犬のくしゃみが止まらない!?考えられる原因と病気の可能性

2020/02/15

目次

犬がくしゃみをする理由は?


くしゃみとは、何かしらの異物などが身体に入って刺激を受けた時に、
それを排出しようとする働きです。犬がくしゃみをする理由について、
可能性が考えられるものを挙げてみます。

POINT
・気持ちの変化によるもの
・ストレスを感じた時や、嬉しい時
・ほこりやゴミを吸ってしまった時
ハウスダスト、カビ、散歩中の砂や草などが鼻に入ったなど
・刺激のある匂いを嗅いだ時
柑橘系の匂いや、香水、コショウなど強い匂いを感じた時
・鼻に異常
鼻腔内腫瘍、細菌感染性慢性鼻炎など
・口腔内に異常がある時歯根腫瘍など
・呼吸器系に異常がある時ジステンパーなど
・風邪をひいた時ケンネルコフなど

物理的な刺激だけでなく、気持ちの変化や病気など様々な原因でくしゃみが出るようです。
次の項目から、犬のくしゃみについて詳しく見ていきましょう。

人間と同じ生理現象

例えば鼻に自分の毛やホコリやゴミが付いたり、コショウのような粉状のものを鼻から吸ったり、暖かい部屋から急に冷たい屋外に出た時など、鼻に刺激を感じることで犬もくしゃみをします。
「何だか鼻がムズムズするぞ」 という、人間と同じ生理現象です。
また、急に強い光が当たった時など、神経が刺激されることでくしゃみをすることもあります。
人間のくしゃみとは少し違いますが、強い恐怖や不安、犬は飼い主があまりかまってやらないことによりストレスを感じた時や、逆に飼い主が帰宅して嬉しい時などにもくしゃみをすることがあります。
ストレスについては思い当たる原因を取り除いてやる必要がありますが、その他のくしゃみについては一過性で、くしゃみをした後にすぐ何事もなかったかのように普通に過ごせるようになります。

病気の可能性も…

元気で食欲もありくしゃみ以外は健康な時と変わらないようであればそれほど神経質にならなくても心配ないでしょう。
しかしくしゃみが止まらず、鼻水も出ているような時や、呼吸が苦しそうにいびきのような音になったり、鼻水に膿や血のようなものが混ざってドロドロしていたりするなど、くしゃみ以外に症状がある時は病気が潜んでいる可能性があります。
片側から鼻血が出ていて、何か詰まったものを排出しようとしているようなくしゃみにも注意が必要です。
この他にも咳や嘔吐、下痢を伴うようなら、すぐに動物病院を受診しましょう。
また、特に他の症状を伴っていない場合でも、歯石が付着したことによる歯槽膿漏が原因で病気を引き起こしていることもあります。
「何かおかしいぞ」と感じたら、犬の様子をよく観察しましょう。
時には即治療が必要な病気の可能性があります。

気にしなくても大丈夫!逆くしゃみとは?


逆くしゃみとは、「発作性過呼吸」と呼ばれるもので、勢いよく息を吐き出す通常のくしゃみとは違い、連続して息を吸い込み、フガッフガッと音を立てるような呼吸となります。
突然顔を引きつらせたように目を見開いたりするので、初めて見ると大変なことが起きて苦しんでいるのではないかと慌ててしまうかもしれません。
しかし、こんな時は落ち着いて様子を見ましょう。逆くしゃみの場合、呼吸がしづらいというわけではないので、少し時間が経てば治まります。
原因は遺伝的なものが大きいようですが、同じ要素を持つとされる犬種でもこの症状が出る犬と出ない犬がいます。また、犬に出会って興奮したり水を飲んだりした後などに症状が出る犬もいます。
静かに見守っていればじきに治まりますが、興奮した場合は抱き上げて相手の犬が視界に入らないようにすることや、優しく首元を撫でてやることでより早く回復する可能性があります。
ただし、素人では逆くしゃみと病的なくしゃみとの区別が確実にできるとは限りません。犬の様子に注意し、獣医さんに一度相談することも大切です。

くしゃみから考えられる病気


いつもと違う何か不安を感じるくしゃみの場合、以下のような病気の可能性があります。

POINT
・花粉症などのアレルギー
人間と同じ、異物に対する身体の生理的なアレルギー反応です。
慢性化すると季節により散歩に影響をおよぼすこともあります。
命に関わるものではなくとも、不快感を伴います。
・ジステンパー
現在は混合ワクチンの普及により罹患しても軽度で済む場合がほとんどですが、
くしゃみと共に下痢や嘔吐を伴うことも多く、早急な治療が必要です。
・ケンネルコフ
「伝染性気管支炎」とも呼ばれています。細菌やウイルスによる感染が原因とされています。
苦しそうに咳やくしゃみをしたり、元気や食欲がなくなったりと、風邪に似た症状も見受けら
れます。特に子犬が罹患しやすいとおも言われています。
・歯根膿瘍
歯石がたまったことで細菌感染を引き起こし、進行してしまった病気です。
くしゃみの他にフードを食べにくそうにしていたり、目の下が腫れる、目やにが出る、
鼻血や鼻水、強い口臭 など、顔の周りに異常が見られるようになります。
・鼻腔内腫瘍
鼻の中で発生する腫瘍です。鼻血や鼻の中に詰まったものを出そうとしているかのような
くしゃみをします。放置すると眼球や脳を圧迫するおそれもあります。
悪性腫瘍の場合が多いのも特徴です。
・細菌感染性慢性鼻炎
粘り気のある鼻水が出たり、その中に膿や血が混じっていたりする鼻炎の一種です。
いびきに似た呼吸音が出ることもあります。
鼻の病気ですが、歯槽膿漏が原因であることが多く、口腔内の治療が
必要になるケースあります。

