犬の尿路結石症とは?その原因と対処法、おすすめ療法食3選を紹介

2020/03/25

目次

犬の尿路結石症とは?

皆さんは、尿路結石症という言葉を聞いたことはありますか?
尿を作る腎臓から、体外へ排出する尿道までの間で尿に含まれるミネラル成分(リン・カルシウム・マグネシウム)が結晶化し、結石が出来てしまう病気のことを言います。この尿の通り道のいずれかで結石が出来てしまうと、色々な症状を引き起こしてしまいます。
また尿は体に不要な不純物の集まりなので、尿道で結石が詰まって尿が出なくなったりすると不要なものが体内に溜まり、腎臓にダメージを与えてしまいます。場合によっては愛犬の命に関わる事もある恐い病気なんです。
では、愛犬を尿路結石症にさせない為に何をしたら良いのでしょうか。症状や予防法について詳しく説明していきます。”

愛犬にこんな症状が出たら注意を!


結石の症状は尿に現れやすいので、日頃から愛犬のトイレの様子をよく観察して注意しましょう。
尿路結石症に見られる症状として、尿が我慢できずによくトイレを失敗する・頻繁にトイレに行くなどの頻尿です。他に、排尿時に結石による痛みでキャンと声をあげたり、体を触られるのを嫌がるなどの症状や血尿などが見られることがあります。また、愛犬が体にできた大きな結石を残尿感と感じてしまうと、おしっこの体勢を取っていても尿が出にくくなります。尿がしっかり出ていないと腎機能が低下し食欲不振や嘔吐する場合もありますので、愛犬の年齢や季節のせいだろうと甘く考えずに出来るだけ早くかかりつけの獣医さんに見てもらうようにしましょう。

犬の尿路結石症の主な原因


犬の尿路結石症の主な原因として、まず水分摂取の低下が挙げられます。尿が濃くなりミネラル成分が飽和状態になることで、膀胱が結石を作りやすい環境になります。愛犬がトイレに行きたいのに我慢させてしまうことでも尿が留まる時間が長くなるので、尿が濃くなり結石の材料になってしまいます。
次に、愛犬に与えているフードのミネラルバランスも関係してきます。ある特定の成分が尿中に増えると、結石を作るのに適した環境になるのでフードの成分を確認しましょう。
ほかには外部からの原因として、尿路に細菌が侵入することで膀胱炎や尿道炎などになってしまうと、細菌によって尿がアルカリ化されます。このアルカリ化も結石の要因になります。
そしてダルメシアンやシーズー、シュナウザーなどは、遺伝的代謝によって結石を作りやすい犬種として知られています。条件が整えばどの犬でも結石になりますが、遺伝が関係する病気でもあることが尿路感染症の特徴です。

犬の尿路結石症の種類


犬の尿路結石症には様々な種類があります。尿に含まれるミネラル成分(リン・カルシウム・マグネシウム)のバランスが悪くなり、細菌感染や尿のアルカリ化、または酸性に偏りすぎなどが原因で起こる尿路結石症ですが、どんな成分が結晶化し、結石になったかによって治療法や対処の仕方も変わってきます。
尿路結石症には5つの種類がありますが、主に「ストラバイト結石」「シュウ酸カルシウム結石」の2つが全体の9割を占めています。”

①ストラバイト結石症

尿路結石症の犬に多く見られるのが、ストラバイト結石症です。細菌が尿道から侵入し増殖することで尿がアルカリ化し、主に膀胱に出来やすい結石です。
正常な尿は弱酸性ですがアルカリ化になることで、このストラバイト結石を構成しているリン酸とアンモニウム、マグネシウムを溶解出来ず結晶化されくっついて結石になります。通常は細菌が尿道から入ってきても免疫作用により死滅させることができますが、ストレスや体調が悪かったり、シニアの犬などは免疫機能が低下して死滅させることができずに細菌が繁殖してしまいます。細菌を侵入させないように生活環境を整えて身体を清潔に保つようにし、予防しましょう。

②シュウ酸カルシウム結石症

次に多いとされるシュウ酸カルシウム結石症は、シュウ酸とカルシウムが結合されて出来る結石です。シュウ酸は、主に腎臓で尿が作られるときに多いので、飲水量が少ないと腎臓の中でシュウ酸と尿の成分のひとつであるカルシウムが多くなってしまい、結石が出来やすくなります。しかし発生場所としては、腎臓・膀胱・尿管・尿道などあらゆる場所に出来ます。尿の成分としては酸性に偏ることがストラバイト結石症と異なりますが、ストラバイト結石症の犬の治療で尿を酸性に寄せようとした結果、このシュウ酸カルシウム結石症になってしまうことがあります。予防としては、消化がよくミネラルバランスの良い食事をさせることが大切です。

尿路結石症に効果的なケアと予防は?


