愛犬にかぼちゃはOK?食べさせるときの4つ注意点とレシピも紹介!
2020/02/04
目次
犬はかぼちゃを食べても大丈夫?
かぼちゃは人間にとって栄養価の高い食べ物です。冬に食べると風邪予防になると言われていますが、愛犬に食べさせたいと思う飼い主さんも多いかと思います。
結論から申しますと、かぼちゃは犬に与えてもよい食材です。人間と同様に健康に効果的な成分も含まれています。犬の好みにもよりますが、かぼちゃそのものに十分な甘みがあるので、おやつとして与えてもよいでしょう。
しかし、どのような食物にも言えることではありますが、犬の体質によってアレルギー症状が出てしまう、与え方によって具合が悪くなってしまう恐れもあります。ですので、注意点をしっかり認識してから食べさせてあげるようにしましょう。
この記事では、与える時の注意点の他にもかぼちゃの手作りレシピやおやつなども紹介していきます。
かぼちゃに含まれる効果や栄養
かぼちゃには「βカロテン」「ビタミンE」「ビタミンC」「カリウム」「食物繊維」が豊富に含まれています。
〈βカロテン〉
βカロテンは、老化を抑える抗酸化作用があります。
また、体内でビタミンAに変換され、粘膜の抵抗力を高める効果があり、白内障の予防や、角膜、皮膚や被毛の健康状態を保つ働きがあります。
〈ビタミンE〉
ビタミンEは抗酸化作用があります。細胞膜トラブルの原因となる活性酸素、過酸化物に対抗し守ってくれますので、病気の予防に効果があります。
〈ビタミンC〉
ビタミンEと同様に、抗酸化作用があります。
人間と違い、犬は体内でビタミンCを作ることができますが、年齢や体質によっては不足してしまうことがありますので摂取できるとよいでしょう。
〈カリウム〉
塩分を排出する働きがあるので、血圧を維持します。また、利尿作用が体内の水分量を調整してくれるので代謝が良くなります。
〈食物繊維〉
便通を良くしたり、体調を整える働きがあります。
かぼちゃを与えるときの4つの注意点
犬にかぼちゃを与えるときには、注意しなければならないポイントがいくつかあります。これらを押さえておかないと、いくら栄養素が高いかぼちゃであっても、犬の健康を守るどころか、逆に健康を害することになってしまう可能性があります。
・かぼちゃの皮や種の与え方
・生では食べさせてはダメ
・アレルギーには気をつけて
・与え過ぎはダメ
この4つについて、なぜ注意する必要があるのか、与えた場合の症状についてお伝えしていきたいと思います。
かぼちゃの皮や種は要注意
種や皮は消化することが難しいため、消化不良の原因になります。消化管に詰まってしまったり、口の中や消化管を傷つけたりするおそれがあります。そのままでは与えないほうがよいでしょう。基本的には種も皮も取り除いて与えるのがベターです。
ただし皮は栄養素が豊富なので、与えたい場合は、細かくすりつぶすなどの工夫をしてください。
生では食べさせない!
かぼちゃは豊富な食物繊維が含まれているので、便通改善に役立ちます。しかし、犬にかぼちゃを与えるときは必ず柔らかくなるまで加熱してから与えるようにしましょう。生のままで与えてしまうと消化に時間がかかり胃腸に負担がかかってしまいます。消化不良の原因になりますので注意しましょう。茹でたり蒸したりすると柔らかく甘さも感じやすくなるので喜んで食べてくれます。
アレルギーにも気をつける
人間にも言えることではありますが、どのような食材でもアレルギーになる可能性はあります。初めて与える食材は少量からスタートし、与えてから数時間は何か変わった様子はないか、犬の様子をしっかりとチェックしましょう。
食物アレルギーは、原因となる食材を犬の食事から取り除くことで避けることができます。しかし、食後に下痢や嘔吐したからといってアレルギーが原因とは限りません。アレルギー症状は食物の摂取直後に発症するとは限らないからです。ご自身で判断が難しいと思われる場合は、動物病院でアレルギーの検査を受けてみるとよいでしょう。
食べ過ぎにも注意!
かぼちゃには、ビタミンやカリウムなど栄養が豊富に含まれていますが、カロリーも相応に高いです。栄養が豊富だからと日常的に与えてしまうと肥満の原因になってしまいます。かぼちゃ100gのうち91カロリーもあるのでダイエットには向きません。与え過ぎにによる栄養、カロリー過多は内臓に負担がかかってしまいます。日常的に与えるのではなく、普段の食事に適量混ぜたり、おやつ程度にしましょう。
1日に食べさてもいい量は?
かぼちゃは栄養バランスが良く、栄養満点な食材です。
しかし、与え過ぎては便秘や下痢の原因となりうるため、犬の体の大きさに比例して食べてもよいとされる量が変わってきます。
(犬の体重) (与えていい量)
1kg 11g
3kg 25g
5kg 37g
10kg 62g
15kg 85g
20kg 105g
30kg 143g
40kg 178g
このように、体の大きさに比例して、食べてもよいとされる量が変わってきます。
かぼちゃは比較的カロリーが高い食材になりますので与え過ぎは肥満の原因になります。
とにかく、与え過ぎないよう注意してください。
かぼちゃを使ったおやつもおすすめ!
