【解説】愛犬の夜泣きが原因で寝れない?8つの原因や対処法を紹介!

2020/06/12

目次

愛犬の夜泣きの8つの原因とは?


犬の夜泣きは子犬や老犬に起こる事が多いのですが、成犬でも時にはあり、原因はさまざまです。

犬は言葉を話せない分、泣く(吠える)しかないので、飼い主さんがその原因や愛犬の気持ちをわかることが大切です。

そこで、まずは犬の夜泣きの8つ原因をご紹介していきます。あてはまるところを探し、対策も参考にしてください。

1、体調不良や病気


昼間は元気だったのに、原因もわからず夜泣きをする場合は、体調不良か病気を疑ってみましょう。

身体が痛い、苦しいという時は甘えて泣く時と様子が違います。

外的な痛みの場合は、その場所を触ると反応があるので身体をチェックし、どこが痛いのか探ってみて下さい。

触ってもわからない場合は、内臓など目に見えない所の痛みかもしれないので、夜泣きがおさまらない場合は、早めに病院へ連れて行き診察してもらいましょう。

2、不満を訴えている


犬は言葉が話せない生き物ですので、夜泣きと言う形で現れる事があります。

遊んで欲しい、お腹がすいた、トイレに行きたい、寒い、暑い、喉が渇いたなど原因は様々です。

特に日中一匹で留守番しており、飼い主さんが遅くまで帰宅しない場合は、それが原因の事もありますので、毎日少しの時間でもいいので構ってあげてみて下さい。

それでも収まらない場合は、とりあえず散歩に連れて行き、気分転換させてあげるとすんなり落ち着く事も多くあります。

とにかく、様々な考えられる原因と探るようにしましょう。

3、老犬

老犬になってくると夜泣きをするケースが多くありますが、原因としては老化による認知症によって体内時計が狂った結果、昼夜が逆転してしまうという事があるためです。

ぐるぐる同じところをまわったり、トイレの失敗を繰り返すような症状が見られるのであれば、認知症の可能性があるため、早めに病院で診察を受けましょう。

その他、老化による関節痛のせいで夜泣きをしている可能性もあります。

散歩に行くのを嫌がったり、足が震えていたりする場合は要注意です。

その場合も早めの受診をおすすめします。

4、発情期

成犬が夜泣きをする場合、メスもオスも発情期の可能性があります。

メス犬は発情期になるとホルモンのバランスが崩れ、イライラしたり陰部からの出血など普段と違う事が起こるため、犬も不安になり、さらに出血によってお腹の痛みも出てきますので、精神面でもバランスを崩してしまいます。

オス犬の場合は、メス犬が近くにいると、ソワソワし夜泣きをしたり遠吠えをする場合は多いようですが、メス犬もオス犬も去勢や避妊手術をすれば収まる傾向にあります。

去勢や避妊手術は難しい手術ではないですが、リスクもないとは言えませんので、手術を受ける際は病院の先生とよく相談した上で決めるようにしましょう。

5、番犬としての本能


犬は人間より聴覚や嗅覚が優れています。夜など静かな時に外で物音がした、誰かが帰ってきた場合に吠える事があります。

これは犬の本能というべきもので「誰か来たよ」と飼い主さんに伝えています。

しかし、夜だと飼い主さんも必死になってしまい「静かにして!」と大きな声で抑制したり必要以上にオーバーアクションを取りがちですが、そうすると犬も余計に興奮してしまうので、逆効果です。

6、ストレス


飼い主さんが日中家におらず一匹で留守番をしていると、運動不足で体力があり余っている事が原因で夜泣きをしてしまうケースがあります。

個体によって差はありますが、小型犬は毎日20分以上、大型犬は毎日30分以上の運動が必要です。

運動量がストレスが溜まっているようであれば、日中なるべく沢山遊ぶようにし、夜まで体力が残らないようにしてあげる必要があるでしょう。

忙しい飼い主さんであれば出来るだけ帰宅後散歩に連れて行ってあげるようにして下さい。

7、甘えたい


甘えたい時や何かを欲求した時に泣く場合もあり、この場合、飼い主さんがすぐそばへ行くと、犬が構って欲しい時にすぐに泣いて飼い主を呼ぶようになってしまうため、徹底的に無視するよう心掛けて下さい。

