猫の熱中症対策に扇風機はNG?扇風機を使うときの注意点と対策とは

2022/01/12

目次

猫の熱中症対策に扇風機は使える?

暑さには比較的強い猫ですが、熱中症になるリスクは低くなく高い湿度は苦痛になります。

扇風機が涼しくする場所は風の当たる部分だけで部屋全体は冷やせず、エアコンみたいに体温を下げる効果はほぼ無いようです。

人間にとっては扇風機の風が心地よく感じても、猫にとっては涼しさは感じられないようです。

扇風機はエアコンの冷気を循環させるために使えば、効率的に室温を保つ事ができます。

猫の熱中症対策に扇風機を使う場合の注意点や対策

猫は肉球と鼻しか汗をかかず、体内に暑さをため込んでしまうと汗で暑さを発散できずに熱中症になってしまいます。

熱中症になれば人間と同じように命の危険もあります。

そうならない為に扇風機をどのように使えば、熱中症対策なるのかを調べて見ました。

猫が直接風に当たるのを防ぐ

猫は人間と違った体の作りをしていて、体全体に風が当たったとしても涼しいと感じることはありません。

人間のように沢山汗腺がなく、可愛らしい肉球と鼻の頭だけ汗をかきます。

その為被毛に覆われている体に扇風機の風を当てても、人間のように涼しさがわからず不快に思う事もあります。

猫はグレーミングをしたり涼しい場所を探して、自分で体温調節を行いますので扇風機はあまり必要ないようです。

扇風機に近づかせないようにする

扇風機に触れて事故を起こさないようにする為には、猫が接触しないように対策が必要になります。

好奇心旺盛な猫は小さな子供のように思いがけない行動をしますので、柵やストーブガードなどで扇風機を囲むようにし危険を回避してあげます。

それでも怪我をしてしまう心配がある場合は、壁掛けの扇風機を使ってみるのもいいかもしれません。

愛猫が怪我をしてしまうととても痛々しく可愛そうになりますので、事故が起きないように十分な対策をしてあげて下さい。

安全機能が搭載された扇風機を使う

猫や小さな子供がいても安心して使う事ができる、有能な扇風機を選ぶようにします。

例えば転倒防止のチャイルドロック機能が付いているものや、小さいボディでも高性能を誇るサーキュレーターなども推奨されます。

羽根が見えないタワー型扇風機ならば、猫がいたずらをする心配や怪我をしてしまう事もなくなります。

万が一の場合に備えて、安全機能が搭載されている扇風機を選べば安心です。

扇風機が動かないように固定する

もし猫が扇風機に強く体当たりした場合でも、絶対に倒れないように柱などにくくりつけて固定をします。

固定をする際に細い紐を使ってしまうと、猫がじゃれたり誤飲の原因にもなりますので注意が必要です。

留守番をさせる際には扇風機を他の部屋に移動させて、猫が触れないようにすれば安心です。

飼い主が留守の間は猫にとって不安でもあり開放的にもなりますので、安全に過ごせるようにしてあげる事も大切です。

扇風機カバーで覆う

扇風機の中の羽根がクルクル動く様子や、ゆっくり左右に首を振る動きは猫の野生本能をくすぐってしまいます。

飼い主が「危ないから近づいちゃ駄目」と注意をしても、一度興味を持ってしまうと知らず知らずのうちに近づいてしまいます。

猫の細い手や尻尾が扇風機に巻き込まれてしまう危険性もありますので、扇風機カバーを覆わせることで隙間に手を入れる行為が防げます。

カバーを前も後ろも隠せるものにすることで十分な安全対策にもなります。

羽がない扇風機を使う

猫や子供が触っても怪我をしないように、ダイソンなどでは羽根のない扇風機が販売されています。

羽根のない扇風機は猫の興味をそそることがあまりなく、手を突っ込んでしまった場合でも怪我する心配もありません。

