垂れ耳の犬種13選をサイズ別にご紹介!耳掃除のやり方や注意点も

2021/12/23

目次

垂れ耳が可愛い小型犬

犬の耳には立ち耳と垂れ耳がありますが、垂れ耳の犬は愛らしい印象があります。

耳の形で顔の印象が変わるので垂れ耳が好きという人も多いです。

垂れ耳が可愛い小型犬をその特徴や性格を上げて紹介します。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

イギリス王室のチャールズ2世が溺愛した小型犬として有名です。

キャバリアは中世の騎士という意味ですが、性格は穏やか且つ優雅で、表情がとても豊かです。

遊ぶことが好きですが、喧嘩は好まず、小さな子どもに対しても寛容に接します。

毛並みが絹のように美しく滑らかで、優しい性格は「癒やしのスパニエル」と呼ばれるほどです。

活動量はあまり激しくないため、初めて犬を飼う人にも飼いやすく、家庭犬としても理想的と言われています。

ミニチュア・ダックスフンド

とても人気のある小型犬で、犬の中でも胴長で知られるダックスフンドの最もポピュラーなタイプです。

一人暮らしでも飼いやすいと言われており、賢い性格でもあるため、しつけがしやすい犬種です。

耳がとても長く、顎の下辺りまで届く子もいます。

ただ、猟犬として活躍してきた気質があるので、反応が高く興奮して吠えやすいところがあります。

足が早く身軽な体型で頭も良いため、ドッグスポーツなどをさせると能力を発揮します。

マルチーズ

真っ白で長い毛並みが上品な印象で、世界で一番古い愛玩犬と言われています。

快活な性質を持ちますが、意外と粘り強い性格であるため、しつけする際も熱心に取り組みます。

寂しがり屋な所も可愛らしく魅力的です。

マルチーズは「マルタの犬」という意味で、地中海のマルタ島原産なので寒さには弱い犬種です。

抜け毛は少ないですが毛玉になりやすいのでトリミングをする必要があります。

室内の温度には気をつけてあげましょう。

パグ

鼻ぺちゃでシワの寄った顔に大きな瞳が愛されるパグは陽気で明るく、素直な性格をしている犬種です。

一方、マイペースで頑固な一面もあります。

警戒心が低いため、無駄吠えをすることが少ないです。

筋肉質でがっしりとした体型で、垂れ耳には2種類あり、前に垂れたボタン耳と短く巻いているローズ耳があります。

パグのような短頭種は夏の体温調節が苦手なので、特に熱中症対策をしっかり行いましょう。

また顔のシワの部分に汚れが溜まらないように、こまめにお手入れをして清潔を保つことも大切です。

トイプードル

ぬいぐるみのような可愛さを持つトイプードルは小型犬の中でも特に人気が高い犬種です。

プードルの特徴として抜け毛がなく、賢くしつけやすい点が飼いやすいと言われています。

明るく非常に活発で運動能力も高いので子供たちの遊び相手としても申し分がありません。

欠点を見つけづらい性格で、家族に対してはとても愛情深いです。

他の犬や他人にも上手く接することが可能です。

ふわふわの巻毛はよく伸びるので、定期的にトリミングをしてカットの仕方で印象を変化できるのも魅力です。

垂れ耳が可愛い中型犬

垂れ耳で有名な犬といえばスヌーピーが浮かびます。

アニメとしてもその愛らしさが魅力的ですね。

垂れ耳には猟犬としての役割がある犬が多く、猟に適した体を作る目的の一つと言われています。

垂れ耳の中型犬をスヌーピーのモデル犬も含めて紹介します。

ビーグル

ビーグルはスヌーピーのモデルと言われています。

光沢のある短毛で垂れ耳の形がよくわかります。

賢いので初心者でも飼育しやすい犬種で、性格は人懐っこくて優しく、攻撃的ではありません。

ビーグルの祖先はうさぎ狩りが得意だと言われ、大変歴史の古い猟犬のルーツを持っています。

獲物を見つけると吠えて仲間に知らせる本能があるのでよく通る声で吠えます。

