「無視」して犬をしつける!【効果的なシーンとやり方を徹底解説】

2020/11/25

目次

犬のしつけに無視が効果的なのはなぜ?

犬のしつけに「無視」することが良いとされるのは何故か知っていますか?

実は、犬のしつけは飼い主の皆さんが思っているよりも遥かに難しいことなんです。

愛犬を「叱った」時のことを思い出してみて下さい。
100点満点中何点付けれるでしょうか?

叱るのが可哀想で本気で叱れなかったり、中には、思わず感情的に少し手が出てしまったなんて方もいるはず。
また、叱っても叱っても、愛犬が言うことを聞いてくれない状態なのであれば、これは「しつけ」にはなっていません。

そう、しつけとして愛犬を「叱る」とは加減もやり方も非常に難しい方法なんです。
そこで効果的なしつけが愛犬を「無視」すること。

一見、「無視」することは可哀想に思えますが、必要以上に愛犬を怖がらせる必要もありませんし、愛犬もしっかりと飼い主の言うことを理解してくれ、最後には互いに良い関係を築いていくことができます。

犬を無視するしつけ方法が効果的なシーンとは?

まずは、愛犬を「無視」すると、しつけとして効果があるシーンを見ていきましょう。
もちろん、全てのしつけで無視することが効果的な訳ではありません。
無視するしつけが、どんな時により効果を発揮するかを知ることで、間違った無視で愛犬を傷つける必要がなくなります。

無駄吠え・要求吠え

吠えている犬
最初に紹介するのは「要求吠え」。
飼い主に対して要求吠えをしてくる犬は、今までの経験から、吠えると自分の望み通りになることを知っています。
そんな要求吠えに一番効くのは「無視」すること。
無視することで、吠えても自分の要求が通らないことを、身をもって犬に教えるのです。

甘噛み

次に紹介するのは「甘噛み」。
叱るほどそんなに痛くないから、とついつい許してしまいがちですが、これも「無視」してしつけていきましょう。
例えば、愛犬と遊んでいる時に甘噛みが始まったら「一旦遊ぶことを止めて、静かにその場から離れる」これが効果的な無視のやり方になります。

こうすることで、ワンちゃんは「人を噛んだら遊んでもらえなくなる」ということを覚えていきます。

飛びつき

飼い主に飛びつく犬
最後に紹介するのが「飛びつき」。
これも、遊んでいる最中の甘噛みと似ていますが、ワンちゃんは「飛びついたら構ってもらえる」と思い込んでしまっています。
飛びつきの場合も、徹底的に無視して、そうではないことを教えてあげましょう。

犬が落ち着き、飛びつくことを止めた後に構ってあげることで、ワンちゃんも飛びつきはダメなんだということを理解してくれます。

犬を無視するしつけ方法の正しいやり方と注意点

では、先ほど紹介したシーンで上手に「無視する方法」とはなんなのでしょうか?
無視するしつけは効果的ですが、やり方を間違えると、ワンちゃんは相変わらず言うことを聞いてくれず、ただ単に愛犬とあなたのコミュニケーションの時間を減らしてしまうことに繋がりかねません。

ここからは、上手な「無視」のやり方と注意点を解説していきます。

無視するのは罰ではない


まず最初に飼い主であるあなたに知っておいて欲しいのは、「無視すること=罰」ではないということです。

愛犬を可愛がっているあなたは、ひょっとしたら、無視すること罪悪感を抱いてしまうかもしれません。

ですが、無視することは犬を悲しませたり、責めたりするためのものではなく、あくまで、犬に「そんなこと(要求吠えなど)しても、無駄だからね」と教えてあげることが目的のトレーニングとなります。

愛犬も飼い主であるあなたも傷つかない「しつけ」、それが「無視」することなのです。

タイミングと時間が大切

ここからは実際に「無視」する時の上手なやり方を見ていきましょう。
しつけで無視する時には、タイミングと時間が非常に重要になってきます。

無視をする上手なタイミングは、しつけたい行動(要求吠えや飛びつき)が始まった時であり、それを続ける時間はその行動が止まるまでです。

無視することを早めにやめてしまうと、犬にとっては「何がダメだったか分からない」状況になります。
その逆も然りで、長すぎると何がダメだったか分からない上に、ワンちゃんにとってはストレスにもなってしまいます。

また「無視」という行為も徹底しなくてはいけません。
無視=全く何も反応しないことで、微笑むのも、視線を合わせるのも駄目です。
飼い主であるあなたが中途半端にやってしまい、愛犬が言う事を聞かないからと、あまりにも長い時間かけて行ってしまうと、逆にワンちゃんは悲しんでしまいます。
愛犬のためにも、メリハリを付けながら行いましょう。

犬を無視しても要求吠えが治らない場合


では、どうしても要求吠えが止まらない時にはどうしたらいのでしょうか?
結論から述べると、これは飼い主であるあなたと愛犬の根比べになります。

犬の性格も様々ですので、諦めが早くすぐに鳴き止む子もいれば、いつまでも自分を通そうと長く吠え続ける犬もいます。
後者の子の場合は、どんなに長時間吠えていたとしても徹底的に負けずに無視することが必要。
先ほど長い間の無視は厳禁と先述しましたが、効果がない場合は仕方がないのです。

また、これから犬を飼うという飼い主さんは「そもそも吠えさせる状況を作らない」というのもポイントになってきます。

そもそも要求吠えをしてしまうのは、過去に、吠えることでおやつを貰えたといったような記憶があるためです。
家に迎え入れた時から「吠えても、何もいいことはないよ」という事を理解させておけば大人になって要求吠えのしつけに困ることはありません。

まとめ

この記事では、上手に愛犬をしつける方法「無視」について解説しました。
非常に効果的なしつけの方法ではありますが、注意点もたくさんあります。
ぜひ、この記事を参考に正しい無視をして、大好きな愛犬を正しくしつけてあげて下さいね!

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