新しい猫を迎い入れるステップとは?先住猫との間で気をつけたいこと

2021/12/23

目次

先住猫がいる家庭で子猫を迎える方法

猫は単独で行動をする動物ですので、子猫を迎える際は先住猫の性格や猫同士の相性が重要になります。

自由気ままに過ごせる空間作りや、先住猫の健康状態を把握する必要もあります。

子猫と先住猫がトラブルを起こさず、幸せに暮らせる方法を紹介します。

ステップ①:先住猫と子猫を会わせない

しばらくの間は生活空間を分けて、先住猫と接触させないようにします

子猫をケージに入れて家族のいるスペースに置き、新しい環境に慣れさせます。

ケージ内にベッドやトイレを入れて、布などをかけ隠れ場所を作ってあげるのもひとつの方法です。

食事、トイレ、部屋を歩かせる時間以外は、子猫の様子を見守ってあげるようにします。

先住猫を別の部屋かケージに入れて、家の中を探検させてあげます。

ステップ②:対面前に匂いを交換する

猫は匂いに敏感な所があり、自分以外の猫の匂いに警戒する事があります。

そのため対面前に先住猫と子猫の匂いをあらかじめ交換しておくと、お互いの情報が分かり対面時がスムーズに進みます。

子猫の顔の回りを撫でて手に匂いを付け、その手で先住猫の体にすりつけます。

子猫にも同じように行う事で、お互いの警戒心が和らぎ安心できます

おたがいの匂いが付いたタオルの上に、それぞれ好きなおもちゃを乗せて匂いに慣れさせるのもひとつの方法です。

ステップ③:キャリーケースやケージ越しで会わせる

先住猫がいつも通りに過ごせて、子猫も落ち着いて排泄や食事ができるようになったら、ケージやキャリーケース越しで対面させます。

1日5分から初めて時間を徐々に長くしていき、先住猫が逃げてしまっても無理強いはしないようにします。

会わせるタイミングは空腹時にし、両方の猫に好物をあげていい印象を持たせてあげます。

相性によっては喧嘩をする場合もありますので、ケガをしないように見守ってあげる事も大切です。

お互いに威嚇をしなくなったら、次のステップへ進むようにします。

ステップ④:飼い主が立ち合う形で対面させる

子猫のワクチン接種が終わって2週間以上経過したら、飼い主が立ち会いのもと猫同士を直接対面させます。

警戒や威嚇がな場合は対面の時間を徐々に伸ばしていき、無理に合わせようとはせず自然に任せるようにします。

1〜2週間で

●相手を警戒せずにすれ違う
●相手を舐めたり体を擦りつけ合う
●同じ部屋でも安心して眠る
●遊びを仕掛ける

この中のどれかひとつでも行う様子が見られたら、安心して生活させることができます。

先住猫と子猫の間で気をつけたいこと

子猫が新しい生活に慣れて先住猫との距離が、少しづつでも縮まってくれれば飼い主も安心できます。

2匹の猫が穏やかに過ごせるようにするには、どんな事に気をつければいいのかを調べて見ました。

先住猫が威嚇する場合の対処法

先住猫が子猫を最初に威嚇をしてしまうのは、猫特有の縄張り意識によるものが多くあります。

ケージ越しに食事を与えたり同じおもちゃで興味を誘ってあげ、少しずつお互いの存在を意識させる必要があります。

飼い主が子猫の世話に追われてしまうと、先住猫はやきもちを妬いて攻撃してしまう場合もあります。

子猫が心配になるのはわかりますが、先住猫を優先的に考えてあげる事が大切です。

相性がどうしても悪い場合は?

多頭飼いがどうしても難しい場合は、部屋を分けてトイレや食事も別々に用意してあげるようにします。

猫は自分の匂いが混ざった匂いに安心感を覚えますので、交代で同じ場所を使わせてあげるようにします。

時間はかかってしまいますが、徐々にお互いを受け入れていくには効果的です。

2匹の猫の表情や行動を見ながら、少しづつステップアップしていけば相性も良くなるかもしれません。

時間がある程度(2~3ヶ月くらい)空いたら、再度対面させるのも手です。

喧嘩は止めた方がいい?

猫の歯や爪は人間とは違って、鋭くて細いのが特徴です。

軽いパンチでも深く傷ができる事もあり、猫同士で喧嘩していたら早めに引き離す必要があります

オス猫の場合は他の猫に対して攻撃的な面がありますので、去勢手術を行っておくと安心です。

しかし、飼い主が喧嘩に介入してしまうと、仲良くなるまでの時間が伸びてしまう事もあります。

どちらかが降参し追いつめられるまで、猫同士に任せるのが無難なようです。

先住猫に配慮をする

子猫が来ても先住猫との触れあいを優先し、疎かにならないようにコミュニケーションを取ってあげます。

今まで通りの生活リズムを崩さずに、子猫との触れ合いを試みるようにします。

先住猫がいつも通りに過ごせるように、変化を感じさせないようにしてあげます

ご飯やおやつをあげる際は先住猫から声をかけ、遊んであげる時も先にするようにします。

ブラッシングケアを行う際も、先住猫を優先してやってあげる事でやきもちもなくなるようです。

先住猫と子猫が仲良くなりやすい条件

まだあまり縄張り意識がなく歳がそんなに離れておらず、体力が同じくらいなどの条件が揃えば先住猫と子猫も仲を深めやすいです。

先住猫が不妊・去勢手術を行っている場合は、性格がおとなしくなり子猫とも仲良くなりやすいようです。

成猫で温厚な性格の猫であれば子猫と仲良くなれる可能性はありますが、高齢猫の場合はストレスで体調を崩してしまう事もあります。

人間と同じで猫にも相性があり、なるべく条件が揃った子猫を迎えてあげれば仲良くなれる確率も高くなります。

まとめ

子猫を迎える際は、先住猫にも配慮して準備を進める事が大切です。

猫が穏やかに過ごしている姿にはとても癒され、幸せを感じさせてくれます。

2匹の猫が仲良く暮らしていく為には、飼い主の方の努力も必要です。

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