犬はピーマンを食べても大丈夫?ピーマンの栄養素や与える時の注意点など

2022/02/13

目次

犬はピーマンを食べてもOK

野菜の中でもクセが強いピーマン。

人でも嫌いな方は多いのではないでしょうか。

ですが、さまざまな栄養が含まれている野菜なので、犬にあげてもいいのかなと考える方もいますよね。

そこで、犬がピーマンを食べてもいいのかを調査した結果、食べても問題がないということがわかりました。

ピーマンの効能としては、新陳代謝を促進したり、肥満の解消に繋がる成分を豊富に含んでいたりといったものが挙げられます。

ですが、犬はもともと肉食動物だったため、野菜を消化する酵素を持っていないことから、食べ過ぎると消化不良を起こす可能性が。

また、ピーマンには微量ながら関節炎を引き起こす成分が含まれているので、与える量は少なめでできるだけ加熱してから与えるようにしましょう。

犬にピーマンを与える時に得られる栄養素

犬が体内で生成できない成分が豊富に含まれているピーマンですが、どのような栄養素が入っているのでしょうか。

ここでは、犬にピーマンを与える際に得られる栄養素についてご紹介します。

肝臓サポート

ピーマンにはベータカロテンやビタミンA・ビタミンE・ビタミンCといった肝臓をサポートする栄養分を多く含んでいます。

特に、ビタミンCはレモンより多く含まれているほど。

犬は体内でビタミンCを生成することができるのですが、ビタミンCが不足しがちな老犬や肝臓の悪い子にはピーマンで補ってあげるといいかもしれませんね。

さらに、ビタミンB1を多く含む豚肉などと一緒に摂取すると、より肝臓を保護できる可能性がアップします。

抗酸化作用

ピーマンには抗酸化作用が期待できるベータカロテン・ビタミンE・クロロフィルなどが含まれています。

緑ピーマンが熟した赤ピーマンは特有の苦みが減り、甘味も増します。

赤ピーマンは栄養素も豊富になり、ベータカロテンは100gあたり940μg、ビタミンEは4.3㎎。

ベータカロテンの量はニンジンやホウレン草ほどではありませんが、緑ピーマンの約2倍と言われています。

ビタミンEは小松菜やホウレン草以上に含まれ、野菜の中で最も多く含まれるかぼちゃと同じくらいで、緑ピーマンの約5倍。

ベータカロテンは、抗酸化作用を持ち、抗がん作用も期待されます

また、皮膚の粘膜や保護作用、免疫を高める効果があるとも言われています。

さらに、緑ピーマンには多くのクロロフィルが含まれており、この成分にも抗酸化作用が期待できるでしょう。

口臭が減る?

人の口臭予防としてクロロフィルを含むサプリメントが販売されていますが、犬にとっても同じ効果があるのでしょうか。

犬は歯垢がたまりやす、口臭の原因となってしまいます。

毎日の歯磨きが必須となりますが、ピーマンで口臭予防ができればラッキーと思うかもしれませんが、犬にピーマンを与えて口臭が減るといったことは明らかになっていません。

そのため、やはり口臭予防には毎日の歯磨きが重要と言えるでしょう。

犬にピーマンを与える時の注意点

ピーマンにはたくさんの栄養素が入っており、犬に与えても良いことがわかりましたが、手あたり次第与えてもいいというわけではありません。

ここでは犬にピーマンを与える際の注意点についてご紹介していきます。

与える時は種とヘタを取り除く

ピーマンのヘタと種は、犬に与えるのはNG

犬にピーマンを与える際には、ヘタと種は取り除くようにしましょう。

理由としてはヘタと種は固く消化しにくいので消化不良を起こす可能性が高いからです。

犬は繊維質のものを消化するのが苦手なので、少量であれば便通をよくする作用のあるピーマンでもヘタや種は固すぎます

ピーマンの種ほどの大きさであれば、種を飲み込んで腸閉塞になる可能性は低いと考えられますが、小型犬は注意が必要ですし、固いヘタで口の中を傷つけてしまうことが考えられるので、最初から与えることはやめておきましょう。

初めて与える場合は少量ずつ与える

ピーマンはナス科の野菜で、ナスやじゃがいも、トマトを食べて体調が悪くなった経験のある場合、ピーマンにもアレルギーがあることが考えられます。

そのため、初めてピーマンを与える際には、少量を少しだけというのが基本です。

嘔吐や下痢などのアレルギー反応がないか目を離さないようにしてください。

また、以前はアレルギー反応が出ていなくても体調が悪い時や病後は今までなかったアレルギー反応が出る可能性もあるので、そのような時は新しい食材は試さずいつものフードを与えるようにしましょう。

与え過ぎると下痢になることも

ピーマンを過剰摂取すると便が緩くなったり、下痢を起こしてしまう可能性があります。

また、ピーマンに多く含まれるベータカロテンには過剰摂取すると食中毒のような症状を引き起こすとも言われています。

どの野菜や食べ物にも言えますが、過剰な接種は体調不良の原因になりますが、もちろん与えすぎなければ全く問題はないので安心してくださいね。

ただ、いくら体に良い成分多く含まれていても基本的に犬にとって苦みは本来毒です。

それに、独特な苦みやニオイを嫌い子も多いでしょう。

そのため、与える際には生で与えずに調理をするなどして与え、食べたくない子に無理やり与えるのはやめましょう。

犬にピーマンを与えてはいけないケース

愛犬が美味しそうにピーマンを食べていたとしても、ピーマンを与えてはいけないケースもあります。

ここでは、どんな場合にピーマンを与えない方がいいのかをご紹介します。

尿路結石を患っている

尿路結石の手術を受けたことがある場合や尿路結石を指摘されている場合にも、ピーマンは与えないでください。

尿路結石用の療法食はミネラルなどの成分が正確にきめられているため、ほかの食べ物を与えると効果がなくなってしまう可能性があります。

食物アレルギーを持っている

食物アレルギーの懸念がある犬にピーマンを与えると、痒みや脱毛などの皮膚症状や嘔吐・下痢などの消化器症状が出ることがあります。

また、食事アレルギーのための療法食を与えている場合や、病院の指示で食事制限をしている場合は、ピーマンを与えると効果がなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。

まとめ

今回は、犬にピーマンを与えていいのかということについてご紹介してきました。

ピーマンは苦みがあり犬には毒なのかなと思っていたのですが、栄養成分が豊富で犬にも与えても大丈夫とのことがわかったので、今後は安心して与えることができそうですね。

しかし、与えてはいけないケースや与え方、注意点など与える前に気をつけなければいけないこともあるので、この記事を参考にして頂ければ幸いです。

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