【初心者必見!】愛犬とドライブに出かけよう!ドライブの注意点やマナーなど

2022/02/25

目次

犬とドライブに出かける時の注意点

犬との暮らしに慣れてきたら、一緒にドライブしてお出かけや旅行を楽しんでみたいですよね。

近所の散歩ももちろん楽しいですが、車に乗って外出ができると行動範囲が広がり、愛犬の喜ぶ顔もたくさん見られます。

ただ犬とドライブに出かける時には注意点やマナー等知っておいたほうが良いことがありますので、それらの情報をお伝えします。

ぜひ愛犬との楽しいドライブに役立ててください。

犬はクレートやキャリーに入れて座席に固定する

犬を車のどこに乗せるのかということです。

助手席、後部座席、ラゲッジルーム等様々ですが、犬の安全を考えると、クレートやキャリー、ケージに入れて座席に固定するという方法がベストです。

交通事故や揺れ等による怪我を防止するためには、ハードタイプのクレートが良いでしょう。

座席にしっかり固定するグッズも一緒に用意するのがおすすめです。

人間もシートベルトをすることで怪我から身を守っています。

車内でフリーにしておくことは危険な場合が多いので避けたほうが賢明です。

トイレは事前に済ませる

車に乗る前には必ずトイレを済ませておきます。

排泄をしなければ車には乗せないということを徹底すれば、必ず排泄するように習慣づけられます。

そして長めのドライブの際は途中でトイレタイムを取ったり、帰りの乗車前にもトイレをさせることを忘れないようにしましょう。

また途中でのトイレをさせないために、水分を制限するのは間違っています。

脱水状態になるかもしれませんし、のどが渇いていると一気ににガブ飲みして体調不良の原因にもなりかねません。

適度に水分を与え、トイレタイムが取れるようなドライブ計画を立てましょう。

車内の温度は20度を目安にする

犬にとっては環境が変わることはストレスになることがあります。

車の揺れや独特の匂いに敏感ですが、車内の温度にも気をつけてあげてください。

犬の体に負担をかけない20℃前後が適温です。

暑すぎても寒すぎてもよくありませんが、夏場は特に注意が必要です。

犬が乗っている場所には涼しい風が当たらず、熱中症になりやすいということがあります。

クレートやキャリーは直射日光が当たらないことや温度が適切かどうかを確認しておきましょう。

ドライブ中の違反行為は絶対に避ける

犬を車に乗せる際、交通違反となる乗せ方があります。

膝の上に乗せて運転していたり、ドアの窓を開けて、顔を外に出したりすることです。

道路交通法では「運転者は視野もしくはハンドル等の操作を妨げる行為となる乗車をさせていけない。」とあります。

犬が窓から顔を出していた時に衝突されて窓から飛び出してしまったり、急ブレーキをかけた時に膝から落ちて怪我をしたりというような事故が実際に起こっています。

助手席にそのまま乗せる行為も犬が怪我をする場合があります。

愛犬の安全を第一に考えましょう。

休憩はこまめに取る

長いドライブは、犬にとって大きなストレスになります。

2~3時間を超えてしまう場合は、途中で車を止め、適度な休憩を取りましょう。

トイレタイムにもつながり、犬の体調を確認することもできます。

犬を車から出して、軽く散歩をしたり飲み物を与えたりして様子を見て、飼い主も一緒にリフレッシュしましょう。

高速道路のサービスエリアや道の駅などにはドッグランも増えてきていますので、そういう場所を上手に利用してください。

停車中に留守番をさせない

長いドライブになると、犬を車内に留守番させて食事などの時間をとるということがあるかもしれません。

どの季節でもそうですが、特に暑さが厳しい夏場は、エンジンが止まった車中に犬を一匹で留守番させてはいけません。

ほんの短い間でも車内の温度は高温となり、熱中症にかかってしまいます。

また窓を開けて車を離れることも危険です。

飼い主を追いかけて窓から飛び出したりする可能性があるからです。

人間が交代で車内に残るような方法を取り、犬だけにすることは絶対に避けましょう。

犬とドライブに出かける時のマナー&ステップ