たまにでも構ってしまうと、しつけの意味がなくなってしまいますので、要求泣きの場合は必ず無視するようにし、犬が泣き止んだ時を狙って犬のそばに行くよういしましょう。

「泣いたから飼い主が来たわけではない」とわからせなければ、わがままな犬になってしまいます。

8、不安や恐怖


恐怖や不安を感じると夜泣きをする事もあります。

もともと母犬や姉妹犬などと一緒に過ごしていた場合、ぎゅうぎゅうに潰されながら寝ていた環境から急に一人で寝る静かな環境になると犬も不安になってしまいます。

他にも花火や雷など大きな音がしたりすると恐怖を感じます。

この時、気をつけて欲しいのは飼い主さんが同じように慌てないこと。

飼い主さんが慌ててしまうと、愛犬もさらに不安になってしまいますので、愛犬が不安や恐怖で泣いている場合は、落ち着いて優しく接するようにしましょう。

愛犬の夜泣きが治らない時の対策や注意点とは?


夜泣きの原因についてご紹介しましたが、実際、愛犬が夜泣きをしてしまった場合、飼い主さんは夜泣きの原因は何なのかをまず考えるようにして下さい。

意味がなく夜泣きをしているわけではないので、何か理由があって泣いているという事ですので、飼い主さんがいち早く気ついてあげる必要があります。

それを踏まえて上で、夜泣きが治らない時の対策や注意点をご紹介していきます。

ラジオや音楽を流してみる

夜全く無音な状態で静かすぎると、不安を感じて夜泣きをする場合がありますので、その際は、時計をタオルに包んで置くと、秒針が心音の役割を果たし、安心感を生むと言われています。

また、子犬の場合は、聞きなれない音に不安や恐怖を感じる場合がありますので、その場合は、ラジオや音楽など音量を小さくし、頭元においてあげましょう。

一定の音量で流れる音や声によって、不安や恐怖から気持ちをそらす効果が期待できると言われています。

一緒に眠てみる

安心させられる要因として「匂いと温度」があげられますので、一緒に寝れる環境にある場合は、一緒に寝てあげて下さい。

一緒に寝るのが難しい場合は、湯たんぽや飼い主さんのシャツなどを寝床に入れてあげると温度や匂いを感じる事ができますので、安心して寝てくれる可能性があります。

湯たんぽを入れる場合は、愛犬が火傷をしないように気をつけなければなりません。

今は、沢山の湯たんぽが販売されていますが、しっかり説明を読んで購入するようにして下さいね。

留守番の短縮をしてみる

飼い主さんが忙しく帰宅するのは夜などになると、その間は一匹で留守番している事になりますので、犬の年齢や性格に応じて留守番の時間を調整してあげるようにして下さい。

理想的な時間は4時間程度なのですが、仕事などの場合は難しいかと思いますので、日中は実家に預けたり、ペットシッターを利用したり工夫をするのがいいかもしれません。

そうすると段々夜泣きも改善されてくるでしょう。

獣医に相談してみる


工夫をしても夜泣きが治らない場合は、一度先生に相談してみるのもおすすめです。

もしかしたら飼い主さんが気づいていない病気の可能性やケガなどが判明するかもしれません。

そうでなければ心理的な問題が大きいかと思います。

最近は、犬の問題行動専門医という先生もいますので、専門知識を持った先生の診察を受けてみるのもいいかもしれませんね。

明かりを灯してみる

暗闇で怖い体験をした事があったり、怖がりな性格であれば部屋を暗くするだけで恐怖心が出て夜泣きをしてしまう事もあるようです。

真っ暗な状態にした場合に夜泣きをするようであれば、デスクライトやマメ球などを灯して真っ暗にしない空間を作ってあげるようにして下さい。

しつけで叱るのはNG!


