【これが正解】犬ににんじんを与えてもいい理由とおすすめレシピ5選
2020/03/14
目次
【結論】犬ににんじんは与えて大丈夫!
多くの記事は、カロテンは摂取した方が良い、と書かれていますが、事実は異なる可能性が高いです。
しかし、調理方法や適量を守れば、にんじんは与えた方が良い食材とも言われています。
意外に犬は野菜が好きです。気分転換のおやつににんじんを与えると喜んで食べます。
犬用のおやつよりもカロリーが低いにんじんの、安全な食べさせ方を知っておきましょう。
犬ににんじんを与えると良い理由
にんじんが犬に良い影響をもたらすと考えられる効果がいくつかあります。消化しないことで下痢を引き起こす犬もいますし、にんじんの栄養が犬にとって必須ということではありませんが、楽しみながら食べることができて身体にも良い栄養素が摂れる点で、にんじんは効果的な役割を果たしてくれます。どんな効果が得られるのか見ていきましょう。
①消化不良を助ける
漢方などに始まる東洋医学の見地から言うと、にんじんには消化促進の効果があると言われています。もし犬が胃もたれなどで辛い時などに効果を発揮してくれる期待が持てます。また、加熱しても繊維質が残るため、排便の際に堅い便のせいで鳴き声を上げるような犬の場合、便秘対策として利用することも可能です。胃腸薬の使用に抵抗がある時は、一度にんじんを試してみるのも一つの方法です。
②夏バテ予防に
夏場など食欲が低下しやすい季節には、食欲不振を和らげる効果もあります。また、にんじんに含まれるミネラル(カリウム)は、余分な塩分を体内から排出し、筋肉などの動きを助ける働きがあるため、夏バテ対策に最適です。
夏バテで下痢をし、体力が落ちた際のカリウム補給としても、にんじんの摂取は効果的です。ただし、夏場であっても生で与えることはやめましょう。ビタミンCを破壊する酵素や、繊維質が豊富なため、生食は犬にとって危険です。
③低カロリー」でとってもヘルシー
βカロテンを豊富に含むことで、皮膚や目の健康の促進や抗酸化作用のあるにんじんは、同時に低カロリーな緑黄色野菜です。フードのトッピングに最適な食材でしょう。シニア犬などの白内障のケアにも効果が期待できます。また、高カロリーなジャーキー系のおやつよりもヘルシーなので、ダイエット中の犬のおやつにもピッタリです。スーパーに行けば簡単に手に入る手軽さも良いですね。
犬ににんじんを与える時の注意点
にんじんの健康効果は期待できるものの、全ての犬がにんじんを食べて栄養を吸収できるとは限りません。消化しない犬もいます。にんじんを食べて吐く、下痢をするなどの症状が出たら、すぐに与えるのをやめてください。調理方法にも注意や工夫が必要です。生で与えることは下痢を引き起こすこともあるのでやめましょう。また、人間用に調理したスープなどには玉ねぎが入っていることがあります。ネギ類は犬にとってとても危険な食材です。犬に与えるにんじんは、犬専用に調理するようにしましょう。その他、にんじんを与える際のポイントをご紹介します。
①愛犬のアレルギーに注意
・にんじんに含まれるビタミンAで犬が中毒を起こすって本当? アレルギーとの相性は?
動物は、体内に摂り入れたβカロテンを、すぐにビタミンAに変換する能力が高いと言われています。にんじんを必要以上に食べることで、ビタミンAの過剰摂取になる危険性も高くなります。特に肝臓の数値が高い、膵臓に少し不安がある犬にとってはアレルギー反応が出やすくなる可能性もありますので、十分に注意しましょう。
・アレルギー対策のためまずは少量から
にんじんを好まない犬もいますし、体質に合わない犬もいます。初めは小さなかけらを少し与える程度にとどめ、犬の反応やその後の様子を観察しましょう。
・アレルギーのリスク
消化しないまま下痢を起こしたり、吐いてしまう犬もいます。悪化すると食欲不振や無気力を引き起こすこともあります。また、ヨモギやシラカバ、かぼちゃアレルギーがある場合、にんじんでもアレルギーを引き起こす可能性があります。
②1日の与えていい適量
体重3kgであれば、にんじんの葉っぱに近い部分で1cmの輪切り1枚弱(約13g)
以降、目安は以下のようになります。
体重5kg:輪切り1枚程度(約17g)
体重10kg:輪切り2枚程度(約30g)
体重20kg:輪切り4枚弱(約50g)
体重30kg:輪切り5枚弱(約70g)
これを基準に、犬の体重や体調により加減しながら与えましょう。カロリーは低い野菜ですが、食の細い犬がにんじんを食べることによりフードをあまり食べられなくならないよう、フードとにんじんとのバランスも大切です。
・大きさや量に注意する
犬は基本的にあまり咀嚼せず、丸のみすることの多い動物です。輪切り1枚をそのまま与えると喉に詰まってしまう恐れがあります。もしスティック状で与える場合には、飼い主さんがそばで様子を見るようにしてください。
