【犬を飼ったばかりの方必見!】狂犬病ワクチンや値段について解説

2020/02/04

目次

狂犬病とは?


狂犬病とは、狂犬病に感染している動物に噛まれたり、傷口や目・口などの粘膜を舐められた場合に感染する病気のことです。感染するのは動物同士だけでなく、人間にも感染します。世界中では狂犬病により毎年5万人が無くなっています。

発症すれば致死率はほぼ100%と言われている恐ろしい病気です。狂犬病にかかった場合、どんな症状になるのかについて、狂犬病を防ぐためのワクチンについてお話ししていきたいと思います。

狂犬病による人間の症状

症状は発熱や頭痛、全身の倦怠感、嘔吐などから始まります。
感染してから症状が出るまでに時間差があり、10日から数年かかることもあります。初期症状は、風邪とよく似た「発熱や頭痛、嘔吐」などで、狂犬病であることに気づくことは難しいでしょう。次第に筋肉が緊張し、食欲不振となり、幻覚症状が出たりします。または、液体を飲むと喉がけいれんすることも。中には、精神錯乱などの神経症状が出ることもあり、犬のような遠吠えをあげる・ヨダレを垂らす・攻撃的になることもあります。
やがて昏睡状態になり、呼吸が麻痺し、死に至ります。

狂犬病による犬の症状や特徴

狂犬病による人間のたら症状と同じように、感染してから症状が出るまでに時間差があり、大体2週間から6週間かかります。
初期症状は食欲不振、行動の異常が見られるなどです。次第に狂乱状態になり、遠吠え・徘徊・ヨダレを垂らす・攻撃的になっていきます。さらに症状が進むと、大量のヨダレ・筋肉のマヒ・昏睡・衰弱などの症状があらわれ、最終的には死に至ります。発症から死に至るまでは約1週間です。

狂犬病ワクチンはいつまでに打たなければいけない?


狂犬病を発症するとほぼ100%死亡する危険な病気です。
犬を飼っている人は、毎年狂犬病の予防接種が義務付けられています。
法律では「狂犬病予防接種期間」である毎年4月から6月に接種するよう義務付けられています。しかし、忘れた場合でも実際は動物病院でいつでも狂犬病の予防接種を受けることができます。大事なのは期間ではなく年に1度受けることです。
市区町村に愛犬を登録していれば、狂犬病予防接種注射のお知らせがハガキで届きますので、忘れないためにもハガキが届いたらすぐに予防接種を受けたほうがいいでしょう。

狂犬病ワクチンを受けれる場所は?


市区町村の集団接種や、動物病院で受けることが可能です。市区町村の集団接種は、大体3000円前後で、「狂犬病予防注射票交付手数料」が一律で550円かかります。動物病院の場合は自由診療になるため、各動物病院での料金設定になり、集団接種より高くなることも。
ワクチンの予防接種機関についての詳しい情報は厚生労働省検疫所のホームページ(http://www.forth.go.jp/)に掲載されています。

狂犬病ワクチンを受ける時の注意点


犬も、人間と同じように予防接種時の体調はとても重要で、問診表の記入もあります。健康状態によっては、予防接種を受けられないこともあります。
特に、重篤な疾病にかかっていることが明らかな犬、心不全状態にある犬、以前ワクチン接種をしたことによるアナフィラキシーを起こしたことのある犬、妊娠中の犬などは接種できません。

予防接種の当日は、初めてのフード・おやつ・サプリメントなどは与えないようにしましょう。接種後に嘔吐や下痢などが見られた場合、それがワクチンによるアレルギー反応なのか、フードやおやつによる影響なのかが分からなくなるためです。
獣医師が犬の健康状態を知るには飼い主からの情報も非常に大切になりますので、日頃から犬のことをよく知っておく必要があります。今までの既往歴、ワクチン歴、ワクチン後の体調の変化、健康状態、接種当日の食欲や排便排尿の様子などを答えられることが理想です。

狂犬病ワクチンには副作用がある?

主な副作用としては、
・アナフィラキシーショック(急性の虚脱、呼吸困難、体温低下、痙攣など)
・消化器症状(食欲不振、嘔吐、下痢など)
・接種部位にしこり(1ヶ月以内に自然縮小・消失します)

などの症状があります。
接種直後に発生するアナフィラキシーショックは大変稀です。もし生じた場合は、治療の必要がありますので獣医師に相談しましょう。
副作用の一つである消化器症状についても適切な処置が必要となりますので病院へ連絡をしてください。

狂犬病ワクチンは午前中に受けるように!

犬にワクチンを接種した後、アレルギー反応を起こすことがあります。症状としては、目の周りや口の周りがパンパンに腫れて痒くなったり痛みが出たりします。
これらのアレルギーは遅いと半日くらい経ったのち症状が出ることがありますので、ワクチンはなるべく午前中に接種するとよいでしょう。アレルギー症状が出た場合、診療時間内に診てもらうことができます。

ケースとしては少ないですが、アナフィラキシーショックという重篤なアレルギー反応を起こすこともあります。これは緊急治療をしないと命にかかわります。症状は、接種直後から20分以内に発生しますので、接種後はしばらく院内で様子を見ていただくのが安全でしょう。

最後に

狂犬病は、人も犬も一旦発症するとほぼ100%死に至る恐ろしい病気です。
「狂犬病のワクチン接種」は、飼い主としての義務であり、飼い主と愛犬の健康を守るために必要不可欠です。ですので、毎年狂犬病のワクチン接種は必ず受けるようにしましょう。
万が一、「狂犬病予防接種期間」である4月1日〜6月30日の期間に予防接種を受け忘れても、動物病院でならいつでも接種可能です。
大切な愛犬の健康、私たち人間の健康のために「狂犬病の予防接種」を忘れないようにしてくださいね。

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