【分析して判明!】犬が舐める理由とは?舐める場所による違いも

2021/12/19

目次

犬が飼い主の体をなめる理由は?

愛犬が顔や手を舐めてくることはありませんか。

可愛い姿に嬉しくなってしまう飼い主様も多いはずです。

「何か美味しいニオイでもしたのかな」「なんで舐めるのだろう」と不思議に思うこの行動は、犬にとってちゃんと意味を持っているんです。

また、舐める箇所や視線で意味合いも変わってきます

犬が睨める行動の理由をご紹介していきます。

顔をなめる理由

飼い主様が横になってリラックスしているときや寝ているときに、顔を舐める犬は多いはずです。

また大型犬なら簡単に飼い主様の顔に届きますよね。

これは親愛の気持ちを現す行動といわれています。

どちらかというと、口元を目掛けて舐めてくることが多いでしょう。

嬉しそうにシッポを振りながら目がイキイキとしていませんか。

飼い主様と一緒にいられることを嬉しく感じ、大好きな気持ちを舐めることで表現しています

手をなめる理由

甘えたい時や遊んで欲しい要求がある場合に、飼い主様の手を舐めることが多いでしょう。

優しく撫でてくれたり一緒に遊んでくれる飼い主様の手は、愛犬が一番愛情を感じる部分でもあります。

「ねえ、もっと遊ぼう」「体を撫でて」と手を舐めたり鼻先で突いたりすることで飼い主様に催促している姿です。

犬にとって安心できる存在である飼い主様の手は温かくて幸せなものと感じているはずです。

イタズラや悪いことをした際に、愛犬を叩いたりして痛い思いをさせることはやめましょう

”飼い主様の手は痛いことをする”と覚えてしまうと、撫でようとしても怖がったり噛み付いてきたりして信頼関係を築くことができません。

足をなめる理由

特に夏場に裸足でいると、愛犬が足ばかり舐めることはありませんか。

かまってほしくて甘えているサインです。

そんな時は一緒にボール遊びや引張っこなどで体を使って遊んであげましょう。

また、特定の家族ばかり舐めるけどなぜ?と思うこともあるかもしれません。

足のニオイに反応して確認したくて舐めている可能性も実はあります。

耳や鼻をなめる理由

人の耳の中や鼻を舐める場合、鼻水や耳垢を舐めたいのかもしれません。

分泌液のしょっぱい味が好きな犬もいたりします

泣いている子どもの涙や鼻水を舐め取ってあげる姿をテレビなどで見たことはありませんか。

ですが、もしこの行動がみられたらそっと愛犬と離れて落ち着かせるようにしほうが良いでしょう。

犬が飼い主の体をなめる理由~シーン別~

自分の気持を伝えるだけではなく、状況に合わせて行動を取ることも犬は得意としています

家族が喧嘩をしていると、愛犬がソワソワと落ち着かなくなっていたり仲裁に入るような素振りをしたりする行動を見かけたことはありませんか。

平和を愛する犬ならではの行動をシーン別にご紹介していきます。

お手入れの時になめる

ブラッシングや耳のお手入れ中に、飼い主様の手を舐めてくることがあります。

愛情を表現するだけではなく、この時の犬の気持ちとして抵抗の気持ちを表している場合があります。

お手入れしている飼い主様の手を一生懸命舐めてくるのは、「もう、いいでしょう?」「やめてー」というサインといわれています。

ブラッシングが苦手な犬は、オヤツを使って気を紛らわせながら、今日はここまで、明日はこの続きといった具合に短時間で終わらせるように心掛けましょう。

叱られてしまった時になめる

愛犬を怒ったときにペロペロと舐めてくるときの犬の心情は、「落ち着かせたい」「この空気を変えたい」と思っているようです。

犬は飼い主様に叱られるととてもストレスとなり、いつもと違う怖い顔や雰囲気に敏感に反応します。

とても緊張した状態となっているので、少しでも敵意のないことを飼い主様に舐めることによって伝えてこの場を変えようと考えています。

もし愛犬を怒ったあとに、ペロペロと舐めてくることがあったらそれ以上続けてストレスを与え続けることはやめましょう。