かぼちゃをそのまま生で与えるより、消化しやすいよう加熱してあげたり、少し手を加えてあげるとより食べやすく、安全に栄養を摂取することができます。
下記にて紹介させていただいているおやつレシピでは、消化不良の原因となる皮や種を取り除いたり、加熱したり、他の材料を加えることでさらにかぼちゃの味を際立たせたり工夫をしています。
ぜひ、作ってみてはいかがでしょうか!?
人間用のおやつはNG
まず最初に認識しておかなければならないのが動物によって、
・消化酵素
・必要な栄養素
が異なるということです。つまり、食べ物によっては毒になる可能性があったり、内臓疾患など健康被害を受けることになります。具体的には、
・チョコレート
・キシリトール
・マカデミアンナッツ
・ネギ、玉ねぎが含まれたお菓子
・魚介類、甲殻類が含まれたお菓子
このような人間のお菓子を犬が口にしてしまうと、中毒症を起こして最悪の場合は死を迎えてしまうことも。どれも犬にとって分解できない成分が入っているものです。
また、これら以外のお菓子も、犬にとって塩分や糖分過多であったり、ガムなどは喉に詰まらせてしまうこともあります。やはり人間のお菓子は犬には与えないようにしましょう。
愛犬におすすめなかぼちゃのおやつレシピ4つ
安心して食べさせてあげられるおやつレシピを4つご紹介します。
・かぼちゃのスープ
・かぼちゃのクッキー
・かぼちゃのケーキ(マフィン)
・かぼちゃのプリン
かぼちゃに限らず、食物アレルギーはどのような食材でも反応する可能性があります。
初めてかぼちゃを与えるときは、少しずつ与えて体調に変化がないか様子を見てくださいね。
かぼちゃのスープ
◾️材料・分量
・かぼちゃ 100g(皮、種を取り除いた量)
・水 200g
◾️調理方法
1.かぼちゃは2〜3cm角に切る
2.鍋に1と水を入れ、かぼちゃが柔らかくなるまで加熱する
◾️注意点・その他
1日におやつとして与えていい量の目安
(犬の体重)(与えていい量)
1kg 15g
3kg 34g
5kg 50g
7kg 65g ←数字しっかり縦並びにしたい!
10kg 85g
20kg 144g
30kg 233g
(レシピで作れる量は、約125gです)
かぼちゃのクッキー
◾️材料・分量
・かぼちゃ(皮ごと) 200g
・小麦粉 200g
・オリーブオイル 大さじ1
◾️調理方法
1.かぼちゃは皮ごと1cmくらいの厚さに切る
2.袋にかぼちゃと小麦粉、オリーブオイルを入れて1つにまとめる
3.生地がベタついたら打ち粉をしながら薄く伸ばし、型抜きして天板に並べる
4.(予熱なし)160℃で35分ほど焼いて出来上がり
◾️注意点・その他
かぼちゃを皮ごと使います!
かぼちゃの水分によって小麦粉の量は調整してください
かぼちゃのケーキ
“◾️材料・分量(マフィン3個分)
・かぼちゃ 50g
・薄力粉または米粉 25g
・油 5g
・豆乳 5g
・卵 1個
・ベーキングパウダー 2g
◾️調理方法
1.かぼちゃをレンジで1分ほどチン!して柔らかくする
皮と種を取り除き、適当な大きさに切る
再度、レンジで5分ほどチン!して柔らかくする
2.かぼちゃをボールに移し、潰す
3.バターを加えて、混ぜる
4.卵を加えて混ぜる
5.ビニール袋に薄力粉、ベーキングパウダー、豆乳を入れ、よく振り空気を含ませる
6.型に流し入れ、180℃のオーブンで20〜25分焼く
7.竹串を指して何も付いてこなければ完成!
◾️注意点・その他
砂糖なしのヘルシーおやつです。かぼちゃの甘みです。もちろん人も食べられます。
かぼちゃのプリン
◾️材料・分量(60ccのカップ5個分)
・かぼちゃ 1個(約400g)
・卵 1個
・犬用低脂肪乳 100cc
・バニラビーンズ 1/2本
◾️調理方法
1.かぼちゃを丸ごと電子レンジで3〜4分加熱する
皮と種は取り除き、スプーンの背でマッシュする
2.バニラビーンズに包丁で縦に切り込み入れて中をしごき出す
犬用低脂肪乳と合わせる
(犬用低脂肪乳は、スキムミルク大さじ2と水100ccで代用できます)
3.溶きほぐした卵を2と混ぜ合わせ、さらに1を入れてよく混ぜ合わせる
4. 3を漉して(こして)、バターを塗ったプリンカップを5等分し、天板にのせる
天板の中にお湯を半分以上注ぎ、150℃に温めたオーブンで約30分蒸し焼きにする
◾️注意点・その他
蒸し器を使用する場合は、中火で約20分加熱してください
仕上げにヨーグルトを上からかけてみてもOK!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
かぼちゃは犬にとっても食べることができ、栄養価が高い食物です。
ただ、犬と私たち人間とでは、消化酵素や必要とする栄養素が違います。人間にとっては多く摂取できる食物でも犬にとってはそれほど多く必要としないという場合もあります。ですので与える量、調理方法には注意をして、美味しく、健康的に食事を楽しんくださいね。
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