【これで愛犬も快適!】犬の季節や犬種ごとの適温は?6つのサインも紹介
2021/02/07
目次
犬の季節ごとの適温は?
犬を家族に迎えたら、良い環境・適温で人と暮らしていけるようにしてあげたいですね。
では、一緒に暮らすお部屋の温度をどう管理していけば良いでしょうか。
私たち人間は、寒かったら洋服を何枚も着込み、暑かったら薄着になって冷たい飲み物やアイスを食べたり、と自由に気温に併せて調節することができますが犬は違います。
飼い主が設定した温度の部屋もしくは何もしていない自然の温度で、寒くても暑くても我慢しなくてはいけないのです。
寒いところでずっと過ごしていると、犬も具合が悪くなることがあります。
それは例え、外飼いの犬でも同じです。
また暑すぎる環境でも体調を崩す原因となります。
水分補給や日差しの有る無しで最悪、命の危険もあります。
では、人間も犬も同じ部屋で快適に過ごす為にどうしたらいいのでしょうか。
また季節毎の適温と注意点についても解説していきます。
冬の適温
犬にとって適温の目安として20~25℃がおすすめの適温と言えます。
また、湿度は50~60%に保ってあげてください。
ですが同じ温度でも湿度によって体感温度は異なりますので、目安としてお考えください。
例えば、体温調節がうまくできない子犬の場合、冬は25℃の暖かな室温が必要です。
しかし成犬の場合は、小型犬か大型犬か、体格や被毛の長さなどでちょうど良い室温が異なり25℃でも暑く、または20℃では寒い場合もあるので様子を見ながら調節してあげましょう。
夏の適温
逆に夏の適温はどのくらいなのでしょうか。
ここ何年か夏の温度上昇は異常な程ですよね。
外気温とあまりに差が開きすぎると、逆に夏バテの原因ともなりますので、25~27℃を目安にしてあげると良いでしょう。
また温度は同じでも、除湿をしてあげるだけでかなり快適に過ごすことができます。
この時、エアコンの設定温度と犬がいる床に近いところは必ずしも同じ温度になるわけではないので、犬の目線の温度と湿度を常に測るようにしてあげて下さい。
冷たい空気は下へと落ちるので、犬のいる場所はかなり冷えることもあります。
犬種ごとの適温は?
原産地によって犬種ごとに適温に変化が見られることもあります。
その犬の性格や年齢・体格などでも変わりますのであくまで一般論となりますが、愛犬の適温を把握する為に覚えておきましょう。
チワワの適温
チワワの原産地はメキシコ州で、他の犬種と違い暑さには比較的強いですが、寒さに弱いと言われています。
また近年はロングコートに人気があり、街中で見かけるチワワの大部分がロングコートを占めていますが、元々のスタイルはスムースコートでした。
特にスムースのチワワは寒さに弱く、冬の散歩は洋服を着せるなど防寒対策が必要となります。
また寒暖差が激しい環境を苦手としていて、通年室温25℃前後・湿度50%前後が適温です。
ですが人と生活する上で、25℃では夏は寒すぎると感じる人もいるかもしれません。
冷え冷えシートや接触冷感ベッドなどを上手に活用しながら、うちのチワワが好む温度に合わせた気温をキープできるようにしてあげましょう。
トイプードルの適温
トイプードルは、クリクリでフワフワの被毛がいかにも暖かそうですがシングルコートなので、寒さに強い犬種ではありません。
若い時や元気があって筋肉質な犬は多少の寒さでも全く気にせずに冬のお散歩に行きますが、アンダーコートのない被毛のトイプードルは様子を見ながら寒さ対策をしてしっかり行いましょう。
適温は、20~23℃と言われており、エアコンや犬用湯たんぽ・あったかベッドなど愛犬が寒さ暑さを気にせずに穏やかに暮らせるようにしてあげて下さい。
犬の適温ではない時のサイン6つ
夏と冬の犬の適温についてご紹介しましたが、犬が適温と感じていない時どんな様子なのでしょうか。
行動やしぐさから犬が何を感じているのかが読み取る事が出来ます。
次に行動別の犬の気持ちをそれぞれあげていきます。
サイン①息づかいが荒い
汗をかかない犬が息づかいを荒くしている場合、「暑さ」を感じている状態になります。
暑さを感じ始めると冷たい場所へ自ら移動しますが、それ以上に暑さを感じ始めると息づかいが荒くハア、ハアと荒い息をし始めます。
人間なら発汗する事で体温調節しますが、犬は汗をかかない為パンティングという行為で唾液を蒸発させてその気化熱で体温を下げています。
もうこの時点では無意識に暑さを感じて体温調節していることになります。
この状態を見かけたら、なるべく早めに室内の温度を下げて冷たい水や氷などで体の内部から冷やしてあげましょう。
