愛犬の最適な室温は何度?暑い時寒い時のサインも分かりやすく解説

2020/02/16

目次

犬にとって過ごしやすい室温とは?


季節の変わり目ごとに心配になるのが、室温の調整。
暖房やクーラーを入れる時、窓を開けて換気する時、
ちょうどいい温度がどのくらいなのか、分からなくなったことがある方は多いのではないでしょうか。
暑すぎて熱中症にならないか?
寒すぎて風邪をひいてしまわないか?
と、ついつい心配しすぎてしまいますよね。

犬にとって快適だと言われている気温は、18~25度。

ダブルコートかシングルコートかでも少し変わります。
ダブルコートの犬の方が肌周りに熱がこもりやすく暑さに弱いので、23度を超えないのが理想です。
逆にシングルコートの犬の場合、冬など寒い時期に注意。
20度以下にならないよう、気を配ってあげていた方がいいでしょう。

犬にとっては湿度も重要


温度と同じくらい重要なのは、湿度。
理想は40~60%くらいと言われています。

湿度が高すぎると、皮膚の炎症が起きたり、カビ・雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
逆に湿度が低すぎると、風邪をひきやすくなったり、フケの元になったり…
意外と湿度管理は大事です。

夏場は除湿器や定期的な換気、冬場は加湿器や濡れタオルを使うなどして、
上手に湿度をコントロールしてみましょう。

犬が暑い時、寒い時のサインとは?


気温や湿度を調整しても、本当に適温に感じているか気になりますよね。
人間と同じく個人差もあるので、あまり数字だけに捉われると、様子の変化に気づけません。
まずはしっかり犬の様子を見てあげることがポイント。

実際に、暑いと感じている時、寒いと感じている時のサインをご紹介致します!

暑い時のサイン

犬が暑いと感じている時の行動は…

POINT
・ハァハァと荒い呼吸をしている
・フローリングなど、冷たい部分を選んで寝そべる
・風通しのよい場所を探し、そこから動かない
・水はたくさん飲むのに食欲がない
・動きが鈍く、ゆっくりしている

このような様子が見られたら、お部屋が暑すぎるかもしれません。
特に、荒い呼吸が続く時は要注意!
このような呼吸は「パンティング」と呼ばれ、体調が悪い時や怯えている時にも行われます。
運動直後に呼吸が荒いだけならあまり心配する必要はありませんが、
大量のヨダレやぐったりした様子が確認できる場合、部屋の温度が原因かもしれません。
温度を下げ、様子が改善するかしっかり見ておきましょう。

寒い時のサイン

犬が寒いと感じている時の行動は…

POINT
・同じ場所で丸まったままあまり動かない
・小刻みに震えている
・あまり水を飲まない
・ずっと暖房器具の前にいる
・散歩に行きたがらない

寒い時はなるべく動かず暖を取ろうとするので、自然と水を飲む量も減ってしまいます。
あまりその状態が続くと、冬なのに脱水症状を起こしてしまうリスクも!
おしっこの量が減って、膀胱などに負担がかかる可能性もあります。
このような様子が見られたら、お部屋を暖かくしてあげましょう。

温度に関しての注意点


温度管理は、ただ快適性を求めるだけではなく、犬の健康のために欠かせません。
暑すぎるお部屋、寒すぎるお部屋では、様々な健康上のリスクが出てきます。

特に注意が必要なのは「熱中症」。

熱中症は、夏場だけではなく冬場にも起きる病気です。

管理を徹底することで熱中症は防げます。
具体的に、注意するべきポイントをご紹介致します。

暑すぎには熱中症のリスク

犬は暑さに弱く、気が付かないうちに熱中症リスクが高まっている…なんてことも。

熱中症と言うと、暑い夏に日向でずっと過ごしてしまった時にかかる病気、というイメージがありますよね。
でも実際には、家の中や涼しい場所でも熱中症になってしまうことがあります。

特に、窓を開けているだけ、換気をしているだけ、という場合は要注意。
温度計が窓際にあるなどして、数字上は涼しく見えるけれど実際の室温はもっと高かった、というケースも。
また、同じ気温でも湿度によって体感気温は大分変わります。
湿度が高いと息苦しく感じられ、パンティングなどのサインに繋がります。

温度、湿度、両方に気を配って適温維持を目指しましょう!

暖め過ぎは危険

冬場にも、熱中症のリスクは潜んでいます。

エアコン、暖房器具、ストーブなどの使用によって、
思っていた以上に室温が高くなってしまっていたということはありませんか?
空気の乾燥を防ぐためにも、風が出るタイプの暖房器具より、
ホットカーペットなどじんわり温まるものを使用する方がよさそうです。

また、家中全部を暖めすぎてしまうと、体温調整がうまくいかないことも。

廊下だけは暖房を入れないでおく、1部屋だけ涼しめにしておく、などの対策も必要です。
「暑い」と感じた時に、犬が自分で涼しい場所に移動できるようになっているのがベスト。
人間の体感温度と犬の体感温度をズレを、上手く調整していけるようになるのが理想です!

最後に


愛犬にとって、一番居心地のいい場所が我が家であってほしい。
きっと誰しもがそう考えます。
気温や湿度を上手く調整し、犬も人間も一年中快適に過ごせるよう、工夫してみましょう!

大事なのは、数字での管理よりも、犬とのコミュニケーション。

適度にしっかり観察してあげて、変わった様子があれば早めに対策を打つのが肝心です!

関連タグ

この記事を読んだ人におすすめの記事