病気のサインかも?犬のお漏らしの原因と対策法とは

2022/01/22

目次

老犬のお漏らし問題とは?


犬の老化のサインはいろいろあります。

その一つがトイレの失敗です。

老化によって身体機能が衰え、排泄の体勢でよろけたり少し間に合わなかったり。

トイレシートに乗っているつもりがはみ出していることもあります。

毎日の運動で筋力を維持することやトイレシートの工夫などで飼い主がサポートできることも多いです。

ただ人間と同じで、どうしようもない老化現象の一つでもあり、逆に長生きの証でもあるのです。

また、そこには病気が隠れている場合もありますし、頻繁な尿漏れでは対策が必要となります。

ここでは、老犬に多い排尿に関係する病気や尿漏れ対策についてまとめてみました。

犬のお漏らし対策!老犬の尿頻度と病気

トイレの失敗は増えてくると、まず洗濯掃除が大変!と感じてしまいがちです。

でも排泄は健康のバロメーター

その回数や状態などはとても重要なもので、病気のサインになることも多いのです。

トイレシートをチェックし、色や量などいつもと違うことを発見できるようになっておきましょう。

尿頻度が増えた、あるいは減った時に考えられる病気について説明します。

尿の頻度一覧①乏尿

乏尿(ぼうにょう)とはオシッコの量が少ない状態のことで、1日400ml未満のことを言います。

さらに少なくなり、100ml未満になると無尿と言われますが、何らかの原因で排尿が困難になっている状態です。

急速な失血や脱水状態からショック状態となり、尿が作れなくなることが多いです。

代表的な病気では急性腎臓病が挙げられます。

急性腎臓病は急激に進行する場合もあり、命に関わる病気ですので、すぐに動物病院で診察を受けましょう。

尿の頻度一覧②尿閉

尿閉とは、膀胱に尿が溜まっていても排尿できなくなる状態のことを指します。

メス犬よりオス犬に多いとされます。

排尿後でも下腹部が膨らんでいたり、ポタポタと尿漏れがあったり、寝ている場所が濡れていたりします。

代表的な病気では会陰ヘルニア、尿結石などがあり、尿路感染症への注意も必要です。

膀胱に尿が溜まっているかどうかは飼い主さんには判断しづらいので、症状があれば獣医の診察検査を受けましょう。

まずは適切に排尿させてあげ、病気の有無も確認してもらいましょう。

尿の頻度一覧③頻尿

頻尿とは、排尿の回数が増えることで尿の量が少しずつになっていきます。

考えられる原因は、まず老化によって膀胱の筋肉が低下し尿をたくさん貯められなくなることです。

また膀胱に結石や腫瘍ができたり、細菌が入って炎症を起こすことで尿を貯められず、頻尿になることもあります。

代表的な病気としては尿道炎、膀胱結石、膀胱炎などです。

1回の尿の量は、シートの重さを量ったり、外での排尿では紙コップで計測したりしてみましょう。

尿の頻度一覧④多飲多尿

多飲多尿とは、たくさん水を飲んでたくさんオシッコをすることです。

ただ夏場や運動後はどうしても増えてしまうのでわかりづらいです。

一日だけでなく、数日間状態を観察してみましょう。

多飲多尿は実は様々な病気の早期発見につながるからです。

・水入れがよく空になっている
・排尿時間が長い
・おもらしがあった

などのサインがあれば、一度診察を受けてみることをおすすめします。

代表となる病気は、クッシング症候群、慢性腎臓病、糖尿病、子宮蓄膿症などがあります。

犬のお漏らし対策とは?具体的にどうする?

老犬のトイレの失敗はやはり辛いものです。

飼い主さんにとっては片付けが大変で、ついイライラしてしまった経験をもつひともいるでしょう。

でも、愛犬が過ごす時間はそう長くはないのかもしれません。

今までたくさん癒やしをくれた愛犬への最後のお世話です。

できるだけお世話が楽にできて、犬も飼い主も快適に過ごせるような工夫を考えてみましょう。

オムツを履かせる

老犬への一番のお漏らし対策はオムツです。

オムツを履かせることに抵抗がある人もいますが、決して不自由をさせることではありません。

むしろオムツによって自由に部屋で過ごすことができ、犬の運動不足やストレスを解消させることにもつながります。

部屋が汚れることがないので、飼い主も片付けの煩わしさから開放されます。

今は犬用のオムツも多いですし、コスト面から人間用のオムツを改良して使う人も多いです。

またオス犬の場合、お漏らしにはマナーベルトで対応できることもあります。

状況に応じて上手く利用していきましょう。

トイレを室内に変える

室内飼いでもトイレは散歩でしかしないという犬もいます。

朝晩の散歩の時以外は排泄を我慢していることになり、病気かかるリスクも高いです。

若い時は我慢できても、シニアになってからは我慢できずに漏らしてしまうこともあります。

室内トイレを習慣づけると、天候や体調などを考慮して散歩に出かけることができるので犬にかかる負担が減らせます。

一般的には屋外での排泄時にさっとシートを敷いて、その感触を覚えさせ、少しずつ自宅まで近づけていくという方法があります。

教える時はとにかく根気よく何度も繰り返すこと。

トイレのコマンドを教えたり、人工芝を敷いたりと様々な方法にチャレンジしてみましょう。

まとめ

老犬のお漏らしには、老化での筋肉低下によるものと病気のサインがあります。

トイレの場所を間違える場合は認知症の疑いもあります。

よく観察して少しでも心配があるようなら、適切に病院の診察を受けましょう。

以前より寿命が伸び、長生きできるようになった犬のお世話は大変ですが、その分一緒にいられる時間は愛おしいものです。

お漏らしにイライラせず、犬も飼い主さんも快適に楽しい時間が続くような対策を工夫していきたいですね。

この記事を読んだ人におすすめの記事