できれば叱る前に、危ないものを遠ざけイタズラさせない環境作りを整えてあげることが大切です。

犬が自分の体をなめる理由

自分の体を舐めることがあります。

すぐにやめたり、肌や被毛の様子に変わったことがなければ問題ありませんが中には心配な原因も隠されています。

愛犬にそのような行動や思い当たることがあれば、すぐに対処していかなくてはいけません。

それぞれ舐める原因と改善方法を挙げていきます

物理的な原因がある

愛犬の足に怪我や痛みを感じる物理的な原因があると、気にして舐めたり噛んだりしてしまうことがあります。

仲間と野生で暮らしていた遥か昔の時代から、怪我をした仲間や痛みの感じる箇所を舐めることによって治そうとしていました。

ですが怪我などの治療中の場合は、犬の口の中に存在する細菌で悪化したり薬を舐め取って回復を遅らせてしまいます。

また、「怪我はしていないんだけれど」という場合はお散歩中に肉球や足に擦り傷や裂傷を負ったことも考えられますので、舐めている箇所を重点的に触れて確認しましょう。

精神的な欲求不満がある

「最近忙しくて遊んであげていない」「天気が悪くて散歩に行けていない」など欲求不満が原因の場合があります。

散歩好き・人と触れ合いを喜ぶ・犬種による特徴などを考えてあげると、飼い主様も気付きやすいのではないでしょうか。

家の中でも体を使って遊べるように、時間を作って欲求を解消してあげましょう。

また、犬はどんな犬種でも本能で獲物を見つけ捉えて捕食するモーターパターンというものが存在します。

猟犬など特殊なお仕事をするために改良された犬種は、このモーターパターンがより強いとされているので十分に発揮できるような遊びも取り入れてあげると良いでしょう。

食生活が乱れている

雑食に近い肉食動物である犬の体は、必要な栄養や成分がきちんと吸収されないと栄養不足や消化不良による体調不良を起こしやすくなります。

「偏った食事が多い」「人の食べ物を与えている」「オヤツが多い」など思い当たることがあれば、すぐに食生活の見直しを行っていきましょう。

ビタミン・ミネラル・酵素がしっかり含まれているフードは、犬の体を健やかな状態へ導き維持してくれます。

また、多すぎても体に異常をもたらすこともあるので、愛犬の体重や運動量に合わせてしっかり量ってください。

オヤツは愛犬とのコミュニケーションにもなりますのでやめる必要はありません。

ただ回数はそのままに、あげる量を減らします。

信頼関係を損なわずに愛犬が満足してくれる方法で一日の適量を与えましょう。

犬同士で体をなめ合う理由

多頭飼いや散歩中に出会う犬に、愛情や仲間意識からお互いの顔を舐め合うことがあります。

とても微笑ましい光景でもあり敵意のないことを確かめ合うコミュニケーションの方法ですので、そのまま様子をみても問題ないでしょう。

犬は、挨拶やお互いの性格や年齢など確認する目的のためにお尻の肛門腺のニオイを確認します。

相手の犬のニオイが強かった場合、ペロッと舐めてしまうこともあります。

性格にもよりますがその行動がエスカレートしてしまうとトラブルに繋がりかねません。

散歩中に出会う犬と挨拶させる場合は、よく愛犬の様子を観察して時には引き離すことも大切です。

犬が床をなめる理由

愛犬が床を舐めるときは、そこに食べ物のニオイが残っていたり気になるニオイに惹かれて舐めていると考えられます。

キッチンやダイニングなどは犬にとって危険な食べ物が落ちていたり拭き取ったあとのニオイが残っていたりする場合も多く、できるだけ近寄らせないよう仕切りで区切ると安心です。

また、衛生面からも残らないようにしっかりと拭き取りを心掛けましょう。

まとめ

ペロペロと舐める姿は、見ていて可愛い姿でもあります。

しかし実際は体や心の問題や痛みなど犬にとって良いことばかりではないのも事実です。

言葉を話せない愛犬からのボディメッセージに早めに気付いてあげられるように注意してあげましょう。

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