
犬の噛み癖は治るの?噛み癖が治らない時の対処法を紹介!
2020/08/22
目次
犬の噛み癖とは?治らないとどうなる?
犬は人間と違って、手を使って物を触ったり持ち上げたりする事が出来ません。
その代わりに口の中に入れてその対象を知ろうとします。
人間の赤ちゃんが、何でも口に入れて確認している場面を想像してみてください。
口に入れたものが食べ物なのか・美味しいのか、何であるか確認しようとしていると言われています。
しかし、手を器用に使えるようになってくると親や周囲から教えてもらう事で次第に口には入れなくなっていきます。
子犬のうちから、人を噛んではいけない事を少しづつ理解させていかないと、人間との共存が難しくなり飼い主であっても手に負えなくなると同時に、悲しい事故にも繋がりかねません。
噛み癖とは一体何か?
歯の生え始めや永久歯に生え変わる頃は、口の中がむず痒くなり何かを噛んで紛らわそうとする事があります。
まだその頃は、力も弱く歯も小さいので噛まれても痛くはない事が多いですよね。
その時期には、噛んでも良いおもちゃを与える事で解決できます。
しかし、遊びの最中で飼い主さんが自分の手を使って遊ばせたり、少しくらい痛くても可愛い愛犬だから、と放置していると犬は「人間の手は噛んで遊ぶもの」と学習してしまいます。
一度学習してしまうと成犬になった時に飼い主さんはもちろん他人や、可愛いからといって突然手を伸ばしてきた小さい子どもを噛んでしまい、大怪我や損害賠償など大変な事態になる事もありますので、少しでも愛犬の噛み癖に不安がある場合は早急な対応が必要になってきます。
人間を咬むと訴訟事故にもなり得る
人間を噛んで怪我をさせてしまった場合、刑法上では傷害罪として30万円以下の罰金や、損害賠償として、治療費・休業補償・慰謝料などの賠償金を支払う義務も発生します。
過去には飼い主がしっかりと管理していれば起こらなかったであろう悲しい事故も多数発生していて、平成29年度の調査では約4,000件という犬と人間の事故が報告されています。
過半数以上がお散歩や公共の場所で起こっており、訴訟にまでいかない事故を含めるともっと多くの事故があるものと思われます。
犬は噛む動物
犬は、身を守るための威嚇や獲物を狩る時の攻撃など生きる為の本能として噛む事が当たり前の動物です。
しかしそれが人間に対して向けられると大変な事になりますよね。
また、兄弟や親犬と一緒に生活しているとどれだけ強く噛むと相手が嫌がるか、自分が痛い思いをするかを学びながら成長できるので噛み癖に繋がりにくいと言われています。
そうした時期を過ごす事が出来ない場合は飼い主さんの対応が重要となり、犬の噛みたい欲求を噛んでも良い物を与えるなどして上手く発散させてあげましょう。
そして人を噛まないようしつけをする事が大切になります。
犬の噛み癖が治らない時の対策
人と一緒に生活している犬は、狩りをしたり敵から身を守ったりという本能を発揮できる機会はまずありません。
しかし噛む生き物なので、日常生活において何かストレスに感じる事があると噛む事で発散させようとします。
噛み癖が治らない場合、何が犬にとってストレスになっているのか、生活環境や犬の様子をじっくりと観察して原因となる事を取り除いてあげる事が必要になります。
執着心からの噛み癖を治す
犬は驚くほど、自分専用のベッドや食器・おもちゃ、フードなど把握していて、汚れてきたから洗おうとしたベッドや専用のタオルでさえも「返してほしい」と洗濯機やベランダまで追いかけて行くほど頭の良い動物です。
たった今遊んでいるおもちゃや食べているフードに手を伸ばすと、取られたくない思いから噛んでくる場合があります。
これは執着心からの行動と言えますが、危険なものや拾い食いなどを防止するためにも、「引き換え」というクセをつけさせると万が一の時に役立ちます。
愛犬が遊んでいるおもちゃやフードより興味を引きつけやすいもの、例えば音が出流ものや不思議な動きをするおもちゃ、ニオイが強い犬用チーズや大好物のおやつを見せて「引き換え」する事を練習してみましょう。
大切な物を渡すと良い事があると学習させ、執着心からくる噛み癖の解消が期待出来ます。
噛んで良いグッズを渡す
噛んでも良いおもちゃは、ペットショップなどに沢山の種類が置いてありますので、愛犬のために選んであげてください。
コングや木材で作られているスティック、ロープに天然の鹿のツノや骨・馬の蹄などあらゆる種類がありますので、愛犬の体の大きさや好み、性格に合わせてピッタリの噛めるおもちゃが見つかります。
コングは中にフードが入れられるので、噛みたい欲求に応えてあげるだけでなく知育玩具としてお留守番などでも重宝しますね。
また鹿のツノや骨は、形が整っていないので愛犬のデンタルケアとしても効果があります。
まとめ
大型犬はもちろんですが、体の小さい小型犬でも本気で噛まれると流血する程の怪我をします。
家族ならまだ我慢できても他人を噛んで事故になったら、噛んでしまった人だけでなく飼い主さんや愛犬も不幸になってしまいます。
犬は頭が良く経験した事をちゃんと覚えていますので、毎日の生活の中で少しづつ人を噛まないよう教え、噛まないと良い事がある事を経験させましょう。
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