愛犬が嫉妬する?!犬の嫉妬行動への3つの対処法などを詳しく解説!

2020/05/13

目次

犬は嫉妬深い生き物?

人間にとても近い心を持つ犬。

犬を飼って心のつながりを感じると、その犬を亡くした後も、また犬と暮らしたいと願う人がたくさんいます。

生涯にわたって飼い主に変わらぬ愛情を注いでくれる犬たちですが、その分嫉妬心も強く、飼い主さんの気持ちが自分に向いていないとへそ曲がりになってしまうことも?!

犬は思いがけない場面で嫉妬し、驚くような行動に出ることもあります。

そんな時、飼い主さんはどのように対処すれば穏やかに解決できるのでしょうか。

犬たちが嫉妬するのはどんな時なのか、また、その対処法についても考えてみましょう。

犬が嫉妬する対象はどんなもの?

犬にとって一番怖いのは、大好きでリーダーとも慕っている飼い主さんが自分以外の何かに夢中になってしまうことです。

POINT
・家に赤ちゃんが来た
・新しい家電が到着して、みんなが家電の操作に夢中になっている
・彼氏・彼女が家に来た
・知らない人(来客)が家に入って来て飼い主さんと楽しく話している
・飼い主さんがスマートフォンで動画などをずっと見続けて目を離さない
・家に新しい子犬が来て自分がかまってもらえない
・飼い主さんがずっと電話で話している

人間からすると、赤ちゃんはとてもお世話が大変だし、彼氏や彼女、来客が来れば当然そちらに意識が行ってしまうのですが、それまでずっと自分のそばで可愛がってくれていた飼い主さんが違う何かに心を奪われると感じると、犬にとっては一大事です。

飼い主さんが一番、自分は二番だと思っていたのに、その順位さえ危うくなるのかもしれない、と、犬は考えます。

自分の存在を脅かされるとまで考えてしまうことで、犬はますます嫉妬深くなるようです。

犬が嫉妬する時にとる行動

犬が嫉妬すると、どんな行動をとるのでしょうか。

体調を崩してしまう犬もいますが、激しい行動に出てしまうこともあります。

人間のような心を持っていても、犬は言葉で気持ちを伝えることができません。

だから嫉妬深くなってしまうと、飼い主さんが驚くような行動に出てしまうこともあるのです。

ここでは嫉妬した犬がとってしまいがちな行動についてご紹介します。

嫉妬行動①物体や生き物に攻撃

飼い主さんは仕事をしていたり、家事に追われていたりすると、犬が遊びたいと思っていても構ってやることができないことも多いと思います。

犬もしばらくは我慢して、飼い主さんがこちらに意識を向けてくれるのを待ちます。

でもいつまで経っても構ってもらえないと感じた時、犬は必要以上に吠える、もしくは何かに八つ当たりをしていまうかもしれません。

例えば、飼い主さんのスリッパや、同居している他のペットに攻撃することもあります。

特に生き物に攻撃する場合、攻撃されたペットが子犬や子猫、小動物など弱い動物だと怪我や命の危険もあります。

また、物に攻撃して逆に犬が怪我をしてしまうこともありますので、十分に注意する必要があるでしょう。

嫉妬行動②物を壊す

嫉妬した犬は、「どうにかして飼い主さんに注目してもらいたい」という気持ちになり、飼い主さんがどうしたら自分に注目してくれるかを考え始めます。

そんな時、昔、何かを壊した時に、飼い主さんがすごくびっくりして怒った時のことを思い出すかもしれません。

犬にとっては、怒られることも、時に「かまってくれた」と感じてしまうことがあります。

部屋の植木鉢をひっくり返して壊したり、靴をかじってボロボロにしたり、カーペットをかきむしってズタズタにしたり、子犬の頃に卒業したはずの様々ないたずらを思い出して再現してしまうかもしれません。

そうなると、もう大丈夫、と油断してむき出しにしていた電気コードなども、破壊の対象になってしまうことでしょう。

嫉妬行動③トイレをわざと失敗

物を壊すことはしなくても、他のことで気を引こうとするこ場合があります。

子犬の頃にきちんとしつけたはずのトイレを、なぜか最近、頻繁に外すようになったとしたら、もしかしたら犬が何かに嫉妬しているサインかもしれません。

全く違うところでトイレをすることで、飼い主さんは慌てて騒ぐでしょう。

それが犬にとっては、「自分に注目してくれた」ということになります。

トイレシートを爪でボロボロにする行動も、同じ目的で行われていると考えられます。

困ったことをすれば飼い主さんは怒りますが、叱られて落ち込むよりも犬にとっては自分に意識を向けてくれたことの方が嬉しいのです。

怒られてもいいから構ってほしいなんて、やられた方は腹立たしく感じますが、犬にとって飼い主さんから構われないことは、怒られることよりもずっと辛いことなのですね。
健気な感じがします。

嫉妬行動④飼い主を対象から離す

飼い主さんがテレビやスマートフォンに夢中になっている時、またはゲームをずっとしている時など、犬が割り込んでくることはありませんか?

