柴犬の飼い方って特殊なの?!飼い方について注意点を踏まえて解説!
2020/05/18
目次
柴犬とは?
柴犬、紀州犬、四国犬、北海道犬、甲斐犬、秋田犬は、日本在来の代表的な犬種です。
中でも柴犬は、縄文時代、弥生時代から人間とともに暮らしてきたという記録も残っています。人間と狩りをしたり、田畑を守ったり、常に柴犬は人間の生活に寄り添い、全力で人間のために生きてきました。
現代でも、主人、特に家族の長である人間をリーダーと慕い忠実である性格は強く残っています。外見もしっかりとした立ち姿が美しい犬種で、海外でも人気が高まっています。
でも柴犬の目は意外にキュート。よく見ると二重まぶたの可愛い目元をしていますよ。
そんな柴犬を迎えることになったら、どんなことに注意したら良いのでしょうか。
初めて柴犬を迎える方、もうすでに迎えた方、必見です!
柴犬の性格
柴犬はかつて狩りのお供や田畑を守る役割を持って生きてきた歴史を持つ犬種です。そのためとても勇敢で、自分で考えて行動できる独立心を持っています。
そして、常に強い主人をリーダーとして命令に従っていたことで、信頼した人間への服従心が強いのも特徴です。
知らない人にむやみに愛想を振りまかない、おやつももらわないという警戒心の強さもありますが、信頼した相手にはとても甘えん坊でお腹を見せて転がって見せるようなギャップも魅力的です。
でも最近の柴犬はフレンドリーな性格に変化しつつあるようです。時代の流れに適応して、柴犬は常に進化しているのですね。
柴犬の種類
柴犬と言えば、「柴犬」「豆柴」という種類が一番良く聞かれますが、実は「豆柴」は正式な犬種として登録されてはいません。
本来の柴犬は、縄文柴犬、山陰柴犬、美濃柴犬、信州柴犬、川上犬の5種類です。
このうち、私達がよく散歩で出会う柴犬は、ほとんどが「信州柴犬」です。
その他の4種類については、特定の保護団体などで種の保存活動を行っている希少な柴犬で、飼育したい場合は各団体に問合せて譲渡してもらうことになります。
ただし、種の保存を第一に考えているため、飼い主さんに求められる条件はとても厳しく、各団体によってその条件も変わることから、簡単に手に入る柴犬ではなさそうです。
また、柴犬には基本的に4種類のカラーバリエーションがあります。
最もスタンダードなのが、茶色~オレンジがかった毛色の「赤柴」最近人気が高まっていきているのが、真っ黒、もしくは黒に白が混ざった顔つきの「黒柴」人気にムラはあるものの、美しい真っ白な毛並みの「白柴」そして、赤・黒・白が全体にちりばめられた希少種の「胡麻柴」顔つきも、全体的に丸みを帯びた「たぬき顔」と、スッキリとした日本犬らしい「きつね顔」があります。
柴犬の寿命
柴犬の寿命は、12~15歳ほどと言われています。豆柴でもほとんど同じ寿命のようです。
しかし最近では寿命は延びつつあるようで、18歳でも元気にドライフードを食べて散歩をしている柴犬もいます。
一般的な犬の中では長寿の部類に入るかもしれません。皮膚病にかかりやすいとも言われていますが、大病することが比較的少なく、また体力があって回復力も高いようで、シニア期に体調を崩しても見事に復活する例も多々あります。
柴犬は自分で体調を考えて食餌をコントロールするという話を聞くことがあります。もしかしたら、柴犬独自の体調管理方法を自分で考えて調整しているのかもしれませんね。
柴犬の飼い方は?室内と屋外どっち?
昔は柴犬を含む日本犬は、ほとんどが屋外で飼われていました。餌もご飯に味噌汁を掛けた「ねこまんま」が当たり前だった時代もあります。
しかし最近では柴犬も散歩以外は室内で過ごす家庭が増えてきたように思います。
餌も当然、ほとんどの方がドッグフードです。柴犬にとっては、室内と屋外、どちらが合っているのでしょうか。それぞれの場所での飼育について見ていきましょう。
室内・屋外どちらでも大丈夫!
