愛犬の暑さ対策はどうすれば?!これからの暑さを乗り越える対策を解説

2020/06/05

目次

犬の暑さ対策グッズ

犬は人間のように汗腺が発達していないため、夏の暑さにとても弱い動物です。唯一汗をかけるのは、肉球の部分だけになります。

そのため体温が上昇すると、パンティングと言われる口呼吸(舌を出してハァハァする)で体温を下げようとします。

この行動が見られる前に対策をしましょう。

具体的には、これからご紹介する、冷却マット、リネン素材のベッド、保冷剤、凍ったペットボトルなどが有効です。

それぞれどのような使い方ができるかをご紹介します。

冷却マット

ペットショップなどでは、動物専用の冷却マットが販売されています。

動物の大きさに合わせて、A4用紙ほどのものから大型犬でも十分に利用できる、1mほどの物まで様々です。

POINT
冷却マットの種類には、以下のようなものがあります。

・ジェルタイプシート:ナイロン製の生地の中にソフトジェルが入った柔らかい感触のシートです

・アルミプレート:金属のひんやり感が心地よいアルミの板です

・布製マット:冷感素材で作られた、布製のマットです。同じ素材でベッドなどもあります

・大理石プレート:大理石を切り出したタイル状のプレートです。長時間乗っていてもひんやりしています

その他にも、犬用の冷却マットは常に新商品が登場しています。

これらの冷却マットに犬が乗ることで、体の熱を冷ます効果があります。

リネン素材で作られたベッド

「リネン」という言葉はよく耳にしますが、日本語に訳すと「亜麻布(麻)」のことを表します。

麻はサラサラした感触で熱伝導率が非常に高く、夏には人間も気持ちよく着られる素材ですよね。

このリネン素材で作られた犬用のベッドなら、夏場でも涼しさを感じられそうです。リネンは水に強いという性質も持ちます。

ベッドを長く使用していると、匂いが付いたりして少しずつ汚れも目立ってきます。

そんな時でもこのベッドなら洗濯して使うことができます。

冬場はこのベッドにフリースなどを敷いておけば暖かいベッドとしても使えますので、一つあると重宝しますよ。

保冷剤

ケーキやアイスクリームを買った時などにもらえる保冷剤。ホームセンターなどではアイスボックスに入れて使えるような大きめの保冷剤も売っていますよね。

これを使って、犬の暑さ対策をすることもできます。

保冷剤を凍らせて、フェイルタオルなどで簡単な袋を作って入れておけば、犬は気が向いた時にお腹や頭を乗せてクールダウンすることができます。

タオルに包んでベッドの敷物の下に入れてあげることも良いでしょう。

保冷剤のように、繰り返し使える便利な暑さ対策グッズを利用することは、省エネにもつながります。

また、身近な物で作ることができるので、すぐに暑さ対策をしてあげられます。

凍ったペットボトル

今すぐ何かできないか、という時におすすめなのが、凍ったペットボトルの暑さ対策です。

手で簡単につぶせるようになっているペットボトル以外なら、どんなペットボトルでも利用できます。

凍らせたペットボトルを布に巻いて、愛犬に与えるだけなので、手軽に暑さ対策ができます。

2、3本用意しておけば、ペットボトルの中が水になってしまっても、すぐに新しいものと交換できるので、冷却を切らさずに使うことができます。

水は凍ると膨張する性質があるので、ペットボトルいっぱいに水を入れないように気をつけてくださいね。

もし立てて冷凍庫に入れられるスペースがあるなら、蓋は閉めずにラップなどで軽く閉じるようにすれば、ペットボトルが破裂することを防げますよ。

犬の暑さ対策は屋外でも可能

屋外に犬小屋を置いて飼育している場合でも、暑さ対策をすることは可能です。

室内飼育であれば、エアコンで室温を調節したり、常に愛犬の様子を見ていることができますが、屋外飼育になると常に愛犬の様子を見ていることはできません。

室内以上に屋外飼育の時は、愛犬の環境に気を配ってあげてくださいね。

次の項目で、屋外飼育の暑さ対策について見ていきましょう。

犬小屋の移動を検討する

犬小屋の位置を確認しましょう。

もしもずっと日光を浴びて暑くなるような場所に犬小屋を設置している場合は、犬小屋自体が熱くなってしまう危険性があります。

暑い時期は自宅の北側など、できるだけ涼しさを保てる場所に犬小屋を移動させてあげましょう。

そうすることで、犬小屋が必要以上に熱くなるのを防ぎ、涼しくしてあげることができます。

できればこの時、風通しが良く、静かに落ち着ける場所を選んであげることがベストです。

犬小屋の環境を整える

犬小屋を移動できない場合は、犬小屋が直射日光に当たらないような環境を整えましょう。

犬小屋の温度が上がることで、中にいる犬が熱中症になってしまう危険性があります。

よしずなどで日よけを作ってあげたり、日曜大工が得意であれば、犬小屋用を日差しから守る大きな囲いを作ってあげたりするのも良いかもしれませんね。