飼い主さんをツンツンと鼻で突いたり、横で転がってお腹を出したりしているうちはまだ可愛いのですが、それでも構ってくれないことがわかると、犬は実力行使に出ます。

飼い主さんがチャンネルを変えているテレビのリモコンを奪ってガブガブ噛んだり、スマートフォンを叩いたり、ゲームのコントローラーを持ち去ろうとするかもしれません。

また、彼氏や彼女と並んで座っていたとしたら、犬が間に割り込んでくることもあるでしょう。

嫉妬心に燃えた犬は、どうにかして飼い主さんの心を奪う対象から、飼い主さんを引き離したいと考えているのです。

犬が嫉妬した時の対処法

嫉妬心から犬が思いもよらない行動に出てしまった時、飼い主さんはどのように対処すれば良いのでしょうか。

ひどいことをされると、飼い主さんも驚いて過激な反応をしてしまうかもしれません。

でもそんな時は、一呼吸置いて考えてみてください。

何か思い当たることがないでしょうか。

犬がこんな行動をとった理由が少しでも想像できるようであれば、これからお話しすることを実行してみましょう。

飼い主さんと犬がお互いに疲れ切ってしまわないように、早めの対処が必要です。

対処法①大きな声で怒らない

人間は真剣に怒って言い聞かせようとしているのですが、大きな声で叱りつけることが、犬にとっては「自分に注目してくれた」「構ってくれた」という喜びに取られてしまうことがあります。

怒る時は必ず犬を真正面から見ますよね。犬にとってはそれが嬉しいのです。

「また自分を見てほしい」と、犬はさらに行動をエスカレートされることになりかねません。

では、どうしたら良いのでしょうか。

それは「無視する」ことです。

例えばトイレを外した時は、犬を別の部屋に行かせ、見えないところで綺麗に処理します。

テレビのリモコンやゲームのコントローラーをかじっていたら、無言で取り上げ、何もなかったかのように無視します。

そんな行動をとっても、自分が注目されることはないということを犬が理解すれば、その行動は犬にとって何の意味もなくなり、繰り返すことがなくなるでしょう。

対処法②嫉妬している犬を大切に

新しいペットを迎えた場合、飼い主さんもその家族も、小さくて可愛い新しいペットにどうしても意識が向きがちです。

でもそんな時こそ、先住の犬を第一に扱ってあげましょう。犬には自分で決めた順位付けがあります。

たいていの場合、リーダーが飼い主さん、二番目が自分です。

しかし新しいペットが来ると、その順位争いが生じて、犬は危機感を覚えることがあります。

飼い主さんが自分よりも新しいペットの方を大切にしていると感じれば、嫉妬深くなり、許せなくなるでしょう。

そして新しいペットにとっても、「自分が一番」と思ってしまうことで、先住の犬との関係がうまくいかなくなることがあります。

先住の犬からご飯をあげる、散歩の後は先住の犬から足を洗うなど、小さなことから先住の犬を一番に扱うことで、新しいペットにも順位付けを教えることができますし、先住犬の嫉妬心をなくしてやることができます。

対処法③ストレス解消をさせる

赤ちゃんがいたり、やりたいゲームがあったり、飼い主さんもやりたいこと、やらなければならないことがたくさんあって、時間がいくらあっても足りないかもしれません。

でも犬も嫉妬心が芽生えるほどのストレスに苦しんでいるのです。たまには時間を贅沢に取って、犬と一緒に運動し、ストレス解消をしてあげることも大切です。

滅多に行かない広い公園でゆっくり散歩したり、ドッグランで一緒に走ったり、飼い主さんと犬がコミュニケーションを十分に取れる時間を作りましょう。

もし外に出る時間が取れない時は、環境が許すなら、部屋の中でボールの取って来いや、ロープの引っ張りっこなど、一緒に遊べるだけでもストレス解消につながります。

飼い主さんと犬が一緒に遊べる時間を作ってあげてくださいね。

まとめ

犬は人間に忠実ですが、全て人間の言いなりになるわけではありません。

飼い主さんに構ってほしい、愛情を注いでほしいといつも願っています。

その気持ちが満たされない時、犬は言葉の代わりに色々な問題行動を起こしてしますのです。「言うことをきかないバカ犬」なのではありません。

むしろ、頭が良くて心があるからこそ、犬は嫉妬し、一生懸命飼い主さんの気を引く行動を考えるのです。

大切な犬が嫉妬心で苦しむことになる前に、飼い主さんが気づいてあげられると良いですね。

この記事を読んだ人におすすめの記事