犬にほうれん草を与えても大丈夫!4つの注意点とおすすめレシピ3選
2020/03/31
目次
【結論】犬にほうれん草は大丈夫!
大切な愛犬に「ほうれん草を与えても大丈夫かな」、と疑問に思ったことはありませんか?その答えは◯、大丈夫です!ほうれん草には豊富な栄養素が含まれており、高い栄養価があります。健康を維持していくために必要なビタミンや鉄分など必要な栄養素がたっぷりなのです。だからといって摂取方法を間違うと取り返しのつかないことが起こる可能性もあります。ここではほうれん草を犬に与えるメリットや、気をつけておくべき点などをご紹介してまいります。
愛犬にほうれん草を与えるメリット
ほうれん草には大変豊富な栄養素が含まれています。人間にも効果絶大で、貧血などにも良いとされているのは皆さんもご承知のことです。
実は犬に与えても同じようなメリットや効果が期待されているんですよ。
それは貧血予防・骨粗鬆症予防・皮膚の保護や毛づやの維持などです。
①血流を整える働き
まず注目したいのは血液のながれを助けて整える働きです。血液の量が減り貧血になると体に様々な不調が現れ出します。例えば、息切れやめまい、筋肉疲労、爪の乾燥、目の充血などです。目に見えるものだけでなく、心の不安や自律神経にまで支障をきたすことがあります。
貧血の主な原因は鉄分不足による血液中のヘモグロビンの減少によるものです。ほうれん草を与えることにより鉄分も取り入れることができ、鉄分がヘモグロビンを合成して貧血予防にもつながります。
またもう1つほうれん草を与えると血液量が増えます。血液中の細胞は酸素や栄養素をたくさん受け取ることができ、血液中をめぐって外敵の侵入を防ぐ免疫の働きを最大限に発揮できるようになるのです。
②皮膚や粘膜の健康維持
次に皮膚や粘膜を保護してくれるのが、βカロチンです。犬の体内に入るとビタミンAに変わってバリア機能をあげるために、その結果免疫力がアップしてウイルスや細菌などから身を守り健康を維持できます。
逆にビタミンAが不足していると、どのような症状がでるのかご紹介しましょう。目は角膜が充血したり乾燥します。皮膚は乾燥がちになり、角質化してきます。鼻や喉の粘膜の抵抗力が弱まり、ウイルスや細菌が体内に入って風邪などの病気にかかりやすくなるのです。\nビタミンAの主成分レチノールには、粘膜を丈夫にして免疫力を高め、肌の健康を保ってくれる役割があります。
ほうれん草を与える時にはコレに注意を!
ほうれん草は犬に与えるとメリットもありますが、いくつか注意点もあります。
犬によっては持病をもち薬を飲ませていることもあるでしょう。まだ、過去にシュウ酸カルシウム結石になったことがあるなら与えてはいけません。健康な犬でも1日に与えても良い適切な量と与え方があります。さらにはアレルギーをもっている、または起こす可能性もあります。
①シュウ酸カルシウム結石を持つ犬はダメ!
ほうれん草には他の野菜よりもシュウ酸が多く含まれていることはご存知でしょうか?茹でた時に出てくるアクこそシュウ酸です。ではなぜシュウ酸に注意が必要なのかといえば、「シュウ酸カルシウム結石」の原因になってしまうから。これは1度できてしまうと小さくすることができません。
尿道に結石が詰まってしまうと「尿路結石症」という病気になってしまいます。膀胱に結石があると傷をつけてしまったり、尿路にある場合にはオシッコが出づらくなって激痛が生じたりするのです。もし犬がトイレで痛がっている、丸くなっているなどが見られたり、オシッコにピンクや赤い色がついていたら病気かもしれません。結石が大きくなると尿路を防いで尿を排出てきなくなってしまい、腎臓にダメージを与えて最悪の事態になることも考えられます。このような結果を招かないために、シュウ酸カルシウム結石を持っている犬にほうれん草を与えることは絶対におすすめできないのです。
②1日の適切な摂取量
ほうれん草は茹でても「シュウ酸」を100%完全に除去することができません。栄養価は高いものですが、与え過ぎても良いとは限らないのです。
小型犬ー生ほうれん草1枚(約3g)、中型犬ー5枚(15g)、大型犬ー10枚(30g)ほどが目安になります。与え過ぎると食物繊維の取りすぎにより、消化不良をおこして下痢や嘔吐の原因になってしまうので注意が必要です。
③適切な与え方
・食後に水を飲ませるー食後にたっぷりの水を与えると結石が出来づらくなります。
・細かく刻むー細かくしたり、つぶすことによって栄養素を吸収しやすくなります。喉に貼り付いたり、詰めたりするのも防げます。
・茹でるーほうれん草に含まれるシュウ酸を減らすため(アク抜き)に必要です。長く茹ですぎるとせっかくの栄養素が抜け出てしまうので、茹で時間は約2~3分ほどが良いでしょう。茹でたあとは、たっぷりの水に浸しておきます。こうすることで、心配されるシュウ酸は減り栄養素も流れてしまうことをおさえられます。茹でる時に気をつけたいのは、味をつけないこと!塩や油は絶対に使用しないでください。
・冷凍ほうれん草の塩分に注意ー冷凍ほうれん草を使用するときに注意することは、塩ゆでしていないものを選ぶことです。塩分過剰になると病気を引き起こすきっかけとなるため、表示には「ほうれん草」のみしか書いていないものを選ぶようにしてください。
④アレルギーに注意!
