【少量でも要注意!】犬にアボガドは大丈夫?危険性と食べてしまった時の対処方法
2021/12/13
目次
アボカドは犬に与えない方が良い
犬に手作り食や果物をあげたり、フードにトッピングをしたりする人は多いと思います。
体に良いものや喜ぶ様子は嬉しいですが、アレルギーなどの悪い影響については知っておく必要があります。
アボカドもその一つです。
アボカドは犬に食べさせてはいけません。
食べるとアレルギーや中毒症状を引き起こす可能性もあります。
この記事では考えられる危険性と食べてしまった場合の対処法を詳しくお伝えします。
ぜひ読んで参考にしてください。
アボカドが犬に与える危険性は?
アボカドは「森のバター」と言われるほど人間にとっては栄養が豊富な果物です。
しかし、アボカドのペルシンという成分が犬には有害となる可能性を持っています。
体質によってはアレルギー反応を起こし、重い中毒症状で亡くなったケースもあります。
どのような症状が出るのか、確認しておきましょう。
食物アレルギーが出る
アボカドのアレルギーを持つ犬もおり、皮膚が赤くなったり、痒み、脱毛やフケなどの症状が現れます。
アレルギーを持っている時は、その食べ物は口にしないように注意してください。
家族全員がそれを理解し、うっかり食べさせることのないようにしましょう。
アボカドに限らず食べ物アレルギーは動物病院で検査できるため、気になる症状がある場合は検査を受けて確認しておくと安心です。
またラテックスアレルギーを持っている犬の場合、アボカドを食べるとその反応が誘発され、非常に早く症状が悪化すると言われています。
絶対に食べないようにしましょう。
嘔吐や下痢
ペルシンは多くの動物に毒性があり、特に鳥類は食べて数時間後に死に至ることもあります。
犬はそこまで重い症状になることは少ないですが、アボカドを食べて2、3日経ってから下痢や嘔吐などの症状が出る場合もあります。
すぐに治まれば問題はありませんがもし重症化したら、けいれんや呼吸困難などの症状も出ます。
アボカドはその実によって害となるペルシンの量が違ったりしますので、どれだけ食べれば中毒症状が出るかという目安はわかっていません。
一口だけでもアレルギーが出ることもあります。
脱水症状が起きることは怖いため、下痢や嘔吐がひどい場合や続くようならすぐに病院で相談しましょう。
種を誤飲した場合
アボカドの果肉を食べた時に下痢や嘔吐を起こすことがあるわけですが、最も危険なことは種を食べた場合です。
アボカドの種は毒性が強く、種を飲み込むと消化できずに開腹手術が必要となります。
また種は大きいため気管に詰まる可能性もあり、窒息して死亡に至るケースもあります。
そしてアボカドの皮もペルシンの毒性が強く、固いために口の中や胃腸を傷つけてしまうことが多いです。
消化不良の原因にもなります。
非常に危険性が高いのがアボカドの種と皮ですので、人間が調理する際にもよく管理して誤飲のないように注意を払ってください。
アボカドを犬が食べてしまった時の対処方法
犬がアボカドを食べてしまった時には、アレルギーが出ることなどを考えてまずしっかりと様子を観察しましょう。
そのうえで冷静に対応し、動物病院に連絡してください。
無理に吐かせるなどの処置を取らずに医師の判断を聞くことが大切です。
次に順を追って確認していきましょう。
犬の状態をよく観ながら状況の整理を行う
間違ってアボカドを食べてしまった時、どれぐらいの量で中毒症状が出るかということですが、残念ながらはっきりと分かっていません。
アボカドの品種や実によってもペンシルの量が違い、犬の体重や犬種によってもアレルギーの出方は違うからです。
一口でも危険性がある場合のことを考えて愛犬の姿をチェックしながら、いつ・何を・どれくらい食べたのか、メモや写真、アプリなどで整理し、病院へ行く準備をしましょう。
病院で正確に判断し、治療してもらうためにもアボカド以外の食べ物にアレルギーがあるのか、いつもと違う様子があったのかなど飼い主にしかわからないことを伝えることは大切です。
様子がおかしいと思ったら迅速に動物病院へ向かう
嘔吐や下痢の症状が出てきたり、ぐったりして元気がない、充血や皮膚がかゆそうにしているなど様子がおかしい場合は、即病院へ連れて行きましょう。
自己判断で勝手な処置を施さないように注意してください。
一番良いのはかかりつけの病院へ行くことです。
しかし時間外や休診日という場合、電話で確認してみましょう。
連絡がついたら獣医師の指示を聞くことができます。
遠くの病院につれていくしかない場合は一度電話で状況を伝えてみると良いでしょう。
飼い主の冷静な判断が必要です。
動物病院で診察を受ける
獣医師に、愛犬の状態を書いたメモを見せる、もしくは口頭で正確な症状を伝えます。
写真があればそれを見せたり、下痢便や嘔吐したものを少し持っていければそれも見せると良いでしょう。
食べたものと同じアボカドが残っていたらそれも持参しましょう。
毒性による中毒症状は急激に重くなることもあります。
応急処置として自宅でできることは残念ながらないため、何度も繰り返しますが、速やかに病院へ行くことが大切です。
病院では状況に応じた検査を行い、胃の中に残ったアボカドを吐かせる処置などが行われます。
大きな種の場合、摘出手術になることもあります。
少量でも油断せず病院へ連れて行く
少量だけでもアレルギー反応や中毒症状は起こり得るため、舐めたり、1口食べただけの場合でもすぐに病院へ向かいましょう。
犬の個体差によって中毒が出るかどうかは変わってきます。
そのため、何も症状が出ない犬もいれば2,3日たってから調子が悪くなる犬もいます。
もし少しの量や舐めただけでも観察を続け、食欲低下・元気がない・下痢や嘔吐が見られたら、すぐに病院を受診しアボカドを食べたことを伝えましょう。
まとめ
アボカドは犬に中毒を引き起こす可能性がある危険な食べ物です。
食べさせないことを徹底しましょう。
人間にとっては栄養豊富で美味しいものなので日常調理する機会は多いでしょう。
誤って食べることのないよう、十分に注意して管理してください。
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