愛犬に筋肉は必要?犬に筋肉を付ける4つのメリットなどを解説!
2020/05/15
目次
犬の筋肉をつけるメリットは?
皆さんは愛犬とどのくらい一緒に散歩していますか?その散歩で十分に運動は足りているでしょうか?
もちろん犬種によって、運動量は違います。大切なことはその犬にあった運動の量と質です。
実は、毎日の散歩だけでは犬にとって大切な筋肉を十分に鍛えることができません。
若い時から全身の筋肉をしっかりと鍛えておくと、年をとっても筋肉量を維持でき、老化のスピードを遅くしたり、病気や肥満の予防にもなります。
人間も筋肉量を増やすことで健康寿命を延ばせると話題になっていますよね。高齢者にも運動習慣が大切だと言われています。同じことが犬にも当てはまるのです。飼い主さんはみんな愛犬に元気でいてほしいと願います。よく食べて楽しく散歩ができるその元気な姿を長く見ていられるようにするために、若い頃からしっかりと筋肉貯金をしていきましょう!
筋肉をつけるメリット①寿命がのびる
筋肉をつけることのメリットの1つ目は健康寿命が延びることです。
犬だけでなく人間も動物全てに寿命があります、永遠に生きることはできません。
大事なことはいかにその動物らしく健康に生きるかということです。犬は散歩が大好きです。リードを持つとどんなに喜ぶでしょう。
それに食べることが大好きな子も多いです。ご飯ができると大喜び。そんな元気な姿をできる限り保つこと、それが健康寿命です。歩くことも食べることも筋肉が必要です。筋肉量を保つことで健康的に暮らす時間が増えます。
またヘルニアなどの病気にかかる犬は筋肉が減っていることが原因だと言われます。
病気にかかるのを予防して寿命を伸ばすこともできるのです。
筋肉をつけるメリット②老化スピードの低下
2つ目に筋肉をつけることで老化のスピードを低下させることに繋がります。
「サルコペニア」という言葉を聞いたことはありますか?人間の健康状態に関する言葉で、老化に伴い全身の筋肉の量と質が低下している状態を言います。
徐々に日常の移動や簡単な作業もできなくなり、要介護状態となってしまう可能性があり、運動することで筋肉量を増やすことができます。
犬も同じです。若い時から適切な運動をして筋肉量をしっかりと付ければ老化スピードが緩やかになります。
若い犬だけではなく、年齢を重ねてからも運動することで新しい筋肉は作られていきます。運動して体温が上がると筋肉は柔らかくなり、水分の吸収も良くなります。それが体全体を整え、自己免疫力をアップさせることにもなるのです。
筋肉をつけるメリット③神経疾患・関節炎の予防
筋肉をつけるメリットの3つ目は神経疾患や関節炎の予防ができることです。
犬は神経疾患である椎間板ヘルニアになりやすい動物ですが、若い時から筋肉をつけておくことは重要と言われています。
太っていると関節炎にもなりやすいからです。
関節炎を起こしている犬は多く、11歳の犬の9割程度が軽度のもの含めて関節炎にかかっているというデータもあるほどです。
膝や股関節は特にその周囲の筋肉が弱くなることで関節炎になります。関節炎は若い犬でもかかるものなので、犬の様子をよく観察し獣医の診察を受けることも大切です。
筋肉をつけるメリット④肥満予防
メリットの最後は肥満予防です。肥満は現代の犬が抱える大きな問題点の一つです。
室内犬が増えたこともあり、ついついおやつを与えすぎる飼い主もいます。
肥満になることで、先程の関節炎や心臓疾患・呼吸器疾患・糖尿病などさまざまな病気にかかりやすくなります。
適正な体重を保つ努力を飼い主がしなければいけません。
食事の量はもちろんですが、運動をしっかりすることで筋肉量が増え、基礎代謝が上がります。それによって摂取したカロリーを消費しやすくなるのです。犬は自分でダイエットができません。食事と運動のバランスを整えて筋肉を増やし、肥満・病気の予防に備えましょう。
犬の筋肉の鍛え方
犬の筋肉を鍛えるには運動が一番ですが、激しい運動はかえってマイナスになります。
若い犬でも激しい運動で関節を痛めることもあるため、健康状態は十分に気をつけてください。
日常生活で無理なく筋肉を付ける方法がありますのでそれを紹介していきます。
例えば、「おすわり」や「フセ」等の動作でも体の筋肉、特に後ろ足の筋肉を使います。若い犬なら伏せた状態から素早く立ち上がることも効果的です。ときにはドッグランで思い切り走らせてあげたり、水が好きな子は泳がせたりすることでより全身運動になります。
坂道を歩く
筋肉をつける一番簡単な方法は散歩です。平坦な道よりもゆるい勾配の坂道を歩くことがおすすめです。