危ないくしゃみの見分け方


くしゃみをしている時の様子に注意することも大切ですが、その後犬がどんな状態であるかをよく観察することでくしゃみの良し悪しを判断することも必要です。

POINT
・連続して長時間くしゃみが続いていないか
・フードの食べ方はおかしくないか、食欲はあるか
・元気はあるか。疲れていないはずなのにグッタリしていないか
・下痢や嘔吐はないか
・身体が熱くないか
・鼻水や鼻血は出ていないか
・呼吸が苦しそうではないか
・水分をきちんと摂取できているか
・口臭はひどくないか、口の中に異常がないか

上記のような症状を伴ったくしゃみの場合は、危険な病気が潜んでいる可能性があります。
またはっきりとした症状が見つからない場合も、いつもと違う様子が見受けられた時は一度獣医さんに相談することをおすすめします。

毎日くしゃみが連続で続く

一過性のくしゃみであれば、一度連続してもそれが毎日続くということはありません。
しかし一日中くしゃみをしているとか、連日続いているようであれば病気の可能性が高くなります。
子犬であれば普通の風邪をひいただけでも重篤な症状を引き起こす可能性がありますので、早めの治療を必要とします。
また、空気中に多くのチリやホコリが舞うことなどでアレルギー反応を起こしている可能性もあります。部屋や犬の寝床などを清潔にし、快適な環境を与えましょう。しかし、人間もくしゃみが連続すると体力を奪われます。できる限り早急に対処し、犬を苦痛から解放してあげることが大切です。

たくさんの鼻水が出てしまっている

感染症や呼吸器系疾患、風邪やアレルギーや異物によるもの、様々な原因が考えられます。
また交通事故や他の犬に噛まれたりすることで鼻に損傷を受けて鼻水がたくさん出てしまうこともあります。
鼻水と共にくしゃみもたくさん出ていたり、鼻水に血や膿が混じったりしていないか、粘り気のある鼻水かサラサラの鼻水かなどを観察しましょう。アレルギー反応であれば粘性の低い鼻水になりますが、病気が潜んでいる場合はベトつくような粘性の強い鼻水になることが多くなります。
細菌感染性慢性鼻炎などでは、鼻水を飛び散らかしたりする犬もいます。
元気に変わらず過ごしているように見える場合でも鼻水で大量に身体の水分が奪われますので、早めの対処が必要です。

鼻水に膿が混じってしまっている

慢性鼻炎などで細菌感染を起こすと、細菌感染から鼻水に膿が混じり粘性が強くなることがあります。この場合腫れで鼻道が狭くなり、異常な呼吸音が聞こえてくることがあります。また、最悪の場合腫れや分泌物で呼吸困難を起こすこともあります。
副鼻腔内に炎症を起こす副鼻腔炎の場合も膿状の鼻水が溜まり蓄膿症を起こすことで鼻水に膿が混じることがあります。副鼻腔炎は鼻炎の悪化やウイルスや細菌などからの感染の他、腫瘍などが原因となることもあります。
犬を見ていて鼻が詰まっていないか、呼吸が苦しそうではないか、嫌な臭いの鼻水が出ていないかなどに注意しましょう。進行すると鼻腔の中に溜まった膿で眼球や脳を圧迫してしまうこともあります。

下痢や嘔吐などを伴っている

くしゃみ、鼻水のような風邪の症状だけでなく、下痢や嘔吐を伴って通常の薬では改善しない場合、ジステンパーの可能性も考えられます。
先ほども申し上げたとおり、現在は年に一度混合ワクチンを打っている犬も多いので、万が一ジステンパーに罹っても軽い症状で済む場合が多くなりました。しかし放置して改善する病気ではないため、早急な治療が必要です。
ジステンパーではなかったとしても、これらの症状が一度に出た場合、身体の水分が大量に奪われ脱水症状を起こします。抵抗力も弱っていますので、二次感染などにも罹りやすくなります。すぐに獣医さんに相談し、必要な処置を行いましょう。

少しでも異変を感じたら病院に!


普段動物病院に行く機会があまりなかったり、愛犬が病院でパニックになるほどの様子が見受けられたりする飼い主さんであれば、くしゃみだけなら様子を見ようかという気持ちになるかもしれません。
しかし、元気がない、ボーッとしている、身体がいつもより熱いなど、くしゃみと共にいつもと違う様子があった時は、迷わず病院を受診しましょう。
ただの風邪であっても、体力のない子犬や免疫力の落ちたシニア犬には抵抗力がなく、命に関わる危険性もあります。
自己判断に頼るよりも、受診までに時間があるなら、病院に行く際に応急処置や連れて行く際の注意点なども確認できると良いかと思います。

まとめ

日常的に見られる犬のくしゃみですが、時に思わぬ病気のサインであったりします。
しかし病気を引き起こす前に、日頃から生活環境を清潔に保ち、歯磨きなどで愛犬の身体のケアにも十分気をつけて、一つでもそのような原因となるものを減らせるようになれば良いですね。
神経質になると犬も不安を感じてしまいますので注意が必要ですが、もし愛犬が普段と違うくしゃみをしているようであれば、早めにケアしてあげてほしいと思います。

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