかり注意して健康管理を行うようにしましょう。
犬のマラセチアの治療法
マラセチアの症状が出てしまっても適切な治療法を行うことで完治することができます。
飼い主が工夫すれば症状が改善される場合もありますが、一度マラセチアを発症してしまったのであれば病院で治療を受けるようにしましょう。
次に、マラセチアの治療方法を紹介するので参考にしてください。
治療法①:飲み薬
飲み薬は全身に薬の効果を広がるので、非常に便利な治療方法です。
マラセチアはさまざまな患部に症状があらわれてしまう病気であり、重度であれば体のさまざまな部分がマラセチアになってしまいます。
しかし、飲み薬であればすべての箇所に効果が期待でき、広範囲にマラセチアの症状が出てしまった際に最適です。
そのかわり、肝臓に負担をかけてしまう欠点があり、肝臓が弱い犬には使用できないこともあります。
直接飲ませる方法と飲み物に混ぜて与える方法で摂取することが一般的です。
治療法②:塗り薬
塗り薬での治療は、マラセチアの症状が出ている場所に直接薬を塗る方法です。
マラセチアの治療法の中でも一番簡単な治療法となっています。
上記で紹介した飲み薬での治療法には副作用が出てしまう可能性がありますが、塗り薬の場合は全身に副作用が起きてしまうことがなく、安心して塗布することが可能です。
しかし、マラセチアの症状が出ている部分が広範囲であれば塗布することに時間がかかってしまうことや塗布した後にすぐに舐めてしまう可能性がある欠点があります。
すぐに舐めてしまう場合は食後に塗布したり、塗布した後に遊んであげて舐めさせないようにしましょう。
治療法③:シャンプー
薬用シャンプーを使用することで治療できる方法もあります。
普段しているシャンプーを薬用シャンプーに変えるだけでよいため、定期的にシャンプーをしている飼い主であればあまり負担に感じることがありません。
しかし、シャンプーをすることは手間になってしまうだけではなく、時間も必要となります。
そのため、マラセチアの治療方法の中でも最も手間がかかる治療法と言えます。
その代わりに全身に副作用が出てしまうリスクが低いです。
治療法④:原因となる基礎疾患の治療
一般的に上記で紹介した3つの治療法をすれば症状を抑えることができたり、完治させることができます。
しかし、3つの治療法すべてを試してみても症状が改善されない場合は、基礎疾患が関係している可能性があります。
基礎疾患が原因でマラセチアになってしまっているのであれば根本的原因でもある基礎疾患を直さなければすぐにマラセチアを誘発させてしまいます。
素人ではなかなか基礎疾患を把握することは難しいので動物病院で基礎疾患の有無の確認や治療をするようにしましょう。
まとめ
マラセチアは犬の皮膚の病気であり、体が擦れ、蒸れやすい部分で発症してしまうリスクがあります。
マラセチアの病気は治療法が確立されているので、完治させることもできます。
また、飼い主が気を付けるだけでもマラセチアの予防をすることもできるので、愛犬が苦しまないように皮膚のケアを怠らないようにしましょう。
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