【徹底解説!】犬の腸閉塞とは?原因や症状、予防法をご紹介

2021/12/26

目次

犬の腸閉塞とは?

皆さん、腸閉塞(ちょうへいそく)とはご存じでしょうか。

腸閉塞とは、腸が完全にふさがれている状態、もしくは、腸の異物が深刻な通過障害を起こしている状態をいいます。

閉塞の状態によっては腸が破れてしまうことなどにより、命にかかわることもあります。

これらの異物は、基本的には消化できないものであり、胃は 通過できたものの異物の大きさが小腸より大きいと物理的に腸管を閉塞してしまいます。

腸管の中がふさがる「機械的閉塞」と、腸管が正常な動きをできなくなる「機能的閉塞(麻痺性腸重積)」があります。

これらは治療が必要ですが、とくに「機械的閉塞」は救急管理が必要になるケースが多いです。

犬の腸閉塞の原因

腸閉塞と聞いて、どのようなケースを思い浮かべますか?

腸が閉塞されてしまう原因は多くあります。中でも特に多いケースとしては、異物誤飲です。

他にも重積(じゅうせき)、腫瘍(しゅよう)、嵌頓(かんとん)ヘルニアなど多くの原因で腸の流れが妨げられる、腸が詰まる状態になってしまいます。

詳しくみていきましょう。

原因①:重積

まず、腸重積です。

腸重積とは、腸の一部が隣接する腸の中に入り込んだ状態のことをいいます。

腸のどの部位でも起こり得ますが、回腸(小腸)から結腸(大腸)に移行する部分で重積することが最も多く、回腸よりも大きい結腸に回腸が入り込みます。

症状は、嘔吐、下痢、元気消失、食欲不振、腹痛などが見られます。

だんだんとぐったりとしていき、ショック状態となり最終的には亡くなってしまう場合もあります。

何回も吐き始めて、ごはんを全然食べない。

元気が無く動かない、お腹を丸めて痛そうにしている、などの症状が見られたときは、すぐに専門家に聞くようにしましょう。

原因②:異物

腸閉塞の原因として最も多い原因が、異物を飲み込んでしまうことです。

通常、食べ物以外を好んで食べようとしないですが、まれに異嗜といって、普段食べないものを好んで飲み込むことがあります。

異嗜ではなくても、革製品が好きな犬は多く、大きなものでなくても、梅干しの種などで腸閉塞が起こることもあります。

そのほかにも、おもちゃで遊んでいるうちに一部が取れて飲み込んでしまいそれを飲み込んでしまう場合もあります。

原因③:嵌頓(かんとん)ヘルニア

嵌頓(かんとん)ヘルニアとは、そ径ヘルニアなど、腹壁に出現した穴から腸が飛び出し、穴で腸が絞められ、血が巡らなくなってしまう嵌頓(かんとん)状態のことを指します。

また、そのような状態は腸間膜でも起こり、腸間膜の裂け目に腸が入り、絞められることで同様の状況になります。

この状態では腸が急速に壊死し、時間がたつとショック状態に陥ります。

原因④:腫瘍

腸にできた腫瘍が腸をふさぐことで腸閉塞になることもあります。

私たちにも聞きなじみがある腫瘍ですが、犬も同様に腫瘍が原因となって、腸閉塞になることがあります。

脂肪腫は、皮下組織に発生する脂肪組織の良性腫瘍です。

通常はやわらかいしこりとして発見されます。

背中や太ももなど、脂肪の多い場所にできることが多いようです。

他にも、悪性リンパ腫や肥満細胞腫など、悪性腫瘍は発見することが遅れてしまうと命にもかかわる危険な病気です。

犬の腸閉塞の症状

腸閉塞の症状としては、以下の症状があります。

・食欲不振

・嘔吐

・腹痛

・口臭がきつい

・排便がない

・便秘・下痢

・元気消失

・下腹部にガスが溜まっている 

など

腸の閉塞の状態によって、症状は異なります。一般的に頻回の嘔吐や食欲不振、腹痛などを起こします。

腸閉塞により腸の血管の血液循環が阻害されている場合には重症となりやすく、激しい腹痛やショック状態に陥ることもあります。

完全な閉塞を起こしていたり、腸粘膜が損傷している場合、腸内細菌の毒素が体内に入り込みショック状態に陥ることもあります。

犬の腸閉塞の予防法

犬の腸閉塞は最悪の場合、大切な愛犬が死に至ってしまうとても危険な状態です。

そのためにも、腸閉塞にならないように予防をするのが最も効果的です。

これから紹介する予防法を参考にして、大切な愛犬との時間を奪われないようにしましょう。

クレート・サークルに入れる

まず紹介するのは、クレート・サークルに入れることです。

馴染みが無い方のために簡単に説明すると、サークルとは、柵で囲われたハウスのこと。

クレートとは、屋根もついた箱型のハウスのことです。

常に自由にさせてあげたいという理由でお部屋にハウスを設置していない方もいらっしゃるかと思います。

しかし、クレートやハウスは、愛犬にとって「自分だけの安心できる場所」です。

飼い主さんが見えなくなると、はしゃぎ、イタズラや誤飲をする犬が多いものです。

特に、飼い主さんの外出時や入浴時などは異物誤飲の発生率が高くなります。

飼い主さんの目が届かなくなる間は、愛犬をサークルやクレートに入れておくのも予防法のひとつになります。

危険物は箱や高所に置く

少し目を離した隙に愛犬が何かを口にしていることが有るという方も多いのではないでしょうか。

私物を壊されてしまうだけではなく、誤飲してしまうことがあります。

ソファなどの家具を噛む・壊す、床を掘ろうとする、ドアや壁を引っ掻くなど。とくに出かける直前に飼い主さんが触ったものへの破壊行動が多いとされています。

飼い主さんや来客者のバッグ、携帯電話などの充電器、観葉植物などの小型のもの、愛犬が飲み込むと危険なものは、愛犬の手や口が届かない高所に置くようにしましょう。

大型犬で、それらにアプローチできてしまうケースなどは、頑丈な箱や戸棚などの壊れにくいものにしまっておくのも良いでしょう。

一人遊びをさせない

どうしても時間が取れない、構ってあげられないという方も多いかと思います。

しかし、犬用のおもちゃであっても、誤飲をしてしまう恐れはあります。

そのため、飲み込める大きさのボール、噛み過ぎると壊れる知育玩具などは、飼い主の目の届く所で遊ばせる必要があります。

そうすることで、誤飲してしまうことを未然に防ぐことが出来ます。

目の届かない所でそういったことが起こらないように注意して、おもちゃや私物を置くようにしましょう。

フタ付きのゴミ箱を使う

また、おもちゃではなくても、ゴミを漁って異物を誤飲する犬は少なくありません。

二タがないごみ箱の場合、ゴミを漁りその中から小さなものを誤飲してしまうことがあります。

もし愛犬にゴミ漁りをする可能性があれば、愛犬が生活するスペースにはゴミ箱はフタ付きのものを設置するようにしましょう。

その行動をしつけるのも大切ですが、万が一ゴミ箱を漁ってもいいようにフタ付きのゴミ箱を設置しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

これから犬を飼う方、また今すでに飼っている方にも気を付けることがあったのではないでしょうか。

愛犬の安全を守るためにも、ものを置く場所を注意したり、おもちゃを安全なものにするなど飼い主さんも十分に注意をしてあげることが愛犬の安心にもつながります。

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