一匹?一頭?犬種によって変わる?正しい犬の数え方をご紹介!

2021/12/13

目次

犬の数え方は?

生き物によって数え方が違い、鳥は1羽、魚は1匹と数えます。

では犬はどうでしょうか?

犬は1匹と数えることが多く、中には1頭と数える場合もあります。

どちらが正しいのでしょうか?

数え方に何かの違いやルールがあるのでしょうか?

そこで今回は犬の数え方について紹介します。

犬の正しい数え方

いぬの数え方、頭(とう)と匹(ひき)は、どちらも間違いではありません。

ではどのように使い分けるのでしょうか?

数え方辞典では「人間が抱きかかえられる程度の大きさ」が基準となっています。

決して犬種によってではありません。

小型犬や中型犬は人間が抱きかかえることができるので、数えるときは匹(ひき)を使います。

大型犬や超大型犬は人間が抱きかかえるには無理があるので、数えるときは頭(とう)を使います。

また数え方に特例がある犬がいます。

それは人間の訓練(盲導犬・警察犬・介助犬)によって役に立つようになった犬は頭(とう)で数えるのです。

犬の数え方「頭」「匹」の由来は?

私達は普段、あまり意識せずに動物を1匹のネズミや1頭の牛と数えています。

実はその数え方の使い分けにも匹(ひき)と頭(とう)の由来が関係しているのです。

「頭」と呼ぶ由来

頭(とう)の由来は英語の「head(ヘッド)」です。

明治末期からそう呼ばれていたようです。

西洋では、牛の数を確かめるときに「head(ヘッド)」を使っていたのを、日本語に直訳されて「頭(とう)」になりました。

牛のような大きな家畜を「頭(とう)」で数えるなら、他の大きな動物も「頭(とう)」で数えるべきだと考えられたそうです。

「匹」と呼ぶ由来

馬の2つに割れたお尻を見た古来の人々は、動物全般を「匹(ひき)」という数え方として使われるようになったという説があります。

馬は古来より日本人の生活の中で欠かせない家畜として、荷車を引いたり農耕をしたりと、労働力として大切に扱われてきたのです。

また、馬は綱につないで「引く」ことから、言葉遊びとして「匹(ひき)」となったといわれ、そこから広く生き物を数えるのに「匹(ひき)」が用いられるようになりました。

もちろん犬も当時は「匹(ひき)」で数えられていました。

犬のユニークな数え方「一犬」

一犬は「いっけん」と呼びます。

犬関連の故事成語に「一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う」というものがあります。

これは、一人がでたらめやいい加減なことをいうとみんながそれを真実なこととして広めてしまうことを例えで、

「一犬形に吠ゆれば百犬声に吠ゆ。一人虚を伝うれば万人実を伝う。」

つまり、一匹の犬が吠えだすとそれにつられて周りの多くの犬が吠えだす、ということからといわれています。

そこで一匹の犬のことを「一犬」とされたのでしょう

犬はサイズ以外でも数え方が変わる

人間によって訓練されて、働く犬は大きさに関係なく「頭(とう)」で数えられます

では、働く犬とはどんな犬のことをいうのでしょうか?

また、なぜなのでしょうか?解説します。

訓練を受けて働く犬は頭と数える

盲導犬や警察犬など、訓練を受けて人を助ける犬は大小関係なく「頭(とう)」と数えられます。

働く犬とは、介助犬、災害救助犬、麻薬探知犬、聴導犬などがあります。

また、ジャパンケンネルクラブでは登録されているすべての犬種(大きさ関係なく)「頭(とう)」で数えられています。

まとめ

犬の数え方は大きさによって「匹(ひき)」や「頭(とう)」だったりしますが、例外もあることからそれほど気にすることではないのかもしれません。

それぞれの由来を知っておくことで、ちょっとした豆知識として役立てることもあるのかもしれませんね。

この記事を読んだ人におすすめの記事