柴犬は元々、番犬として屋外で飼われることがほとんどだったので、屋外での飼育には全く問題ありません。
しかし環境への順応性がとても高い犬種なので、室内でも問題なく飼育できます。
柴犬の中には、外でしか排泄をしない犬もいますが、子犬の頃からトレーニングしておけば、室内でもきちんと排泄します。
柴犬専門のブリーダーさんの中には、室内飼育を想定して飼い主さんに引き渡す前に室内トイレトレーニングを行ってくれている方もいます。
柴犬は、迎える飼い主さんの住宅事情で、室内でも屋外でも飼育が可能な犬種なので、とても飼いやすい犬だと言えるでしょう。
初心者必見!柴犬の飼い方の注意点を紹介!
室内でも屋外でも飼育可能な柴犬。
どちらで飼育するかが決定したら、ぜひこれからお話しする注意点を参考にしてください。
ルールを守って、柴犬も人間もみんなが穏やかに生活できる環境作りをしていきたいですね。
室内飼いの注意点とは?
まずは室内飼いの注意点から見ていきましょう。
<注意点1>
・家族よりも先に餌を与えない
・家族が座るソファに座らせない
柴犬はとても頭の良い犬種です。また、犬は家族の中で「順位付け」を行います。柴犬は自分より上に順位付けた人間には従順ですが、下と見なした人間の言うことをあまり聞こうとしません。そして犬には必ずリーダーが必要です。家族全員がリーダーになることはできませんが、早いうちにしっかりと家族の順位付けを確立し、柴犬が暴走しないようにしつけましょう。具体的には、以下のことに注意します。
<注意点2>
・人間の食べ物を与えない
飼い主さん達が食事をしていると、美味しい匂いにつられて柴犬がクンクン鼻を鳴らして近づいてきたり、隙があれば盗み食いを試みるかもしれません。しかし人間の食事は犬にとって健康を害する塩分や、命の危険にさらされる食材が使われていることがあります。また、「ほんの少し」が積み重なることで肥満になったり、人間の食事に慣れてフードを食べなくなることもあります。人間の食べ物は与えないようにしましょう。
<注意点3>
・留守中の熱中症に注意
柴犬は断熱効果の高いアンダーコートと、しっかりとした硬いオーバーコートを持つ、ダブルコートの犬種です。そのため、寒さにはとても強いのですが、逆に少しの暑さでも熱中症になりやすい犬種です。室温が27℃以上にならないよう、留守中は必ずエアコンを使用して、柴犬が熱中症にならないようにしましょう。いつでも飲める水の準備も忘れないようにしてください。
屋外飼いの注意点とは?
屋外の場合は、どのような注意が必要かも見てみましょう。
<注意点1>
・フィラリア(蚊)やノミ・ダニなどの感染症に注意
今では室内でも屋外でも、必ず4月~12月頃まではフィラリア・ノミ・ダニの予防薬を使用していますが、屋外飼育の場合は感染症のリスクが室内飼いよりも高くなります。
予防薬に加え、定期的なシャンプーやブラッシングなどを徹底し、感染症に注意しましょう。
<注意点2>
・犬小屋の場所を季節で変える
冬場の寒い時期であれば日当たりの良い場所がベストですが、高温になる夏場に直射日光が当たる場所は危険です。犬小屋だけでなく、外で過ごす時の地面からの照り返しでも体感温度は上昇し、熱中症になってしまうおそれがあります。夏場は少しでも涼しく感じられるような場所に、犬小屋を移動させてあげましょう。
<注意点3>
・首輪をたるませないようにチェックする
首輪がゆるんでいると、不意に柴犬が動いた時に首輪が外れて脱走される危険があります。犬には帰巣本能があるとは言いますが、夢中で何かを追いかけて遠くまで行ってしまったり、通行人を傷つけてしまったり、柴犬が交通事故で命を落としてしまったりすることも考えられます。時々チェックして、必要以上にたるんでいないことを確認しましょう。
<注意点4>
・時々様子を見て構ってあげることを忘れずに
外飼いの柴犬は、一日の大半をひとりで過ごします。道路沿いならば外の環境の変化を見て退屈を紛らわすことができますが、家族にも構ってほしいと思っています。構ってもらえないストレスが溜まると、吠えるようになったり体調を崩したりすることもあります。特に用がなくても、時々様子を見に行って、構ってあげてくださいね。
まとめ
柴犬は長い歴史の中で、常に人間とともに生きてきました。種の保存が危ぶまれた時代もありましたが、保護活動のお陰で今では一般家庭でも柴犬を飼育することが可能です。
体も丈夫で、信頼した飼い主に従順な、頭の良い柴犬。どんな環境でも適応する優れた能力で、室内でも屋外でも飼育可能な、飼いやすい犬種です。ぜひ、家族の一員として、柴犬と末永く楽しく生活してくださいね!
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