与える時は極力小さいかけらに切り分けたり、すりおろしたりして、少量ずつ与えるようにしましょう。
③調理の仕方
・にんじんを使った人間向けの加工品はできるだけ避けて
人間用に作られた調理品には、見た目にはわからなくても、「ネギ」「玉ねぎ」など、犬にとっての危険食材が含まれていることがあるので要注意!また、人間が好む塩加減にしている食品は、犬にとって命取りになるほどの塩分量になりかねません。最悪の場合、高血圧などが原因でショック症状を引き起こす危険性もありますので、犬が欲しがっても人間向けの加工品を与えることは極力避けましょう。
・必ず加熱をする
生のにんじんには、ビタミンCを破壊する酵素があります。また繊維質も豊富なことから、消化不良を起こすこともあります。
下痢や嘔吐の原因にもなりやすいので、犬ににんじんを与える時は、必ず加熱することを心がけましょう。また、極端に熱いものは犬がやけどをするので、粗熱が十分に取れてから与えるようにしてください。
・犬にニンジンを与えるなら味付けは絶対にしない
砂糖、塩、はちみつ、コショウなどの調味料で味付けをすることはやめてください。どの調味料も犬の身体に悪影響をおよぼすおよそれがあります。少量の油で炒めるのは大丈夫です。薄く油をひいたフライパンですりおろしたにんじんを炒めると吸収率が上がり、口当たりも良くなります。
犬ににんじんを与える時のおすすめレシピ5選
★にんじんクッキー
にんじん:20g、オリーブオイル:大さじ1、薄力粉:45~50g
【作り方】
1.生のにんじんをすりおろし、オリーブオイルと混ぜる
2.さらに薄力粉を混ぜて、生地がまとまったら型を抜く(生地を20~30分寝かせるとベター)
3.180度で予熱したオーブンで、約20分焼く【ワンポイント】
手軽に、にんじんを摂取できます。作り方も簡単です。
小麦粉アレルギーの犬には注意が必要です。
★ロールキャベツ
鶏ひき肉:40g、キャベツの葉:20g、にんじん:15g、生ひじき:5g、片栗粉:小さじ1/2
【作り方】
1.キャベツを柔らかめに茹でてザルにあげ、粗熱を取る。
2.にんじんとひじきは、みじん切りにし、茹でて冷ます
3.にんじん、ひじき、鶏ひき肉を混ぜ合わせ、片栗粉を入れしっかり練り混ぜる
4.キャベツの葉を広げ、3.を手前に置いて巻いていく。端は爪楊枝で止める
5.鍋にロールキャベツを入れ、浸る程度に水を入れ、蓋をして中火にかける
6.沸騰したら弱火にする。その後蓋をしたまま5分待つ
7.鍋のまま冷まし、食べやすい大きさの輪切りにする【ポイント】
輪切りにしたロールキャベツの見た目が綺麗です。
特別な日のごちそうとしてもGOOD!
★まるごとにんじんジュース
葉っぱ付きのにんじん:1/3本
【作り方】
1.にんじんを葉っぱと根元で切り分け、十分に洗う(農薬、土をよく洗い流す)
2.葉っぱも含め、全てを適度な大きさにぶつ切りする
3.ミキサーにかけ、ペースト状にする
4.そのままでは濃いので、水で薄める【ワンポイント】
にんじんの栄養を手軽に丸ごと摂れる!
与えすぎに注意。薄めることも忘れずに
★もりもり栄養ケーキ
じゃがいも、かぼちゃ、にんじん、大根など:各50g程度
鶏ひき肉:50g
マグロ、サーモン刺身:適量(飾り付けに使用)
【作り方】
1.じゃがいも、かぼちゃを茹でて潰す
2.鶏ひき肉を炒める(油は使わない)
3.にんじんは細かく刻み、茹でる
4.1~3を混ぜ合わせ、カップケーキの型で成形する
5.サーモン、マグロは飾り付け用なので、サイコロ状に切って炒める(油は使わない)
6.4の上に、5の炒めた刺身や、サイコロ状に切った大根、レタスなどを飾りつける【ワンポイント】
たくさんの味が楽しめる!
見栄えがするので、犬パーティなどにピッタリ
★犬用カレー
にんじん:7g
じゃがいも:6g
豚肉スライス:3枚くらい
ウコン(犬用ウコン):少々
本くず粉(とろみを付けたい時):少々
【作り方】
1.にんじん、じゃがいもは小さなサイコロ状に切り、レンジでチンする
2.豚肉は茹でてから小さく割いておく
3.1と2をボールで合わせ、水で溶いたウコンを和える
※とろみを付けたい方は、本くず粉とウコンを水で溶いておく【ワンポイント】
人間と一緒にカレーを食べられる!
犬の夏バテ対策におすすめ
最後に
◇にんじんは、皮膚、目、消化などに効果を発揮!
◇低カロリーでダイエット中の犬のおやつにも最適
◇生で与えるなら、すりおろしがベスト
◇できるだけ火を通したにんじんを与えたい
◇人間用の加工品は、塩分糖分、ネギ類などを摂取してしまう可能性があるので与えない
◇ジュースにして、葉っぱや皮ごとにんじんを食べることもできる!
さまざまな健康効果や犬の食欲を満たしてくれそうなにんじん。
簡単に入手できて調理も簡単なので、是非日常生活での犬の気分転換に取り入れられたら良いですね!
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