愛犬がもし尿路結石症になったら、出来る限りのケアと予防策を講じてあげたいですよね。
尿路結石症は、水分やフード・排泄など飼い主さんが気をつけてあげることで効果が期待できる病気です。遺伝による場合もありますが、なりやすい犬種だということを把握して、適切なケアをしてあげれば十分防ぐこともできます。それではどんなケアと予防をしていくと良いのでしょう。ひとつずつ詳しく説明していきます。

①運動をする

犬が健康で元気に毎日を送るためにも適度な運動はとても大切です。身体を動かすことは、尿路結石症のリスクも低くすることに繋がります。
運動すると疲れの物質と言われる乳酸が体内で作られます。その乳酸が尿の性質をアルカリから酸性に近づけるので、尿路結石の原因のひとつであるアルカリ尿になりにくくなります。無理のない範囲でお散歩や遊びで運動を心がけて下さい。

②たくさん水を飲む

水をたくさん飲むことで、尿量も当然増えることになります。そうすると、体内でミネラル成分が飽和状態になることを防ぐことができて尿路結石の予防になります。また、水分が多くなるので濃い尿に繁殖しやすい細菌に対しても効果があります。新鮮な水をいつでもたくさん飲めるようにしてあげましょう。運動することによって喉が乾いて飲水量も多くなります。

③療法食や専用の食事

人間と違い毎日毎食同じフードを食べることが多い犬は、食事内容が大きく予防に繋がります。ミネラルバランスに配慮していたり、飲水増量促進など結石症の犬に配慮した療法食や専用フードを食べさせましょう。すでに尿路結石症になったことがある犬も、再発防止のために専用フードを与えることをお勧めします。また食事の間隔が開くと、尿の酸性・アルカリの変化の値が大きくなることがわかっています。1日の食事回数を増やして変動を小さくすることも大切です。

④おしっこを我慢させない

おしっこを我慢させたり、散歩の時だけ排泄する犬は膀胱に尿が長い間溜まってしまいます。せっかくお水をたくさん飲んでも、体外に速やかに排出されなければ濃い尿となり、細菌の繁殖を許してしまうことになります。尿はもともと老廃物を排出するためのものなので、不純物が多く含まれていますがすぐにおしっことして排泄されれば問題はありません。トイレを清潔に保ち、散歩量を複数回に分けておしっこができる環境を整えてあげましょう。

⑤肥満を予防する

肥満になると運動量が減り、尿を正常な範囲に戻すことができません。そうなると尿路結石症になりやすいだけではなく、他の病気の原因にもなり兼ねません。
また避妊・去勢をした犬はしていない犬に比べて、肥満のリスクが高くなります。飼い主さんが適切な給餌量を計り、おやつなどで1日に必要なエネルギー量を超えないようにしてあげましょう。すでに太っている犬は、かかりつけの獣医さんに相談して無理のないダイエットを心がけてあげて下さい。

栄養素の偏った摂取には注意が必要!


尿路結石症には5種類ありますが、それぞれ原因となる特定の成分があります。フードによっては成分にバラツキや、結石になる可能性がある成分が多く含まれている場合がありますので、バランス良く栄養が取れるか確認しましょう。栄養素に偏りがあると、それだけ尿路結石症になる確率が上がることになります。

犬の尿路結石症におすすめ療法食3選

プリスクリプション・ダイエット療法食 犬 c/dマルチケア小粒3kg


ストラバイト結石の成分を排除した療法食

この商品は、ストラバイト結石症の犬のための療法食です。ストラバイト結石を構成するリン酸とマグネシウムを抑制してありますので、結石を溶解するための治療中の食事管理にぴったりなフードです。
また、ミネラルバランスや尿の値の管理にも配慮していますので、ストラバイト結石症と共にシュウ酸カルシウム結石症の予防にも最適です。
通常の食事からは摂取するのが難しいオメガ3脂肪酸を含むので、療法食でありながら皮膚や被毛の健康維持・新陳代謝・関節や目の健康と良い効果が期待でき、愛犬の健康を支えます。においも少なく食べさせやすい小粒タイプなので飼い主さんの印象も良く、通常のフードと変わりなく与えられます。開閉に便利なジッパー付きです。

ロイヤルカナン ドッグフード ユリナリー S/O ライト 3kg


国産なので安全かつ安心の信頼感ト

ストラバイト結石症の犬に配慮し、ミネラル成分を調整した療法食です。あまり馴染みのない会社名ではありますが、合成酸化防止剤・着色料不使用で、原材料や製品規格を遵守して国内工場にて製造されています。品質・食品安全に関する認証を受けた、人間用の安全な食品も手がけている会社なのでとても安心して購入することができ、愛犬に与えることができます。
国産の良いところとして、日本の犬の健康をよく考えられているので愛犬の食いつきの良さが違います。ストラバイト結石症が治ったとの飼い主さんのお声が多数あり、飲水量が増え尿も多くなるので完治した後もずっと食べさせて、再発もなく元気に過ごしている愛犬と飼い主さんが多い商品です。

ドクターズケア (Dr’s CARE) 療法食 ストルバイトケア 犬用 3kg


国産なので安全かつ安心の信頼感

ストラバイト結石症の犬に配慮し、ミネラル成分を調整した療法食です。あまり馴染みのない会社名ではありますが、合成酸化防止剤・着色料不使用で、原材料や製品規格を遵守して国内工場にて製造されています。品質・食品安全に関する認証を受けた、人間用の安全な食品も手がけている会社なのでとても安心して購入することができ、愛犬に与えることができます。
国産の良いところとして、日本の犬の健康をよく考えられているので愛犬の食いつきの良さが違います。ストラバイト結石症が治ったとの飼い主さんのお声が多数あり、飲水量が増え尿も多くなるので完治した後もずっと食べさせて、再発もなく元気に過ごしている愛犬と飼い主さんが多い商品です。

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