【要注意!】ペットにチキンミールは大丈夫?危険性やメリットなどをご紹介

2021/12/18

目次

チキンミールとは?

愛犬の健康を支えるドッグフードを選ぶ基準はなんでしょうか。

食いつきや粒の大きさに年齢に合わせたフードかどうか、など色々だと思いますが、もし原材料を意識したことがなかったら、フードのパッケージ裏の原材料欄を確認してください。

ここには使用されている原材料が記載されています。

ドッグフードによく使用される原料の一つとして「チキンミール」が挙げられます。

動物性タンパク質として多くのフードに使用されています。

チキンミールとは一見、鶏肉を使っていて犬の健康に良さそうなイメージがありますよね。

しかし、チキンのすべての部位を潰した混ぜ合わせて粉々にしたものを指す言葉として使われています。

つまりチキンの頭や羽が入っている可能性もあります。

チキンミールはペットにとって危険?

チキンミールはチキンを使用しているから、犬の体にそれほど問題じゃないのでは?と考えるかもしれません。

ですが、どんな状態のチキンを使用しているかわからないことが問題となります。

人が食べるための食材は、必ず品質を確認しますよね。

賞味期限が過ぎた食材や傷んでいるものは絶対に選びません。

チキンミールは食べるのに適していない状態のチキンが使用されている危険性があります。

4Dミートが使われている可能性がある

4Dミートという言葉をご存知でしょうか。

Dead(死んでいる)・Dying(死にかけ)・Diseased(病気)・Disabled(障害のある)の頭文字を取り、4Dミートと呼ばれています。

これら4Dミートに値するチキンを購入した業者が、チキンミールに加工しドッグフードに使用している危険性があるといわれています。

実際にアメリカのペットフードを販売する業者に、違法である4Dミートを納入していた業者が確認され問題になりました。

質が悪く安い4Dミートを使用する業者が少なからず存在し、これらの素材を使用したチキンミールがドッグフードとして販売されている可能性はとても高いでしょう。

廃棄部分も使われている

日本で食用に使用されているチキンは、必ず衛生的であることや安全面を前提にされています。

また、肉以外の部位を使用する動物由来に肉粉は、国産のドッグフードの場合は国が定めている製造基準に適合しなければ製造や販売はできません。

しかし外国産の場合は、その国の基準で作られていますので、日本では廃棄処分する部分も使用している場合があります。

また、衛生基準も日本ほど厳格ではない場合も考えられます。

どの国の基準で作れらているのか、使用している部位は何かがわからないチキンミールを使用したドッグフードは危険と考えたほうが良いかもしれません。

悪い環境にいた病気の鶏が用いられる場合も

チキンミール自体は、チキンを砕いて粉末にしたものという概念の元製造されていますので、人も口にすることが出来て健康に悪影響を与えるものではありませんは。

しかし、病気になったり死んでしまった個体も育てている環境の中で少なからず出てくるでしょう。

それらを人の食用にすることは出来ませんので、チキンミールにして販売することがあります。

また、大きく太らせるために抗生物質や薬剤を与えられた鶏が死んでしまった場合もチキンミールとして加工されることが考えられます。

どんな状態の鶏を使用しているのかわからない粗悪なチキンミールを原材料とするドッグフードなのかどうかを、愛犬のためにしっかり見極める必要があります。

チキンミールが使用されていない安全なフードとは?

良質なチキンミールを使用しているドッグフードは、人が食用にしても問題がない品質であることで確認できます。

産地が明確に記載されていることや、ヒューマングレードであることが大切になります。ヒューマングレードとは、人の食品と同等の基準で管理した品質を持つ食材を使用していることとなります。

人が食べるものと同等の基準ですので、病気や死んだ鶏を使用することはありません。

人工添加物や植物性タンパク質が使われていない

精肉以外の部分が使用されているチキンミールでは、タンパク質が不足します。

不足したタンパク質を補うために大豆や小麦といった安価な植物性タンパク質を使用しコストを削減することになります。

また、死んだ鶏の肉は劣化が早く見た目も悪いので、人工添加物であるBHAで動物性油脂の酸化を遅らせ、BHTを抗酸または防腐剤として利用します。

安全なチキンが原料であれば、これらの添加物は使用する必要がありません。

原材料に人工添加物が記載されているフードは、粗悪なチキンミールを使用している証拠となります。

また、安価なフードには加工しやすい穀物が多く使用されています。

犬は本来肉食であるため、穀物である大豆や小麦を上手く消化できずにアレルギーを起こす場合もあります。

トウモロコシや小麦に大豆はアレルギーとなりやすいので、安全面や健康面からも植物性タンパク質が使用されていないことを確認しましょう。

穀物不使用であるグレインフリーのドッグフードも多く販売されています。

人間も食べられる鶏肉が使用されている

原材料の表記だけで良いものと悪いものを判断するのは難しいところでもあります。

ですが、チキンミールの表示を出来るだけ避けるようにすると危険を回避できる可能性は大きくなります。

表記は含まれる原材料が最も多いものから順番に記載されますので、最初に「鶏肉」と書かれているものを選ぶようにしましょう。

店頭での購入の場合、商品に関する情報が少なくて判断が付きにくいですが、通販などは商品説明がしっかり明記されていることが多いので、鶏の生育環境や産地を確認できます。

しっかり安全に作られているドッグフードは、やはり単価も高くなりがちなので躊躇することがあるかもしれません。

しかし大切な愛犬の安全を考えて体に良いフードを選んであげてください。

チキンミールのメリット

チキンミールはどういった目的でドッグフードに使用されるのでしょうか。

ここまで挙げてきたことを踏まえると何も良い点が無いようにも思えますよね。

チキンミールのメリットについてご説明していきます。

たんぱく質の割合量を増やせる

生肉を使用していると水分量が多く、ドッグフードへ加工した後はタンパク質の割合が減ってしまします。

ですがチキンミールは最初から乾燥されて水分浮遊率が低いため、タンパク質量が凝縮されていると考えられています。

チキンミールを使用することで、成分表に記載するタンパク質量を高く表記できるメリットがあります。

コストを安価に抑えられる

チキンミールの原材料は、人が食用としない本来なら破棄する部位を使用するので安価に手に入れることができます。

原材料が非常に安く、加工も簡単なチキンミールを安く提供できるのでコストを抑えたドッグフードを提供することが可能となります。

まとめ

チキンミールは注意が必要な原材料であることがわかりました。

ですがしっかりと管理された状態で作られているチキンミールも存在していることは確かですので、

原材料の確認と販売者のサイトや説明をしっかりチェックして愛犬の安全を守ることが大切となります。

食べ物で体が出来るのは、人も犬も一緒です。長く元気に生活できるように大切な家族の健康を考えてあげましょう。

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