いくらほうれん草が栄養満点、犬にも食べさせて良い!とされても、なかにはアレルギー反応を起こす犬もいます。食べたあとにこのような症状があればアレルギーかも…痒がっている、白目が充血している、嘔吐、下痢などです。
少しでも「普段と違う」「おかしいな」と感じたら、今後は与えるのをやめて1度動物病院で検査をしてもらうことをおすすめします。
また、これは特殊なケースですが、シラカバにアレルギーがある場合の愛犬は、交差反応が出る場合もあるので、普段からよく観察しておくのも必要です。
【豆知識】ほうれん草の栄養素まとめ!
ほうれん草に含まれる栄養素は摂取量や与え方に気をつけていれば、様々な効果をもたらせてくれることがお分かりいただけたと思います。他にもまだまだたくさんの栄養素を含んでいますが、どのような効果と期待ができるのかまとめてみましょう。
まずほうれん草にかなり多くの種類が含まれているビタミン。
②ビタミンCー抵抗力の強化をします。犬は体内で合成できますが1日最大60mg です。不足すると免疫力の低下やコラーゲン不足、間接疾患を引き起こします。体内酸化を防ぐ働きもあり、老化防止や白内障防止にもなっているのです。
③ビタミンEー血液浄化と細胞膜をキープする働きをしています。細胞膜が壊れてしまうとガン、皮膚病、消化器疾患などの病気につながる場合があるのです。ビタミンEとCは合わせて摂取すると効果が上がります。\n他にもルテインや葉緑素などの目に関わる病気予防、鉄分やカルシウム、マグネシウムなどの血液、骨の形成に関わる栄養素など犬の健康に必要不可欠な栄養素がたっぷりと含まれています。大切な愛犬のためにこういった栄養素を上手く取り入れながら、健康を維持し長生きしてもらいたいですね。
ほうれん草を使ったおすすめレシピ3選!
1、豆腐とひじきのチキンバーグ(犬の体重:6.4kg)
作り方:
①ひじきは水で戻して細かく刻んでおく。豆腐は水を切り終えたら、ひじきとまぜて小さなハンバーグを作る。
②ほうれん草は茹でて水でしめたら細かく刻んでおく。
③フライパンでハンバーグとほうれん草を焼きます。④人参は千切りにして茹でたら水に浸します。マグロは熱湯にくぐらせて冷ましておきます。人参とマグロを混ぜ、ゴマとごま油をあえる。⑤全てを器にのせれば出来上がりです。
2、じゃがいもとほうれん草のあったかスープ(犬の体重:10kg)
作り方:
①じゃがいもは皮をむいて下処理、他の野菜、鶏肉も細かく刻んでおく。
②じゃがいもとパプリカはレンジでチンして蒸しておく。
③その間にだし汁で鶏肉を煮ておきます。
④ごはんを器にいれその上に全てを盛り付け冷ましたら出来上がりです。
簡単茶碗蒸し(犬5.6kg )
作り方:
①干し椎茸と鰹節でだし汁をとり、溶き卵を作って混ぜ合わせ卵汁を作っておきます。味つけはしないように!
②材料を細かくきざんで用意しておきます。
③茶碗の底にごはんをしき、その上に具材をのせて卵汁をかけます。
④レンジでチンするか、中火で10~15分蒸してほうれん草をのせれば出来上がりです。
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