嗅覚が優れているので現在は麻薬探知犬としても活躍しています。

アメリカン・コッカー・スパニエル

ディズニーの「わんわん物語」に登場するモコモコした毛並みの犬で、世界中で人気が高いです。

エレガントですが、猟犬がルーツなので運動量が多い犬種です。

快活な性格で、人間と遊ぶことを好み、「陽気なコッカー」と言われています。

遊びや散歩などで多くの時間を過ごせる人に向いています。カラーは黒やレッド、チョコレート色、クリーム色など種類が多く、

とても長い毛をしているので、ブラッシングやトリミングでいつもきれいに整えておく必要があります。

バセット・ハウンド

長い垂れ耳と短い足、たるみのある顔は愛嬌があり、イギリスで人気が高い犬種です。

見た目通り、性格はとても穏やかで、凶暴さを有していません。

のんびりとしたマイペースな性格で飼い主にも従順でしつけやすいです。

耳の長さは犬の中で最長でギネスにも載っています。

散歩の際に長い耳を地面に引きずってしまうのでスヌードでカバーしてあげましょう。

また肥満になりやすいので体重管理と適切な運動が必要です。

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

スパニエルとつく犬種は垂れ耳ですが、その中でも中型からやや大型に入る犬種です。

猟が普及する前から鳥猟犬として人の役に立ってきた歴史のある犬です。

「スプリンガー」とあるように足が長くスタミナがあリ自由に走り回ることが大好きです。

友好的で穏やかな性格をしていますが、運動量が多いので、それについていける自信がある運動好きな人に向いているでしょう。

賢く能力が高いので、子犬のときからしっかりとトレーニングをして一緒にアウトドアで楽しむ時間を持つと良いパートナーになるでしょう。

垂れ耳が可愛い大型犬

垂れ耳が可愛い大型犬を紹介します。

体が大きいため怖いという印象を持たれがちな大型犬ですが、垂れ耳はソフトで愛らしい印象を与えてくれます。

いずれの大型犬も優しく従順な性格で、飼い主や家族を癒やしてくれる存在です。

ゴールデン・レトリーバー

大型犬の中でも人気が高く名前がよく知られているゴールデン・レトリーバーは、介助犬やセラピー犬としても活躍する犬種です。

とても穏やかで賢い性格から、人間に対しても、犬に対しても、非常にフレンドリーに接することができる犬です。

滑らかで大きな垂れ耳、長くフサフサのしっぽを持つ優雅な外見が魅力的です。

太りやすい体質なので食事の管理が必要で、がんを発症しやすい犬種とも言われています。

暑さには弱く、毛玉になりやすい長毛なので室内で飼うことをおすすめします。

ブラッド・ハウンド

がっしりとした体格といかつい見た目に反して、非常に穏やかな性格をしており、他の動物や人間に対しても優しく、友好的です。

多頭飼いにも向いた犬種です。

体重が40~50kgくらいになり、たるみのある皮膚を揺らしてゆっくりとした動作を取ります。

耳がとても長く、首元まで垂れている子もいます。

すべての犬の中で最も嗅覚が優れた犬種と言われ、警察犬として活躍しています。

グレート・デーン

超大型犬として体高が70~80cmになる犬種です。

日本では飼育数はあまり多くはありません。

強面な顔と体格の良さから威圧感を感じがちですが、非常に優しい性格をしています。

基本的には穏やかな犬種ですが、一度攻撃的になると手に負えません。

そのため、しつけをすることは必須です。

しっかりとしつけをすると、主人に対して服従心が強く飼育しやすいです。

平均寿命が7歳と短めで、病気には注意が必要です。

ラブラドール・レトリーバー

ラブラドール・レトリーバーはその有能さを発揮する盲導犬や介助犬のような人間のために働く犬として有名です。

体が大きいですが威圧感はなく、優しそうな顔立ちと垂れ耳が人を安心させます。