犬小屋と、愛犬が動く範囲を直射日光の強い日差しから遮ってあげましょう。逃げ場をたくさん作ってあげることが大切です。

水分を取らせる

夏場は食べ物が痛みやすい時期です。同時に水もすぐにぬるくなり、傷んでしまいます。

また、屋外では昆虫などが入り込んでしまうことも多いので注意が必要です。

ボールなどに水を入れて与えている場合は、小まめに交換しましょう。

氷を細かく砕いて水の中に入れておくと、少し清涼感が長持ちするのでおすすめです。

大きい氷をそのまま入れると、誤って飲み込んで詰まらせてしまうこともあるため、入れる時は細かくするのがポイントです。

スノコを置いておく

夏場は、日陰であっても地面が太陽の熱によってあたためられます。

そんな時は、ホームセンターなどで手に入るスノコを1枚置いてあげることをおすすめします。

地面に直接触れずに済むのはもちろんですが、スノコと地面の間の隙間に空気が通ることで、直接地面にいるよりも暑さを軽減することができるでしょう。

少し高額になりますが、風呂場などで使われるヒノキのスノコにすれば、耐水性もあるので長持ちします。スノコは地面の湿気からも犬の体を守ってくれます。

屋外で飼育する場合は季節に関わらず使用すると、健康管理にも役立ちそうですね。

エサにも気配りする

屋外で飼育している場合、室内飼育よりも暑さを直接感じることになります。

暑い時期は脱水などによる夏バテにも十分注意が必要です。

いつもドライフードを与えている場合は、そのフードにスープやミルクを入れてあげたり、ウェットフードに替えたりして、栄養とともに水分が補給できるような工夫をしましょう。

食欲が無さそうな時は、少し匂いの強いレバーなどを少し添えてみるのもおすすめです。

フードを与える時は、同時に水も新しく替えてあげてくださいね。

ブラッシングする

ブラッシングは犬の健康管理において、室内飼育、屋外飼育に限らず必要なものですが、特に屋外飼育の場合は、小まめにブラッシングをしましょう。

犬の内側のふわふわした毛(アンダーコート)を取り除いてあげることで、体の風通しが良くなります。また、屋外にいると、ノミ、ダニ、蚊などの害虫も付きやすくなります。

予防薬はもちろん、ブラッシングをすることで、こうした害虫の除去もできます。

いつもよりもシャンプーの回数を増やすことでも、不要なアンダーコートを取り除くことができます。

シャンプーすれば皮膚も清潔に保つことができますので、ブラッシングと並行して行うと良いでしょう。

犬のお留守番はエアコンなしだときつい

日中、犬がひとりでお留守番する時、当然防犯対策として、しっかり窓を閉めて出かけることになると思います。

閉め切った室内は空気が動かず、窓から差し込む日光で室温はどんどん上昇します。

初めにお話ししたとおり、犬は肉球以外で汗をかくことができないため、室温の上昇とともに体温も上がってしまいます。

犬が過ごす場所の日照環境にもよりますが、外気温が25℃を超えるような日の留守番はエアコンの使用が必要になることがあります。

エアコンなしだと危険


梅雨のない北海道は別として、日本の夏場の気候は高温多湿になります。

この時期は人間がいてもいなくても、愛犬のために24時間エアコンをフル稼働させることをおすすめします。

特に子犬やシニア犬は抵抗力が落ちていますので、クーラーは必須です。

子犬は自分が脱水になっていても気づかずにはしゃいでしまい、どうにもならなくなって初めて倒れ込むということもあります。

元気だから大丈夫だと安心していると、突然意識を失うようなこともありますので油断しないようにしましょう。

マンションの高層階で風通しが良く夜間は涼しいということであれば、日中だけの使用でも問題ありませんが、人間以上に犬は暑さを感じやすいので、注意してあげてくださいね。

エアコン以外に扇風機を併用する

昼間の12時から15時ころは、1日の中で一番気温が上昇する時間帯です。

この時間帯はエアコンをタイマーセットで点け、扇風機で室内の空気を循環させると、効率良く室内温度を一定に保つことができます。

時期や地域によっては、西日でも室温が急上昇しますので、タイマーセットの時間帯を長めに取るようにしてください。

エアコンからの冷気は、室内の下に向かって流れて滞留します。

エアコンの風が来る辺りに扇風機を設置し、真上に向かって風を当てることで、冷たい空気が上に昇り、暖かい空気が下に降りてきて冷やされ、エネルギーが無駄にならずに室内を冷やすことができます。

まとめ

犬によって暑さや寒さの感じ方は違いますが、夏場は人間よりもバテやすくなっています。

散歩の時間や日中の過ごし方などに配慮して、犬が少しでも快適に、元気に夏を乗り切れるようにしてあげたいですね。

暑さ対策は、エアコンの使用や身近なものを使った工夫で、思ったよりも簡単に行うことができます。

是非、気温が上がる時期になる前に、しっかりと対策をしてあげてくださいね。

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