飼い主さんと一緒に犬のペースで坂道を歩くことで無理なく筋肉トレーニングができます。もちろん老犬や病気を抱えている犬の場合はゆっくりで構いません。
運動が難しくなっても歩くことで犬のストレスも軽減され、外の空気に触れることは刺激にもなりますので、できるだけ毎日散歩をさせてあげましょう。
特に問題がない犬であれば、坂道の途中でおすわりやフセをさせてみるとより効果的です。
5秒間じっと待てるようになると後ろ足や腰回りなども鍛えられます。子犬やシニアなら1日3回、成犬は10回までが適切な回数ですので無理しないでくださいね。
ベットの上で遊ぶ
次に家の中で筋肉をつける遊びを紹介します。ベットや布団の上でおもちゃを使って遊んでみましょう。
タオルや毛布などを置いてふかふかした厚めの状態を作ります。その上を歩くだけでも犬はバランスを保つため筋肉を使いますし、転んだとしても怪我の心配がありません。
タオルの中におもちゃを隠して探させたり、離れたところに置いて取りに行かせたり、おもちゃが無理ならおやつを使うこともできます。潜って取るようになると、ほふく前進のスタイルになるのでより効果的です。
タオルの山や飼い主の足を飛び越えさせたり、ベットに上ったり下りたりすることも良いでしょう。雨で散歩ができない日には、ぜひ家の中で工夫して筋肉をつける遊びをしてください。
犬も筋肉痛になる?症状は?
人間はいつもより激しい運動をすると筋肉痛になってしまうことがありますね。犬は筋肉痛になるのでしょうか?
四つ足の犬は走り回っても筋肉痛になんてならないような気がしますが、実際はどうでしょう?
ドッグランで楽しく遊んだり、長時間泳いで帰った後、普段よりもぐっすりと寝ている姿を見ますよね。犬もやっぱり疲れるし、筋肉痛にもなるのです。
しっぽを振りすぎて動かなくなるなんてこともあるのですよ。
筋肉痛になる
普段ほとんど運動しない人はすぐに筋肉痛になりますよね。犬も人間と同じで普段からよく運動し、筋肉を鍛えていればあまり筋肉痛にはなりません。
しかしいつもよりも激しい運動をすると、筋肉痛になります。
シニア犬の場合は自分で無理なく休憩を取ることができ、それほど筋肉痛にならずにすみますが、若い元気な犬ほど休憩を取ることが苦手です。
楽しいことにスイッチが入ってしまい、限界まで遊んでしまう傾向があります。テンションが上がっている犬は飼い主が一度休憩させてクールダウンの時間をとるようにしましょう。
筋肉中の症状
犬の筋肉痛の症状としては次の2つの症状があります。
どちらもよく観察していればすぐにわかることなので、普段より運動をした後は特に注意して見てあげてください。
人間の場合は筋肉に乳酸という疲労物質がたまり、血行が悪くなるのですが、同じような症状ではないかと言われています。
ゆっくり休ませて痛みの症状が治まってきたら、マッサージをしてあげるといいでしょう。
足を引きずるような歩き方
私達も筋肉痛で歩きにくいことや階段を登れない経験があります。それと同じで犬も痛くて歩くのが辛いのです。
筋肉痛で足を引きずるような歩き方になる場合があります。
足を引きずっているような症状が見られたら、無理して散歩に連れ出さずに休ませて様子を見ましょう。回復したらちゃんと散歩に行くはずです。
ただ、足を引きずるという症状には関節炎や腫瘍などの病気が隠れている場合もあります。いつまでも治らないようなら、病院で診察を受けてください。
筋肉痛の部分を舐める
筋肉痛の症状として、痛みのある部分を舐めるということがあります。
犬は言葉で痛みを訴えることができません。痛い部分や病気・怪我など違和感を感じた部分を舐めることがよくあるのです。
人も何かに足先をぶつけた時には手でさすりますが、それと同じことで気になる箇所を舐めます。
ただ犬が足先を舐め続けることで細菌が入ったり蒸れたりして、皮膚炎になることもあるので注意が必要です。
あまりにも続くようなら包帯を巻いたり靴下を履かせたりする飼い主もいるようです。愛犬に合わせて対処しましょう。
まとめ
犬にとって散歩や運動はとても楽しいことです。そして筋肉をつけることにつながります。
若い時にしっかりと筋肉貯金をした犬は、病気も少なく健康寿命が長いでしょう。
疾患があったりシニアになっていても、その子に合った運動を続けることで筋肉量を維持して元気に犬生を過ごすことができるはずです。
犬は飼い主さんと一緒でなければ、散歩に出かけることもできません。一緒に、無理のない方法で楽しく散歩や運動を続けてください。
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