【分析して判明】犬の口が臭い?口臭の原因や病気の可能性などを解説
2021/02/18
目次
犬の口が臭い原因は?
愛犬の口をふと嗅いだときに「臭い?」と思うことはありませんか?
口臭の原因はさまざまで、フードのニオイが残っているだけであったり、歯周病や腫瘍など怖い病気が潜んでいることもあります。
臭いなと感じていても飼い主さんの感覚はそれぞれ違いますが、いつもと違うニオイがするなと感じたらできるだけ早めに受診することをおすすめします。
ここでは、犬の口臭の原因について解説していきます。
原因①ストレス
まずがストレスが原因の口臭です。
ストレスからの口臭が人間でも同様のことが言え、ストレスを感じると唾液の分泌が減り、口内のニオイが凝縮されたり口内細菌が増えたりすることでニオイが強くなります。
病的な口臭ではないので、心配する必要はないのですが、愛犬の口臭がストレスを与えた時に強くなるようならストレスの原因となるものを取り除いてあげるようにしてください。
原因②食べ物の匂い
ペットフードには、栄養素として必要な動物性脂肪や内臓などが含まれています。
嗜好性を上げるためのフレーバーが含まれていることもあり、人間の食べ物よりも強いニオイの物が多いです。
食べかすが口内の残っているニオイと、食べかすによって繁殖した雑菌のニオイが生じてきます。
この原因も心配することはないのですが、悪化すると歯周病などの病気になる可能性が高いので、毎日の歯磨きを習慣づけるようにしましょう。
原因③食糞(うんこ臭い)
食糞とは自分の便を食べてしまうことを言い、食糞をする子は少なくありません。
食糞をすると当然栗の中がうんこ臭くなってしまい、食糞をした形跡はトイレが散乱していたり、歯と歯の間に茶色い異物が詰まっていたりすのですぐにわかります。
なぜ食糞をするのかという原因は一概に断定できませんが、衛生面を考えると良い行動ではないので、しつけは食糞防止グッズなどを使ってしっかりなおすことが必要です。
心配することはない口臭にはなりますが、食糞は問題行動になりますので、かかりつけの先生に相談してみてもいいかもしれません。
犬の口臭は病気の可能性?
犬の口臭は心配がないものもありますが、中には病気の可能性が高い口臭もあります。
その場合は、早期発見・早期治療が大切になってきますので、日頃から愛犬の口内の様子を観察しておくことがポイントです。
ここでは、どんな病気が潜んでいるのか解説していきます。
歯周病や口腔内疾患
犬の口臭の原因で一番多いのは歯周病です。
歯周病は歯肉だけが炎症を起こす歯肉炎とは違い、歯や歯の周りにあるじん帯、歯を支える骨にまで炎症が起こることがあり、最悪の場合は歯が抜けてしまいます。
犬ば人間に比べ、歯垢が歯石に変わる速度が速く、さらにその歯石にまた歯垢がつきやすくなるという悪循環に陥ります。
今は3歳以上の約8割の犬が歯周病になっていると言われており、歯周病は膿を生じることがあるため腐敗臭のような口臭を発生させます。
また、口腔内腫瘍という症状もあり、この腫瘍には良性腫瘍もありますが、ガンや悪性黒色腫・繊維肉腫などに分けられ、悪性腫瘍の場合は歯周病と同じ腐敗臭を発生させます。
腫瘍の場合は、口臭より先に、口の周りの痛みや違和感、食べこぼしなどの異変が先に現れますので、このような症状が見られる場合はすぐに受診してください。
口腔内の乾燥
犬の口腔内は通常、唾液で潤っていますが、口腔内が乾燥していると粘っこく凝縮され口臭の原因となってしまいます。
水分摂取量が少なかったり、鼻炎などで鼻づまりがあり常に口を開けていると生臭い口臭や魚臭い口臭を発生させます。
健康な犬でも、暑い時期は体内の熱を下げようとするために、口でハアハアと息をすることが多く、いつもより乾燥しやすくなりますので、口臭がきつくなる傾向にあります。
夏場に口臭がきつい場合は口腔内の乾燥が原因と思われますので、しっかり水分補給ができているのか、室温は適切かなどを細目にチェックするようにしましょう。
内臓疾患
胃や腸などの消化器、肝臓や腎臓の不調も口臭の原因となります。
すっぱいニオイがする場合は、胃腸の不調が隠れていることが多く、特に胃炎を患っている場合、胃酸の分泌が過多になり胃酸がこみあげてすっぱい口臭を発生させます。
胃炎の原因はさまざまですが、一番多いのは空腹時間が長いことが挙げられます。
しかし、なかには感染症や中毒など怖い病気が隠れていることもあります。
アンモニアのようなニオイがする場合は、腎臓や肝臓の不調が原因のことが多く、毒素が体内に溜まることで独特なニオイやアンモニアのようなニオイを発生させます。
