【2匹飼う方必見!】犬の多頭飼いのタイミングは?必要な知識や注意点を解説!

2021/03/01

目次

犬の多頭飼いのタイミングは?

犬との生活に慣れてきたら、「もう一匹飼ったらもっと楽しいかな?」と考えることがあると思います。

また留守番の時に寂しくないかもしれないからとか、多頭飼いのところを見て欲しくなったりする場合もあります。

多頭飼いをする理由は様々ですが、2匹目を飼うというタイミングには注意が必要です。

いざ飼い始めてから、相性が悪いとかストレスで健康を損ねたなんてことが起きたら、可哀想なのは犬です。

多頭飼いを始めるタイミングについてポイントを集めましたのでご覧ください。

先住犬がオスの場合は成犬期をなるべく避ける

何よりも優先して考えるのは先住犬のことです。
すでに家族として居場所を持っている犬の気持ちが安定していないと、新しい犬を受け入れることができません。

先住犬がオスの場合とメスの場合でも少し違ってきます。
先住犬がオスで、多頭飼いを始めたい場合は、その先住犬がシニア期、または幼犬期だと上手くいく可能性があります。

先住犬が生後1年を過ぎて成犬期になると、自分の住まいを他の犬に与えたくないと考えてしまい、新たに来た犬を拒否しがちです。

幼犬期ではお互いににじゃれ合ったり、力関係を自然に学びながら育っていきますが、性格を見極めるという点では少し難しいところもあります。

シニア期では先住犬の生活リズムや環境を乱してしまわないように注意が必要ですが、若い犬が来たことで刺激になりシニア犬が元気を取り戻すという例もあります。

先住犬がメスの場合は母性本能が芽生える時期に飼う

先住犬がメスの場合、生後1年ほど経過し、精神的にも落ち着きが現れ、体の成長も止まった時期がおすすめです。

この時期に、子犬を家に連れてくることで、メス特有の母性本能が芽生え、スムーズに同居が始められるでしょう。
メスは母性を持っていると同時に、繊細な面を持つ子が多く、すぐに子犬を受け入れることができないことも多いです。

子犬を見ないようにしたり、完全に無視したり、子犬がしつこくじゃれてきた場合にはしっかりと教育をするものです。
それもメスならではの強さなので、飼い主さんがよく観察しながら見守ることが大切です。

メスの避妊手術を行っていない場合、オスを迎えることは子犬が生まれるという可能性があります
安易に繁殖をさせることはおすすめできませんのでその点も配慮が必要です。

また他犬にあまり興味がなく関わりを求めないタイプの子もいます。
そういう場合、特にシニア期になると子育てが面倒に感じてしまうかもしれません。

先住犬の性格をよく見極めておかないと安定した生活を壊してしまうこともありますので注意が必要です。

先住犬が幼犬期でもチャンス

通常は先住犬がある程度落ち着いてから次の犬を迎えることが多いと思いますが、同胎犬を一緒に飼い始めるケースなどもあります。

実は先住犬が幼犬の場合も、もう1匹を飼うチャンスです。
2匹の幼犬を飼う場合は、メリットが多いと言われています。

幼犬が2匹いることは、お互いの行動から学ぶことで、しつけがしやすいというメリットがあります。
子犬はとにかくよく遊ぶもので犬同士の遊びの中からいろんなことを学びます。
じゃれ合うことで強く噛んだら痛いことや力関係で許しを請う方法やボディランゲージを身につけます。

犬との関わりを日常で学んでいけることやトイレトレーニングなどのタイミングも同じでしつけがしやすいという点は飼い主さんにとっても良いことでしょう。

ただし飼い主さんとの関係をしっかりと築く必要があります。
犬同士の絆が強すぎてまるで一心同体のようになってしまい、飼い主さんを無視してしまうということも見受けられます。
必ず飼い主さんと一匹一匹との絆を作ってください。

犬の多頭飼いに必要な知識や注意点

多頭飼いをする時に気をつけなければならないこととして性別・犬のサイズ・経済的な負担などが考えられます。

次に詳しく説明していきます。

犬種によって向いていないということはほとんどありませんが、気性が強い犬や以前に他犬を噛んでしまったことがある犬は多頭飼いは大変難しいと言えるでしょう。

その場合は専門家に相談してください。

一般的に多頭飼いに必要な知識を持つことで、犬としっかり向き合うことができ、トラブルもなくすことができます。

性別について

性別は同性同士の組み合わせがうまくいく場合が多いです。

異性ではダメということではありませんが、注意していないと子どもができる可能性があります。

時折ニュースになる多頭繁殖崩壊も最初からそうだったわけではありません。

避妊をしないことであのような悲劇につながったのです。

オスとメスを一緒に飼う場合、やはり避妊手術を考える必要があります。

安易な繁殖はおすすめできません。

二頭目に迎える犬の性別はよく考えて選びましょう。

犬のサイズに注意

同じ犬種で多頭飼いをしているところが多いと思います。

やはりその犬種の特徴がわかっているので飼いやすいという利点があるでしょう。

異なる犬種でもそれぞれの楽しさがあると思いますが、犬のサイズには少し注意が必要です。

小型犬が先住犬で、もし中型犬や大型犬が新しい子としてやってきた場合、中型犬・大型犬が小型犬にじゃれつき、噛みついてしまうと、小型犬は致命傷を負う場合もあります。

子犬の時は小さくても大型犬の成長は早くすぐに大きくなってしまうので、遊んでいるだけでも思わぬ事故につながるかも知れません

サイズの違う犬を迎えるという選択は慎重に考えてください。

経済状況を考える

犬をすでに飼っている人は年間にどれだけの出費があるかわかっていると思いますが、2匹目を飼うということは単純に言っても倍の負担となります。

さらに散歩やしつけ、老犬となった時の介護の負担など大変なことも増えることを想像してください。

思いつきだけで犬を飼ってはいけません。

飼い犬が増えることは、出費も他の負担もさらに増えることを示します。

2匹目を飼う前に、まず頭数が増えたとしても、管理が行き届くかを考えましょう。

犬の多頭飼いのメリットは?

