【材料に要注意!】犬にアイスを与えるリスクや注意点など
2022/02/09
目次
犬に人間用のアイスを食べさせるリスクとは?
夏の暑い日、人間であればついつい食べたくなるアイス。
甘くてとても美味しいですよね!
そんな時、愛犬がとても食べたそうに見ていると一口だけと与えてしまうことありませんか?
ですが、犬に人間用のアイスを食べさせることはリスクを伴うことがあります。
今回は人間用のアイスが犬に与えるリスクについてご紹介します。
理由①:中毒を引き起こす成分がある
人間用のアイスには人間にとって何の害がなくても、犬にとっては中毒を引き起こす成分が入っていることがあります。
例えばチョコレートやナッツ(特にマカダミアナッツ)などですね。
ナッツ全般犬にには与えないで欲しいのですが、特にマカダミアナッツには強い中毒症状を起こすことが多いと言われているほか、
のどに詰まって窒息したり、腸閉塞を起こすこともあるため愛犬が口にしないよう十分注意しなければいけません。
理由②:カロリーが高すぎる
人間用のアイスには大量の糖分が使用されており、犬にとっては糖分過多になってしまう食べ物です。
犬は甘い食べ物が好きなので、ついついアイスを食べていると寄ってきますが、欲しがるから与えるということを繰り返していると肥満の原因になります。
一度与えると何度も要求してくるようになるので、愛犬に長生きしてもらうためにもアイスを与えるのはやめておきましょう。
理由③:お腹を下す可能性がある
アイスは乳製品を使用しているものが多いです。
人にも乳製品を口にするとお腹を下す人がいるようの、犬の中にも乳糖不耐性といって乳糖をうまく分解できない子がいます。
このような子はアイスを食べたことによって嘔吐や下痢を起こす場合があるためリスク軽減のためには与えないようにしましょう。
嘔吐や下痢を繰り返すとひどい脱水症状が起こり最終的には命を落としてしまうこともありますので、十分に注意する必要があります。
理由④:ぶどう中毒を引き起こす
アイスには甘いものだけではなく、果物を使ったアイスもあります。
中でもぶどうを使っているアイスはぶどう中毒を起こす可能性があり要注意!
ぶどうのどんな成分が犬の健康を害すのかはっきりとはわかっていないのですが、過去にぶどうを食べた犬が中毒を起こした事例が複数あることがわかっています。
急性の腎障害により、死に至るケースもあるので非常に危険です。
理由⑤:チョコレートのカカオが中毒物質だから
前述したようにチョコレートは犬にとって有害な成分が含まれています。
チョコレートの主成分であるカカオは犬にとって中毒物質で、カカオに含まれるテオブロミンの作用により、過度の興奮や心拍数の増加などが起こる場合があります。
少しだけと安易な気持ちで与えてしまうと愛犬が苦しむ結果になってしまうので、十分注意してくださいね。
犬にアイスを食べさせる時の注意点
人間用のアイスを犬に絶対食べさせてはいけないというわけではないですが、与える際にはさまざまな注意が必要になってきます。
ここでは、人間用のアイスを犬に与える時の注意点についてご紹介します。
糖分に注意する
アイスには大量の糖分が含まれており、バニラ味のアイスには角砂糖7個分の砂糖が含まれていると言われています。
甘味が大好きな犬は多いので、アイスを与えるととても喜ぶのですが、人間と同様摂取しすぎると肥満の原因になってしまいます。
肥満になると糖尿病や股関節疾患の原因になったり、心臓や呼吸器などさまざまな器官に負担をかけやすくなるので、どうしても与えたい場合は、味見させる程度の少量にしましょう。
乳製品に注意する
人間用のアイスには乳製品が含まれているものもあり、乳糖と言われる糖分が含まれています。
離乳期を過ぎた犬はこの糖分を分解するための消化酵素「ラクターゼ」が減少するため、乳糖を体内で分解できない子が多いです。
これを先ほどもご紹介した「乳糖不耐症」というのですが、乳糖が分解できずに大腸に運ばれると、大腸の菌により発酵し、下痢や嘔吐を中心に消化器系症状を引き起こす原因になってしまうのです。
なかには乳製品を食べても平気な子もいますが、少量食べただけでもお腹を壊してしまう子もいるので、最初から与えないのが無難と言えるでしょう。
成分や材料は必ず確認する
一見シンプルな味のアイスでも成分を見ると犬にとって有害になる成分が含まれているものがあります。
先ほどご紹介したようにチョコレート、レーズン、ぶどう、ナッツは特に注意してください。
また、シュガーレスのアイスには甘味料として犬に危険なキシリトールが含まれていることがあります。
このように人間用に作られたアイスにはさまざまな成分が入っているので、犬に与える場合は、十分に成分や材料を確認してからにしましょう。
特に老犬や子犬には食べさせない
成犬であれば少し程度のアイスを与えるのは問題ないですが、消化機能が不十分な子犬やシニア犬には与えないようにしましょう。
消化器官が未発達な子犬と、消化機能が衰えつつあるシニア犬は下痢や嘔吐などの症状が出やすくなります。
アイスは冷たい分、お腹を冷やすうえに、乳製品も多く含まれるため内臓への負担はとくに大きいでしょう。
アイスに限らず、愛犬が食べなれないものは消化不良を起こしやすいので、最初から与えないのが安心です。
また、人間用に加工されたものには添加物も多く含まれています。
保存料や香料・着色料などこれらの添加物は少量であっても体に有害になるため十分気をつけましょう。
アイスの棒の誤飲に注意する
アイスばかりに囚われがちですが、アイスの棒にも注意が必要です。
アイスは与えなくても少し味がするアイスの棒を舐めさせてあげる方もいるでしょう。
飼い主の前で舐めさせるのはいいにしても、その棒を放っておくと犬が誤飲をしてしまう場合があります。
アイスの棒は何度舐めてもずっと甘いにおいがするので、犬はいつまでも舐めています。
さらには噛んでしまう子もいるでしょう。
棒をかじって飲み込んでしまうと、内臓に傷がついたり、突き破ってしまったりすることもあり、最悪腸閉塞になり手術ということもあります。
そのため、アイスの棒は愛犬の届かないところに捨てるようにしましょう。
犬がどうしてもアイスを食べたがる時はどうする?
