猫はよく寝る動物?寝姿でわかる猫の気持ちや睡眠中にしてはいけないこと

2021/12/23

目次

猫は寝てる体勢で気持ちが分かる

猫は一日の大半を寝て過ごし、環境や体調によって寝方も様々です。

性格や多頭飼いかどうかでも変わってきますが、よくSNSや動物番組で紹介されている寝方はほとんどの猫がよくする体勢として「うちもやってる」「可愛い」と多くの人が微笑ましく感じているでしょう。

また、寝姿によってどんな気分でいるのかわかると、空調の設定やペットベッドの用意など環境も整えやすいですよね。

猫の寝る体勢と気持ちをそれぞれご紹介していきます。

香箱座りで眠っている

背中を丸めてしゃがんでいるようなスタイルですが、前足は器用に体の下へ入れているスタイルです。

お香やお茶の道具を入れる箱に姿が似ていることから、この名前が付いたと言われています。

眠るときだけではなく休むときにもこのスタイルになりやすく、前足を体の下に入れているのですぐに動き出すことが難しい体勢です。

なので、信頼と安心を感じるリラックスした環境でない限りこの形になることはありません。

ヘソ天(お腹を見せている)

お腹を見せて眠る姿は、動物が一番守らなくてはいけない急所であるお腹を堂々と見せつけていることから、何も危険を感じずにリラックスしている気分であることが伺えます。

知らない場所や人に対してこの姿を見せることは少なく、安心した様子に飼い主様も嬉しく感じるはずです。

ですが、いきなりお腹に触れたりするとビックリして噛まれたり引っ掻かれたりする場合もあります。

嫌な思い出として記憶されてしまうと、もうヘソ天姿が見られなくなるかもしれません。

信頼関係や猫の性格などもありますが、気持ちよく眠っているときは、かまわずにそっとしておきましょう。

ごめん寝(前足に顔をうずめる)

猫が土下座して謝っているかのような姿に見えることから、「ごめん寝」や「すまん寝」などユーモアたっぷりなネーミングで呼ばれています。

居眠りしていたら、頭が前に倒れてしまっただけ、眩しくて眠れないので顔を隠しているのでは、と様々な見解があるようです。

薄暗くて狭いところが大好きな猫の習性から安心できる体勢を取っているとも考えられます。

寒い季節は空気も冷たく乾燥しているので、冷たい空気を直接取り込まないようにカバーしている合理的な理由もあるようです。

ダラッと伸びて寝てる

夏場によく見られる寝姿で、毛皮をまとっている猫は体に籠もった熱を上手に放出するために体をダラっと伸ばして寝ます。

適度にリラックスしている状態でもあります。

また人と同じく熱いから動きたくない気持ちもあるのではないでしょうか。

特に長毛種やシニアの場合は熱中症に罹りやすくなりますので、室温や湿度を見直して調整してあげてください。

猫は寝てる場所でも気持ちが分かる

上下運動を得意とする猫は、キャットタワーや家具の上など高い場所も容易に上がります。

どこで寝ているかでその時の猫の気持ちも読み取ることができます。

飼い主の近くで寝てる

性格や信頼関係にもよりますが、猫の中には飼い主様の仕事や作業をまるで邪魔するかのような行動をする猫が多くいます。

パソコンのキーボードの上に座り込んだり勉強や読書の邪魔をしてきたりして、飼い主様の膝の上が特等席となり常に近くで寝る猫は困りながらも愛おしい存在ですよね。

そんな猫はやはり飼い主様の側が一番安心する場所と考えています。

そんな猫は、夜お布団の中にも入りたがるのではないでしょうか。

良好な関係を築けている証拠でもあります。

狭い場所で寝てる

狭い場所は、習性も関係し落ち着く空間として好んで入る猫はやはり安心する場所として考えています。

ちょっと目を離したすきに引き出しやダンボール・カゴに潜り込んでいる様子は猫がいるお家には当たり前の光景かもしれません。

入れそうなところはどこでも入ってしまうので、姿が見えなくなって慌てて探す飼い主様も多いようです。

高い場所で寝てる

高い場所は、温かい空気が溜まりやすく冷蔵庫の上などは丁度よい熱の感触も感じられるので、冬場の定位置としても絶好の場所となります。

また、多頭飼いをしている場合や家族がかまいすぎたりすると、ひとりになるために高い場所へ上がって寝ることもあります。

人の動きがひと目で分かりやすいので、安心も感じているのではないでしょうか。

猫が寝てる時にしてはいけないこと

せっかくリラックスして寝ている猫をびっくりさせてしまうと、安心して寝ることができなくなってしまいます。

「可愛い姿を見ているとつい」ということもあるかもしれませんが、信頼関係を壊すと再構築は時間がかかります。

ここからは、寝ているときに避けたほうが良いことをご紹介していきますので日常的に注意をしていきましょう。

大きな音を発生させる

大きな音は、たとえ起きている場合でも驚いてしまいます。

耳の良い猫は、あまり大きな音が得意ではありません。

生活する上で多少の音は許容範囲でもありますが、テレビや音楽のボリュームも含めて猫が寝ているときは配慮してあげましょう。

また、近所で工事をしていたりお子様が騒ぐ声など長く続く音もストレスになることもあります。

窓を閉めたり猫が近くで寝ているときは静かに過ごすよう決まりを作ったりして、安心して過ごせる環境を用意してあげてください。

遊ぼうと誘う

いきなり起こしても、その気にならなければ遊ぶ気持ちになることは少ないかもしれません。

なので、わざわざ遊びに誘う理由も感じず猫を起こすだけになりますのでやめましょう。

おもちゃを動かす音やわずかな気配でも猫は目を覚まして睡眠を妨げます。

遊びたい欲求を満たしてあげるためには、猫から遊びのお誘いがあったり起きているときにかまってあげたりすることのほうが大切です。

強引に撫でる

気持ちよく寝ている猫のお腹をいきなり触ると嫌がられる可能性もあります。

頭や背中を優しく撫でる程度なら受け入れてくれる猫もいますが、性格にもよりますので無理な接触は控えたほうが良さそうです。

人も寝ていたのにいきなり触られたら嫌な気持ちになりますよね。

健康で元気に過ごしてもらうためにもそっとしておきましょう。

写真をたくさん撮る

愛猫の可愛い顔や寝姿を写真に残したい飼い主様はたくさんいらっしゃいます。

しかし、気配やシャッター音などで眠りの妨げになる場合もあります。

できるだけ音を立てずにサッと終わらせるようにしてあげます。

まとめ

可愛い愛猫の寝姿や寝顔は、飼い主様が安全な空間を用意してあげている証拠でもあります。

ついかまいたくなってしまう気持ちもわかりますが、人以上に睡眠時間が必要な猫の習性を把握し、ゆっくりと休ませてあげましょう。

信頼関係を結んでより楽しい愛猫との生活を楽しんでください。

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