温和で賢い性格も魅力的です。

集中力が高く、人と一緒に何かをすることが大好きなので、子供や他のペットとも仲よく暮らせます。

運動能力が高く散歩だけではストレスを感じるので、ドッグランで走ったり、アジリティや水遊びなど体を動かすことをさせてあげましょう。

垂れ耳の犬の耳掃除のやり方

愛らしい垂れ耳ですが、実は耳の病気にかかりやすいという特徴を持っています。

従って、日頃から耳の健康チェックが必要です。

動物病院で耳掃除をしてもらうという人もいますが、垂れ耳の犬の場合は飼い主自身が耳掃除をできるようにしておくと安心です。

自宅で耳掃除する場合

湿気があると耳の中に細菌が溜まりやすいので、耳掃除は垂れ耳の犬種にとって不可欠なケアです。

そのため、飼い主の日頃からの観察や手入れが欠かせません。

しかし、あまりにも度々耳掃除をしていると、逆効果になることもあるので2週間に1度くらいの頻度で行ってください。

愛犬が耳を何度も振ったり、かゆそうに気にしていたりする時は汚れている場合が多いので必ずチェックしましょう。

また、耳の内側にたくさん毛が生えている子は毛を抜く必要があります。

指で引っ張る程度で十分ですので優しく抜いてあげてください。

耳掃除の手順

実際に耳掃除を行う手順を説明します。

動物病院や通販などで買えるイヤークリーナーとコットンやガーゼを用意します。

①耳の中にイヤークリーナーを垂らします。
(量は製品の指示を守ってください。)イヤークリーナーをよくなじませるように耳元をマッサージします。

②犬が耳を振ったら、耳の中をコットンやガーゼで優しく拭きます。

耳の奥まで拭いたり、綿棒で奥を掃除することは避けましょう。

綿棒は綿が残ったり耳を傷つける可能性があります。

耳を振ることで耳垢が出てきますので、奥まで丁寧に拭く必要はありません。

蒸れやすいので耳はよく乾かしてあげてください。

垂れ耳の犬は耳の病気に注意

垂れ耳の犬は通気性が悪いため、立ち耳の犬より耳の病気にかかりやすいのです。

主にかかりやすい外耳炎・耳ダニ感染症の症状を紹介します。

どちらも悪化させると厄介な病気ですので、よく覚えておいて予防とケアをしてあげましょう。

外耳炎

垂れ耳の犬にとって一番かかりやすい厄介な病気であり、慢性化させないようケアをする必要があります。

外耳炎は慢性化・再発しやす異病気で、悪化して内耳炎や中耳炎を引き起こす可能性があるため、治療は根気よく最後まで続けましょう。

外耳炎は細菌や真菌感染による場合、耳ダニによる場合、シャンプー後のケア不足の場合など原因は様々ですが、ベトベトした臭い耳垢がたまり、とても痒がります。

病院では耳の洗浄と原因を取り除くため抗生物質などが投与されます。

予防は普段から耳掃除を定期的に行うことです。シャンプーや水遊びの後は水分を丁寧に拭き取りましょう。

耳ダニ感染症

ミミヒゼンダニ感染症や耳疥癬(みみかいせんしょう)などとも呼ばれ、犬の耳に耳ダニが寄生して、発症する病気です。

感染すると黒いワックスのような耳垢がたまり、激しいかゆみが起こります。

掻きむしって傷ができたり、炎症を起こしたりすることもありますので、早めに病院での治療を行いましょう。

耳の洗浄とダニを殺す薬剤の投与を行います。

耳ダニ感染症はすでに感染している犬や猫との接触で起こるので、一緒に暮らすペットがいれば感染を防ぐことや同時に診察・治療をすることも重要です。

まとめ

犬は耳の形で印象が変わり、垂れ耳の犬は立ち耳より柔らかい印象を持たれているようです。

垂れ耳の犬を飼いたいと希望する人も多いでしょう。

でも、多くは耳の病気にかかりやすくケアが大切になります。

大切な愛犬の世話を自分の手で行えるようにしてくださいね。

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