人間でも車酔いを起こす人がいるように犬にも車酔いがあります。

車に慣れていない犬にとってはとてもストレスフルな乗り物であることを知っておいてください。

ですから落ち着いて車に乗れるように少しずつステップを踏んで練習をしていきましょう。

ステップ①:クレート・ハーネスには慣れさせておく

犬を乗車させる時にはクレートに入れるか、車用のハーネスに繋いだ状態にします。

まずはそのクレートやハーネスに慣れさせることです。

いきなりクレートに入れようとしても無理なので、少しずつ練習していきます。

クレートの中におやつを用意して自分から入ってもらうというところから始めて、入って静かに待機できる時間を伸ばしていきます。

扉を閉めても大丈夫な状態まで毎日少しずつ時間を増やします。

そうして車に乗せたクレートにも「ハウス」の指示で入れるように準備を整えていきましょう。

ハーネスの場合も同じで少しずつ慣れさせてください。

ステップ②:車内環境に慣れさせる

犬がクレートやハーネスに慣れたら、車に乗るという行動と、車内の環境に慣れさせてあげる必要があります。

いきなりエンジンを掛けるのではなく、車を止めた状態でおやつやおもちゃを与えて、「車の乗ること=楽しいこと」を覚えさせてください。

車に乗った瞬間に褒めておやつを与えます。

ハーネスをつけた後やクレートの扉を締めた時などにもまたおやつをあげます。

その繰り返しで犬は「車に乗ると良いことがある」と覚えていくのです。

大好きなおもちゃをクレートに入れておくのも良いでしょうし、車に乗ってしばらくおもちゃで遊んであげるのも効果的です。

そして車内の匂いをできるだけ消しておきましょう。

犬の嗅覚は人間の何十倍も敏感なので嫌な匂いがストレスになることがあります。

また犬が乗った後の匂いも消しておくように消臭剤を準備しておきましょう。

ステップ③:車の振動に慣れさせる

車内の環境に犬が慣れてきたら、次は車のエンジンをかけて、車体全体を振動させてみましょう。

クレートは後部座席でしっかりと固定させ、ハーネスもシートベルト等に固定します。

エンジンを掛けて車が振動してもじっとしていたら、すぐに褒めておやつをあげます。

最初は5秒でも構いません。

少しずつ時間を伸ばしていきます。

犬が吠えたりした時にはなでたりかまったりしないで待ちます。

吠えるのをやめた時にすぐ褒めておやつを与えます。

その瞬間を見逃さないで、「おとなしくしていたら良いことがある」ということを理解させましょう。

何度か繰り返せばきちんとわかるようになります。

ステップ④:車を使った移動に慣れさせる

車体の振動に犬が充分に慣れてきたら、今度は運転にトライしましょう。

最初は家の近くを1周する程度で大丈夫です。

よくある失敗の一つが車でのお出かけが病院で注射を打つことです。

「車に乗ったら病院」では楽しくありません。

公園やドッグランなど楽しいと思える場所に連れていきましょう。

10分程度で行ける場所でも練習と思って車に乗せるとよいでしょう。

犬が静かにして落ち着いている時によく褒めておやつをあげましょう。

そして目的地に着いたら、車から降りてたくさん散歩したり、遊んだりすると犬も車に乗ることが楽しくなってきます。

家の近くから始めて、少しずつ距離を伸ばし30分程度のドライブに付き合ってくれるようになれば安心です。

ステップ⑤:車から降りる時に注意すること

車に乗り終わったら、犬を車外に出してあげます。

実はこの時が一番危険なので、何倍も注意が必要です。

犬は開放されたという気持ちでいっぱいで、テンションも上がっています。

飼い主も無事に目的地に着いた安心感があり、ちょっと油断してしまうことも多いです。

そんな油断もあって、車から降りた途端に走り出してしまい事故に合うというケースが多いのです。

車から降りる時には次の項目にくれぐれも注意して、事故が起こらないようにしましょう。

犬の脱走を防止する

一番多い事故は犬が脱走してしまうことです。

犬を車外に出す際は、ドアを開く前にハーネスや首輪を装着し、リードに繋いだ状態にして、脱走を阻止します。

小型犬の場合にはリードに繋いだ状態で飼い主が抱っこして車から降ろすと良いでしょう。