野生本能がある猫は飼い主が思いもつかない事に興味を示す時もありますので、扇風機を使用している間は油断をせずに見守ってあげるようにして下さい。

電気コードが壊れないようにガードする

猫はひも状のものに興味を示す時期があり、電気コードを噛んで感電してしまう恐れがあります。

野生の血が入っている猫の歯は意外に鋭く、人間から見たら「大丈夫だろう」と思うようなものでも噛んで駄目にしてしまう事があります。

電気コードを保護すれば猫を危険から守る事ができ、扇風機の故障も防げます。

安全グッズを上手に活用して、愛猫が安心して過ごせるようにしてあげて下さい。

猫の熱中症を扇風機以外で防ぐ方法

猫の熱中症を防ぐのに扇風機だけでは無理があり、扇風機での事故も数多く報告されています。

扇風機の音を嫌がり、風には不快を感じる猫もいるようです。

そこで扇風機以外で防ぐ方法を幾つか紹介します。

冷却グッズを使用する

暑い夏を快適に過ごせるように猫用の冷却マットや冷却ベッドなどが販売されていて、部屋の涼しい場所に設置してあげれば安心です。

猫によって好き嫌いがあり使ってくれない場合もありますが、様々な商品を試して愛猫に合ったものを選んであげて下さい。

はじめて見るものには警戒心があり、焦らずに見守ってあげるといつの間にか心地よさそうに使ってくれている事もあります。

暑くてバテ気味の猫の様子はとても可愛そうになりますが、スヤスヤ気持ち良さそうに寝ている姿には癒されます。

ブラッシングをして余計な毛を除く

猫は季節の変わり目になると抜け毛が多くなり、飼い主にとっても抜け毛の後始末が大変になります。

ブラッシングをしてあげるととても気持ち良さそうにし、飼い主に催促をする時の仕草は可愛らしく癒されます。

トリミングが苦手な猫も多くいますが、夏になる前に飼い主の手でブラッシングをして無駄な毛を取り除いてあげます。

長毛種の猫の場合は、短毛種の猫よりも念入りにブラッシングをした方が暑さ対策になるようです。

水飲み場を複数用意する

夏は他の季節と比べて、水の減り方が早く感じる事があります。

猫は体温が上がると水を飲んで調整する事もありますので、飲み水を複数用意してあげるようにします。

脱水症状や熱中症対策のためにも、普通の水と自動給水器を併用して使えば安心です。

猫も人間と同じように汗をかく場所は少なくても、水分補給をきちんとしてあげる事が大切です。

快適なスペースを確保させるようにする

日常的に行える対策としては、猫が部屋を自由に行き来できるようにし自分で快適な場所を見つけられるようにしてあげます。

エアコンを使っている時はなるべく外気が入らないようにドアを閉め切ってしまいがちですが、猫にとってはあまり涼しいと感じていない事もあります。

猫が通れるだけの隙間を常に用意してあげる事が大切で、風が通ってドアが閉まってしまうような場合はドアストッパーなどを活用すれば安心です。

猫は扇風機が好き?嫌い?

扇風機の電源を入れると下の台が温かくなり、直接風が当たらない事もあって気持ち良く眠る猫もいます。

動いている時の扇風機の振動は猫の喉笛に似ていて、安らぎを感じて安心する猫もいるようです。

猫は少し高さのある物が好きで、扇風機の下の台を枕として利用している事もあります。

長毛種の猫は短毛種の猫と比べて、涼しい風をあびたいと思う傾向があるようです。

風に当たることが嫌いな猫や、音が苦手な場合は扇風機を嫌がります。

まとめ

扇風機は猫の熱中症対策にはあまり役に立たないようですが、エアコンの冷気を循環させるためには必要です。

猫や子供がいても安全機能が搭載されている扇風機も販売されていて、事故やケガの心配を減らしてくれます。

扇風機を上手に活用して暑い夏を乗り切りたいものですね!

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