犬にブロッコリーは与えても大丈夫?与えるメリットとデメリット
2022/04/24
目次
犬にブロッコリーは食べさせても大丈夫?
結論からいうと、犬にブロッコリーは食べさせても大丈夫です。
嬉しいことに、ブロッコリーには基本的に犬の健康維持を助けてくれる成分ばかりが含まれています。
その一方で、病気との組み合わせなど、与えるときには注意しなければいけないこともあります。
今から詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
ブロッコリーの成分と栄養素
まず最初に、ブロッコリーに含まれる栄養素を見ていきましょう。
ブロッコリーには、犬の健康維持に嬉しい栄養素がたくさん含まれています。
ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK
ビタミンCには免疫機能を向上させる効果が、ビタミンE・ビタミンKには抗酸化作用があり、愛犬の病気や老化予防をすることができます。
いずれも身体的な健康維持には欠かせない大切な栄養素です。
食物繊維
また、ブロッコリーは食物繊維も豊富に含まれています。
食物繊維には、腸内環境を整え、便通を良くする効果などがあります。
スルフォラファン
スルフォラファンという成分も含まれており、この成分には抗酸化作用や解毒作用があります。
そのため、ガンなどの病気を予防したり、肥満を抑制する効果があります。
その他
その他にも、ブロッコリーには、皮膚や粘膜の健康を維持するβカロテンや、葉酸、カリウム、鉄分、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛、その他ビタミンなど多くの栄養素が含まれています。
ブロッコリーを食べさせるメリット
では、ブロッコリーを食べさせる主なメリットはなんなのでしょうか?
ブロッコリーを犬に食べさせる最大のメリットは、「皮膚や粘膜を中心とした健康維持・老化防止」です。
先ほど紹介したように、ブロッコリーに含まれるβカロテンには、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあり、ビタミン類には骨を強くする、消化器疾患を防ぐ、老化防止などの効果があります。
このようにブロッコリーには犬の健康維持を様々な面でサポートしてくれる効果があり、これが犬にブロッコリーを食べさせる最大のメリットと言えるでしょう。
また、「胃の調子を整える」というメリットもあります。
ブロッコリーに多く含まれる食物繊維には便秘改善、スルフォラファンには毒素や老廃物の排泄が促す作用があるためです。
愛犬の胃の調子が悪いという場合には、ぜひブロッコリーを食べさせましょう!
ブロッコリーを食べさせるデメリット(NGな場合)
メリットが多くある一方で、デメリットや食べてはいけない場合も存在します。
このような場合には犬にブロッコリーを食べさせるのはやめましょう。
甲状腺に疾患がある犬
ブロッコリーをはじめとするアブラナ科の野菜には、グルコシノレートという成分が含まれています。
グルコシノレートには、ヨウ素の吸収を妨害する働きがあり、甲状腺機能を低下させてしまう可能性が…。
甲状腺に疾患がある犬にブロッコリーを与えるのはやめておきましょう。
腎不全や心不全を患っている犬
ブロッコリーにはカリウムが含まれているため、腎不全や心不全でカリウム制限を行っている犬にも注意が必要です。
茹でて与えることでカリウムの量を減らすことはできますが、基本的には与えない方がベスト。
与える場合には、医師の判断を仰ぐなどもしっかりと行いましょう。
尿路結石症の犬
また、ブロッコリーにはシュウ酸が含まれており、シュウ酸は尿路結石の原因となってしまいます。
決して多く含まれてるというわけではありませんが、過去にシュウ酸カルシウム結晶を作った、シュウ酸カルシウム結晶が出来やすいという犬は出来るだけブロッコリーは避けた方が賢明です。
ブロッコリーを食べさせる時の注意点
ブロッコリーを食べさせる時にはいくつかの注意点もあります。
しっかりとこれを守って、愛犬に与えるようにしましょう!
①与え方
まずは与え方です。
ブロッコリーには食物繊維が多く含まれていますが、食物繊維には消化し難いという側面も持っています。
そのため、ブロッコリーを愛犬に与える時には、「小さく切って与える」or「茹でて与える」のどちらかを必ず守りましょう。
また、茹でた場合でも喉につまらないように、細かく切るということを忘れてはいけません。
特にブロッコリーの茎(芯)は、消化し難い部分となります。
茎を与える場合は皮をむいて、より細かく切って与えるなどの工夫が必要となってきます。
また、「アレルギーの可能性」も考えて与えることも大切です。
ブロッコリーに限らず、犬は初めて食べるものにアレルギー反応を起こすことがあります。
ブロコッリーを初めて与えるという時には「極少量」「動物病院にすぐ行けるタイミングで」の2つを守って与えるようにして下さい。
②適量
次に注意したいのは「与える量」です。
ブロコッリーは栄養価が高い食材である分、食べさせすぎると栄養過多となってしまい、逆に体調を崩してしまう可能性があります。
また、食物繊維などが豊富なので、食べすぎると逆に下痢などの症状を引き起こしてしまうことも…。
ブロコッリーを与える時には適量を与えることが必要となってきます。
では、どれくらいが犬に与える適量なのでしょうか?
犬の体の大きさによって1日に与えてよい適量は変わってきますが、一般的には以下の量とされています。
【犬の体重】→【与えてよいブロッコリーの量】
5kg → 1/13個程度(30g)
10kg → 1/8個程度(50g)
15kg → 1/4個程度(90g)
ですが、ブロッコリーは食べ過ぎによる不調なども多く考えられる食材であるため、まずは少量から食べさせるとよいでしょう。
まとめ
この記事では、犬はブロッコリーを食べても大丈夫なのか?与えるメリットやデメリット、注意点などを解説しました。
ブロッコリーには多くの栄養素があり、愛犬の健康維持のためにとてもおすすめな食材です!
ぜひ、この記事で紹介した注意点なども参考にして、愛犬にブロッコリーを食べさせてあげて下さいね!
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