またとても抱っこができない体重の犬もいますので、ドアを開けてもすぐに外に出ないというしつけをしましょう。

そのためには普段から「マテ」を教え、許可が出てから車から降りるということを毎回必ず行います。

車から出たときもおすわりをさせて、おやつをあげるようにしていると習慣となり、すぐに走り出そうとしないようになります。

飛び降りを防ぐ

中型犬や大型犬の場合、後部座席やラゲッジルームから犬が飛び降りることが多いと思います。

この行動は犬の足に大きな負担となることがわかりました。

前足の関節を痛めたり、怪我につながる可能性があります。

ですからペット用スロープを用意してあげたり、地面と車の間に足場となるステップを付けてあげると、前足に負担がかからず降りることができます。

シニア犬になってくるといろいろ工夫をする飼い主が多いですが、若い内からできるだけジャンプさせずに車から下ろすようにしましょう。

トイレタイムを設ける

犬の膀胱に尿が溜まっている際は、車から降りたタイミングがトイレタイムとなります。

なるべく水はけの良い場所を選び、終わった後は水をかけたり、きれいに処理することがマナーです。

公共の場所に犬を連れて行く時は特に気をつけてトイレ場所も選ぶようにしましょう。

駐車場などは誰もが通る場所なので、匂いかぎをさせないようにして排泄を避けるべきです。

また飼い主のトイレタイムの時には、車の中で犬だけにならないように配慮することも大切です。

車の外へ出して係留しておくことは連れ去りや脱走の事故がありますのでやめましょう。

犬とドライブする際の危険な乗り方

犬とのドライブは楽しいものですが、残念ながら危険な乗り方をしている飼い主もいます。

安全を守れず命の危険があったり、道路交通法に違反して逮捕されたというケースもあります。

危険な乗せ方を知り、正しい方法で安全に犬とのドライブを楽しみましょう。

膝の上に乗せながら運転する

直接愛犬を膝の上に乗せるのは危険です。

どんなに注意深く運転している場合でも、運転者の視野やハンドル操作を妨害する可能性があるからです。

このような方法で乗せることは道路交通法に違反しており、実際に現行犯逮捕された人もいます。

犬はいつも飼い主の膝の上に座っているとは限らず、動き回ることが考えられるので、とても危険な行為です。

ほんの近い距離だからというような考えはせず、絶対にやめましょう。

助手席に乗せている

助手席に人がいないからと、愛犬をそこに座らせたり、もしくは助手席に座っている人の膝に乗せることも、大変危険です。

助手席にはエアバッグがついており、それが膨らんだ際にエアバッグの衝撃で犬が怪我をするという事故も起きています。

後部座席では犬の様子が見られないと心配するのはわかりますが、この記事で紹介しているように少しずつ車に慣れさせ、落ち着いて乗っていられるように努力してみてください。

車内で自由な状態にしている

運転中に車内で愛犬を自由にさせている状態は、道路交通法第55条第2項に抵触するのでよく注意が必要です。

急ブレーキや追突された場合、シートベルトをしていない犬はフロントガラスに飛び込んでしまうかもしれません。

そこまで大怪我はなくとも、ぶつかって怪我をしたり、運転に支障が出ることが考えられます。

窓を開けていて外へ飛び出したという犬も実際にいます。

自由な状態ではなく、ハーネスで車に固定するか、クレートを利用するのが安全で安心な乗り方です。

まとめ

犬を車に乗せる時の注意点と慣れさせるコツを紹介しました。

車に慣れてくると落ち着いていられるようになり、飼い主も犬も安心してドライブができ活動範囲が広がります。

少しずつステップを踏んで車に慣れさせましょう。

そしてくれぐれも危険な乗り方をさせないようにして安全走行を守ってください。

犬とのドライブを想定してデザインされたドッグフレンドリーカーがあったり、車内で使える便利なペット用アイテムもいろいろと販売されています。

上手に活用してドライブを楽しんでください。

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