便のニオイがする場合は、食糞の可能性もありますが、腸重積や腫瘍・異物などが原因ということもありますので、内臓疾患からくる口臭が考えられる場合はできるだけ早めに受診しましょう。
犬の口臭を消す方法
可愛い愛犬なのですが、近寄ってくるだけで口臭がきついと思わず顔をそむけたくなってしまいますよね。
できれば、口臭を消したいと考える飼い主さんも少なくないでしょう。
そこで、ここでは犬の口臭を消す方法をご紹介していきます。
ケア方法①歯磨きを習慣化
まずは、自宅で毎日の歯磨きを習慣化してみましょう。
歯磨きが好きな子はなかなかおらず、毎日行うのは大変と思うかもしれませんが、小さい時期から歯磨きに慣れさせると抵抗なくさせてくれるようになります。
ですので、迎え入れたらすぐに歯磨きの習慣をつけることが大切です。
すでに成犬になってしまっている場合は、少しずつ慣れさせていくか、病院などにある歯磨き教室に行って歯磨きの方法を勉強するなどを行ってください。
どうしても難しい場合は、動物病院などでも行ってくれるところもありますが、毎日のことなので、飼い主さんが歯磨きの方法を学ぶ方が経済的にも時間的にも効率的でしょう。
ケア方法②病院で歯石を除去
歯磨きの習慣がなく、既に歯石がついてしまっている子については動物病院で歯石除去をしてもらうことが必要です。
歯石は歯の表面だけではなく、歯の隙間にも入り込んでいるため、しっかりと専用器具を使って取り除かなければいけません。
また、歯周ポケットまで掃除をする場合は、全身麻酔が必要となるのが基本ですが、麻酔のリスクがある場合には、麻酔をせずに行うハンドスケーリングもあります。
しかし、ハンドスケーリングは一度に全てできるわけではわけではないので、歯周病の根本治療にはなりません。
ケア方法③サプリメントやドッグフード
ドッグフードはウェットフードよりドライフードの方が歯垢のもとになりにくいので、ドライフードに変更するか、ウェットフードにドライフードを混ぜて与えるかに変更することをおすすめしますが、かかりつけの先生に適切なフードを紹介してもらえることがあるので、一度相談してみるのもいいかもしれません。
また、歯周病は感染症ですので、口腔内の環境を整えることで改善する傾向があります。
同時に、口臭を抑えることも期待できますので、日常のデンタルケアに加え、口腔内の善玉菌を含むサプリメントを活用するのも一つの方法です。
デンタルケア専用のサプリメントもありますので、一度かかりつけの先生に相談してみてください。
ケア方法④内臓疾患が疑われるケース
内臓疾患が原因で口臭が疑われる場合は、まず疾患に対しての利用が先決です。
先ほどご紹介したように嘔吐や腹痛・下痢などの症状も見られますので、口臭より先にそれらを治す治療を行うことで、口臭が改善される可能性があります。
ケア方法⑤歯ブラシ以外のケア
歯磨きは子犬の頃から習慣づけることが重要で、成犬になるとなかなか磨かせてくれません。
歯ブラシだったら奥歯まで磨くのは難しいので、まずは前歯を中心に磨くことに慣れさせ、奥歯は歯磨きシートなどを使うこともおすすめです。
触ろうとすると噛みつく子もなかにはいますので、その場合は、歯磨きガムを与えたり、ロープやタオルのおもちゃを噛ませ引っ張りっこなどをすることでもデンタルケアとなります。
まずは、歯垢をつかせない、歯垢を落とすことを前提に愛犬にあったデンタルケアを行いましょう。
ケア方法⑥ヨーグルトが効果的
ヨーグルトにはLS1という乳酸菌が含まれており、口内細菌の繁殖を抑えてくれる効果があります。
乳酸菌は生きたまま腸に届き、腸内の善玉菌に作用して腸内環境を整える役割をしてくれ、そうすることで腸内環境がよくなり、口臭にも効果があると言われています。
歯周病予防にヨーグルトを利用する際は、犬用のヨーグルトか人間用であれば無糖・低糖・低脂肪のものが肥満防止にも良いでしょう。
まとめ
今回は、犬の口臭の原因についてご紹介してきました。
犬の口臭の原因はさまざまあり、愛犬の口臭はどんなニオイがするかで原因を特定することができるでしょう。
心配がない口臭もありますが、なかにはすぐに受診する必要がある口臭もあります。
病気である場合、早期発見・早期治療が何より大事になりますので、日頃から口腔ケアを定期的に行うようにしてください。
人間同様、犬にとっても生きていく上で歯はとても大切な体の一部です。
飼い主さんがしっかりケアしてあげることで健康な歯を保つことができるので、デンタルケアは子犬の頃から始めるようにしましょう。
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