愛犬を涼ませたい時や一緒にアイスを楽しみたいなどどうしても愛犬にアイスを食べさせたい場合はいくつかの方法があります。
ここでは、その方法についてご紹介します。
手作りアイスを食べさせる
アレルギーを持っている愛犬にアイスを食べさせたい場合には手作りアイスがおすすめです。
愛犬に適した材料を選ぶことができますし、手作りなので添加物が入りません。
愛犬用の特性アイスを作れば、安心して食べさせることができますし、一緒にアイスを楽しむことができるのではないでしょうか。
犬用アイスを食べさせる
今は犬専用のアイスが販売されています。
犬専用のアイスであれば糖分や添加物が少ないため、安全と言えるでしょう。
なかには乳製品の代わりに豆乳を使ったものもあるので、乳製品に弱い子やアレルギーを持っている子にも安心して与えることができます。
冷たい飲み物やフードを食べさせる
散歩時や夏場に暑がる愛犬の体温を下げたいときにはアイスではなく、冷たい飲み物や手作りご飯でも十分です。
乳製品や糖分を含まない飲料はたくさんあるので、手に入りやすく手軽に使用できるのではないでしょうか。
乳製品の中でもヨーグルトは、乳糖不耐性の子でも食べることができる食品です。
栄養価が高いうえに、整腸作用もあるので、おすすめの食品と言えるでしょう。
ですが、中には糖分が含まれているものもあるので、与える際は無糖のヨーグルトにしてください。
冷凍した果物を食べさせる
犬が食べても良いと言われているバナナやリンゴなどのフルーツを薄く切って凍らせて与えるのもおすすめです。
季節のフルーツは栄養価も高いですし、冷凍することで長持ちします。
栄養満点のおやつを与えたい時に最適なので、ぜひ試してみてくださいね。
かき氷や氷を食べさせる
愛犬に涼んでもらう際には氷やかき氷もおすすめです。
体温の調節だけではなく、水分補給としても役立ちます。
材料が氷だけなので糖分や添加物の心配もありません。
ですが、シロップなどは糖分過多の原因になるため、与える際には氷の部分だけにしましょう。
他には水の代わりに麦茶を凍らせて与えることもおすすめで、夏場に不足しがちなミネラルの接種できます。
ですが、氷を丸のみしてしまう心配もあるので、愛犬に与える際は安全に食べられるか飼い主さんの目の前で食べてもらうようにしてください。
犬がアイスを食べて中毒・アレルギー症状を起こした場合の対処法
気をつけていても愛犬がアイスを食べ中毒やアレルギー症状を起こした場合は、愛犬が食べた成分をまずは確認してください。
アレルギー物質を食べてしまった場合は、慌てず愛犬の様子を確認し、嘔吐や下痢が止まらない、皮膚の痒みが強い、掻きむしっているなどの症状が見られる場合はすぐに受診することをおすすめします。
もし、製品に中毒物質が含まれていた場合は、命に関わるものもあるので、すぐに受診してください。
ここで間違っても食べたものを無理やり吐かそうとするのだけはやめましょう。
そして、受診する場合は、食べたものがわかる製品のパッケージや食べた量、時間などをメモして持参すると治療に役立ちます。
まとめ
今回は愛犬に人間用のアイスを与える際の注意点や与え方などをご紹介してきました。
人間用のアイスは犬にとって好物の味ですが、一度与えると飼い主が食べる度に要求するようになるので、できれば最初から与えないことが無難ですが、
どうしても与えたい場合は、今回ご紹介した注意点を参考に与えるようにしましょう。
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