多頭飼いについてタイミングを見ることや注意点・知識などを説明しましたが、それらを考えた上で多頭飼いをすることのメリットは確かにあります。

一緒にじゃれ合いながら遊ぶ姿はとても微笑ましく、見ていて飽きることがありません。

背中をくっつけ合って眠っていたり、同じように甘えてくるところも家族だからこそ見ることができる幸せと言えるでしょう。

犬の性格の違いなどもよくわかり、飼い主さんにとってもまた犬にとっても楽しいこと・良いことがあるのはうれしいことです。

次に多頭飼いのメリットについて3つ紹介しますのでお読みください。

犬の特徴や性格の違いを楽しめる

同じ犬種を飼っていたとしても、成長具合や性格は様々となります。

異なる犬種の場合は、さらにその差がはっきりするでしょう。

飼い主は、犬それぞれの違いを感じながら愛することができます。

先住犬は特に子犬の甘噛みを一手に引き受け、犬ならではの教育をしてくれることが多いです。

それは犬の優しさを大きく引き出してくれたと言えるでしょう。

新しく迎えた犬も先住犬の態度や行動を見て学ぶ面が大きいです。

人間が教えるよりも簡単に、そして身についていくものなので、犬同士の関係を良い方向に持っていけると飼い主側もメリットと言えるでしょう。

留守番がしやすくなる

犬が留守番をしている時間が心配という気持ちで2匹目を迎える人もいると思います。

実際にはしっかりと信頼関係ができていれば、1匹でも留守番は問題ありません。

しかし、多頭飼いで犬同士が仲良しであれば、飼い主が家にいない寂しさも軽減され、あまりストレスを感じず留守番ができるようになります。

犬同士が仲良く過ごせるようになるには、日頃の散歩や食事などの生活リズムがきちんとしていて精神的に安定していないといけません。

その点が一番重要だということは理解しておいてください。

社会性が身につく

犬の問題行動について悩んでいる飼い主さんが多いです。

吠える・他犬を怖がるなどさまざまで、原因は一つではありませんが社会化がうまくいっていないことが挙げられます。

親犬とも早く引き離され、幼犬の時から外の犬との関わりがないままだった犬は、そういう場合が多いようです。

落ち着いた先住犬がいる家庭に迎えられた場合、子犬の時から、他の犬と接することで、共に成長することができ、社会性を自然に身につけることも可能です。

犬は犬から学ぶ面がとても多いからです。

これは大きなメリットです。

犬の多頭飼いのデメリットは?

次に多頭飼いでのデメリットについて説明していきましょう。

やはり先住犬にとって、新しい犬の存在は大なり小なりストレスとなります

犬同士の性格などにも関係する点はありますが、多くは飼い主側、人間の問題だと思います。

犬を飼うということはただ食事を与えて散歩するだけではありません。

多頭飼いをすれば、それだけでメリットが生じるわけでもなく、人間側の接し方・犬への愛情が大切だと思います。

犬は人間の感情に敏感でその表情も読み取る動物だからです。

愛情の偏りがストレスになる

人間の子供でも同じことですが、親として兄弟を平等に愛し大切にしなければいけません。

犬も飼い主さんを親のように慕い、愛情を持っています。

片方の飼い犬だけを過剰に可愛がってしまうと、もう1匹の飼い犬に多大なストレスがかかってしまいます。

子犬は何をしていてもとにかく可愛いため、家族全員が子犬ばかりに気を取られてしまうことがあります。

でも、その様子を先住犬はじっと見ています、どんな気持ちかを想像しましょう。

おとなしく落ち着いた犬ほどストレスは大きくなるものです。

そのため、なるべく平等に可愛がることが大切です。

相性最悪だと喧嘩も起こる

子犬の性格はなかなかわかりづらいのですが、先住犬の性格はしっかりと見極めてください。

犬種の違いによっても特徴があり、相性が合わない場合があります。

特に保護犬はその置かれた環境から1匹だけで飼うことが望ましい場合もあります。

相性が合わない犬同士を飼うと、頻繁な喧嘩に繋がります。

残念ながら、留守中に喧嘩となり大怪我をするという例もあります。

この場合は、それぞれの犬へのしつけの方法や接し方、居住スペースの場所を見直す必要があります。

まとめ

多頭飼いのメリット・デメリットはいかがでしたか?

犬を2匹飼うことの幸せもあり、苦労もあることがわかります。

先住犬の存在は一番大切なポイントとなります。多頭飼いの知識や注意点も参考になれば幸いです。

それぞれの犬のしつけや散歩のルールなど1匹ずつにしっかりと関わることが大切なので、楽しさも大きいですが負担や苦労も増えるものです。

今の生活環境で多頭飼いをすることは問題はないか、よく家族と相談の上で決めてください。

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