サイン②冷たい場所で寝そべる
犬は暑いと感じた時には、自分にとって丁度良い場所へ移動します。
夏は冷たいフローリングや犬用のアルミシートなどが定番のようですね。
この夏場に大活躍のひんやりポジションに移動する犬の気持ちとして、少し暑いかなと感じている程度と考えられます。
この時点ではまだ耐えられないほど暑いわけではないけれど、ちょっと違和感を感じているようです。
エアコンの設定温度を1℃ほど下げたり、風量を強くするなど最小限の範囲に留めた対策をしてあげましょう。
サイン③動こうとしない
寒すぎる時は、体を丸めて動こうとしなくなります。
体を動かして熱が逃げるのを防ぎ、いつもは元気に活発な犬も動こうとしなくなる状態になります。
室温があまりに低い為に、体が不調を訴えている可能性もありますので、見逃さないように注意しましょう。
いつもは散歩を楽しみに喜んで行くのに、散歩すら行きたがらないのであればすぐに室温を上げて下さい。
ですが犬がここまで寒さに対して動こうとしないのであれば、人も同じく室温が低いと感じるはずです。
ある程度人が快適と感じる温度を維持するようにしてあげて下さい。
サイン④体を丸める
体を丸めることで、体温を一箇所に集めて暖まろうとしている状態です。
人も寒さを感じると体を丸めて体温を逃さないようにしますよね。
それと同じ心理です。
この場合も部屋の温度を上げて暖めるか、洋服を着せたり、様々な寒さ対策を講じて上げましょう。
また、寒さ以外の理由として体の不調や痛みなどの可能性もありますので、犬の様子を見て少しでもおかしいところがあれば、かかりつけの動物病院を受診してください。
サイン⑤水を多く飲む
いつもより水を多く飲んでいると感じることはありませんか?
犬は暑い時に、人間のように体中から汗をかくことができません。
体内にこもった熱を体外に放出するために、パンティングを繰り返した結果、口から水分も一緒に放出されたため、喉が乾いている状態になっています。
ということは、犬自身は暑さを感じている証拠で、水を多く飲んでいます。
水分を取ることは、脱水症状を防ぐことに繋がりますので良い傾向ではありますが、涼しくしてあげる工夫をしてその上でお水も多めに用意してあげましょう。
サイン⑥水の摂取量が減る
犬も寒さを感じると、運動量が減ることで代謝が落ちて、あまり水を飲まなくなることがあります。
パンディングをすることも少なくなるため、暑い時季ほど体温調節にために水を欲さなくなるんです。
そうなると今まで見えなかった様々な病気(尿結石・細菌性膀胱炎・腎臓病・歯周病など)にかかりやすくなるので、少しでも飲んでもらうように対策が必要になります。
水をぬるま湯に変える、鶏の茹で汁をフードにかけるなど、水分を取りやすい方法を試して一番良いやり方を探してあげてください。
犬にとって快適な温度管理とは?
体温調節が上手にできないパピーや、温度変化を感じにくくなるシニアと成犬は違った対応が必要になります。
犬の行動をよく見ることで、大抵の検討はつきますので、様子を観察してあげましょう。
また冬に寒いからと言って部屋を暖めすぎたり、夏には冷やしすぎたりといった極端な管理は犬の体調に悪影響をもたらします。
それぞれの季節に併せた温度管理を見ていきましょう。
冬の温度管理
犬の体高は人間の体より低いので、人の足元付近の温度を快適にすることが肝心です。
暖かい空気は上へ溜まりやすく、外気と触れる壁面やフローリングなど犬の行動場所は以外と冷えていることがわかります。
床からの冷気をカーペットや専用ベッド、毛布などを敷いてブロックするのも有効です。
いつもケージでお留守番や就寝させている家庭では、ケージの下にもカーペットを敷いてあげてくださいね。
夏の温度管理
逆に、エアコンなどの冷気は下に溜まりますので犬が冷えすぎることが懸念されます。
サーキュレーターや扇風機で室内の冷気をかき混ぜて温度のムラを防ぐようにしましょう。
犬がいつもいる場所の温湿度を計り、適温になるようにエアコンの温度を設定し、保冷効果のあるマットを使用しても良いですね。
特にお留守番の時は、万が一停電になって慌てないためにも保冷マットなど電源を使用しないアイテムは必需品となります。
まとめ
大切な家族の健康を守れるのは、言葉をしゃべれない犬の様子を把握できる飼い主さんしかいません。
人が快適な温度か、犬のいる場所は問題ないかをよく確認して気持ちの良い毎日を送れるようにしてあげましょう。
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