夜泣きをしている時に絶対にしないで欲しいのが叱るという事です。

しつけと言って叱っている飼い主さんも少なくないですが、逆効果になってしまいます。

犬の夜泣きには原因があって何かを必死に訴えるための行動です。

何を伝えたいのか理解できないと飼い主さんはイライラしてしまいがちですが、そこで叱ってしまうと愛犬は泣く=怒られると思ってしまい、夜泣きの原因がわがままではなく病気であったとしても泣いてはいけないと思ってアピールできなくなってしまいます。

そうなってしまっては、病気の発見が遅れてしまい命の危険にさらされてしまう事になりますので、叱るのは絶対にやめましょう。

飼い主さんがイライラしていると愛犬もソワソワして不安定になってしまいます。

広い心を持って愛犬に接するようにしてあげて下さい。

犬の夜泣き対策グッズを紹介!


犬の夜泣きはすぐに治るわけではないので、飼い主さんは夜眠れなかったり、近所迷惑になっていないかなど気になってしまいますよね。

そこで、ここでは犬の夜泣き対策グッズをいくつかご紹介していきます。

防音マット

防音マットは、子供の足音やペットの足音なども防ぐ事ができる便利なアイテムで、床への制振や遮音などにも効果が期待できます。

設置の仕方は四角いマットを敷いていくだけなので簡単にでき、防音マットに防音カーペットを同時に使用するとさらに効果的でしょう。

防音マットはホームセンターなどで購入でき、値段の低価格なので手軽に利用する事ができます。

さらに、遮音以外にもフローリングで足を滑らせて関節を痛める事もなくなるのでおすすめです。

防音ケージカバー

防音ゲージカバーとは、ゲージの周りに防音カバーをつける事で、今まで使用していたゲージに防音カバーを付けるタイプとゲージと防音カバーが一体化しているタイプがあります。

防音カバーだけの方がお手軽なのですが、元々使用しているゲージサイズによっては使用できない事もありますので、サイズをはかってから購入するようにして下さい。

一体化しているものは便利なのですが、料金が高めですので、予算によって購入を決めるといいでしょう。

老化による夜泣きの場合は、昼夜問わず泣き続けます。

飼い主さんにも介護や不眠、近所からの苦情などで精神的に追い詰められてしまいますので、そうなる前に防音ゲージカバーなどを検討してもいいかもしれません。

防音カーテン

防音カーテンは、ホームセンターなどで購入でき、普通のカーテンより防音効果が期待できます。

選ぶ時はできるだけ質量のある重いカーテンにし、できるだけ壁とカーテンの隙間をあけないようにすると効果があがります。

3,000円~1万円程度のものまで厚さや効果により値段に差が出ますので、予算に応じて購入するようにするといいでしょう。

防音室並みの防音効果はないものの、使用しないよりははるかに音を遮る事ができますので、夜泣きで悩んでいる方は検討してみてもいいかもしれません。

防音壁

防音壁は、自分で設置する事ができ、石膏やグラスウール・ガラス繊維などでできています。

音を遮断し音が漏れるのを防いでくれるので愛犬の声を遮断する事ができます。

防音壁より効果は下がりますが、遮音シートを使用するのもいいでしょう。

壁にピンなどを使用し、簡単に取り付ける事ができます。

防音壁もオシャレな柄が入ったものなども販売していますので、楽しみながら設置する事ができるのではないでしょうか。

サイズや効果などにもよりますが、3,000円のものから2万円程度のものまであるようです。

まとめ


今回は犬の夜泣きについてご紹介してきました。

犬の夜泣きには原因が様々あるのですが、理由が泣くないているわけではないので、何故泣いているのかを飼い主さんが察知してあげるのが大切です。

そして、今回夜泣き対策やグッズなどご紹介していますので、夜泣きで悩んでいる飼い主さんは是非参考にしてみて下さい。

夜泣きをしたからと言って、決して怒らないよう、大らかな気持ちで接してあげるようにしましょう。

この記事を読んだ人におすすめの記事