【呼吸が荒い】犬の呼吸が苦しそう!応急処置や対処法などを解説!

2021/02/26

目次

犬の呼吸が苦しそうな時の原因

犬の呼吸が荒く苦しそうな表情を見せられると飼い主は心配でたまらないかと思います。

犬の呼吸が早い、苦しそうといった症状にはどんな原因が隠れているのでしょうか。

ここでは、その原因について詳しく解説していきたいと思います。

異物の誤飲

散歩時や室内でウロウロとニオイを嗅ぎながら歩き回る犬はときおり、食べてはいけないものを食べてしまうことがあります。

成犬であればある程度、食べては良いものと悪いものの識別ができるのですが、子犬に関しては何でも口に入れることがあるので注意が必要です。

成犬でもまれに誤飲をすることがあり、飲み込んでしたっら異物がのどに詰まっているのを必死に取ろうと努力呼吸をすることがあり、その際、呼吸が苦しそうな表情を見せます。

誤飲が原因と考えられる場合は、最悪の場合、窒息死する可能性もあるのですぐに病院へ連れて行きましょう。

体温調整

犬には人間のように汗腺が少なく、汗をダラダラ掻くということはできません。

そのため、ハアハアと呼吸を通して体温調整を行います。

健康な犬の呼吸は1分間に15回~30分で、それより早く浅い呼吸をパンディングと言います。

運動後や暑い時にはよく見られ、生理現象ですので、心配するようなことはありません。

酸素不足

人間も激しい運動の後は酸欠になりやすいですが、犬にも同様なことが起こります。

運動時には筋肉が大量の酸素を消費し、体外から酸素を早く補給するために息が早くなるのです。

それでも酸素の供給が間に合わなくなると、立ち止まったり座り込んだりしてしまいます。

しかし、犬の体や運動量には個体差があるため、酸素不足に陥っているのかを見分ける判断が難しいです。

そのため、飼い主が愛犬の普段の様子を見ていつもと違う息の仕方をしているなと感じた場合は、積極的に休ませてあげることが大切です。

精神的な原因

呼吸が苦しそうな時には身体的な原因だけではなく精神的な原因も考えられます。

興奮時や恐怖・緊張・不安なときは交感神経が優位になり呼吸が荒くなるのです。

時間が経つと落ち着いてくるのですが、長時間続くと酸欠状態が長くなってしまいますので、精神的な原因で呼吸が苦しそうにしているときはできるだけ早めに原因となっているものを取り除いてあげる必要があるでしょう。

心臓や呼吸器の疾患

寝ている時や安静にしている時でも呼吸が早かったり荒かったり、苦しそうな仕草をしている場合は、呼吸器や心臓の疾患が考えられます。

これらの疾患は、遺伝など先天的なものと、成長過程で起こるものがありますので、定期的な検診が大切です。

遺伝的なものは6歳から8歳くらいのシニア犬になってから症状が出ることが多いのですが、愛犬の両親にこのような疾患があるとわかっている場合は、若い時期からしっかり検査をするようにしましょう。

後天的なものに関しては、以前の呼吸状態から見分けがつくかと思いますので、普段の呼吸の様子をしっかり観察しておき、少しでも異常が見られる時は、早期治療が重要となるのですぐに病院へ連れて行ってください。

犬の呼吸が苦しそうな時の応急処置や対処法

愛犬の息が荒く苦しそうな場合、すぐに病院へ連れて行きたいけど夜間帯など連れていけない時はどうすればいいのか焦ってしまうかと思います。

そこで、ここでは自宅でできる応急処置や対処法についてご紹介します。

口内を観察

まずは、誤飲をしている可能性もあるので、口の中を確認してみてください。

もし、目に見える範囲で異物などがあればすぐに取り除き、呼吸状態が落ち着くかどうか様子を見てみましょう。

異物などが原因であれば、少し時間が経過すると落ち着いてきます。

舌の色を観察

次に舌の色を見てください。

普段の舌の色はピンク色なのですが、呼吸困難になるとチアノーゼといって紫色に変わることがあります。

また、貧血がある場合も舌の粘膜の色が白くなります。

明らかに呼吸困難を起こしている場合は、危険な状態に陥ることもありますので、救急病院へすぐに連れて行くようにしてください。

痛みが伴う場合はすぐ病院へ

痛みが原因で呼吸が荒くなることもあります。

そのため、舌の状態も正常で異物もないことが確認されたら体を触って痛みがあるかどうかをチェックしてください。

触ってもどの部位がわからないこともありますし、痛みに関しては重篤な場合が多いため、すぐに病院へ連れていくことをおすすめします。

熱中症は水分摂取

最近の日本は温暖化の影響で気温がどんどん上昇しています。

そのため、夏は40度を超える日が日常で起こり、体温が高い犬にとっては過ごしにくい気温となります。

夏場に呼吸が荒く苦しそうにしている、体が熱いなどの症状が見られたら熱中症の可能性が高いので、すぐに水分を摂らせ、通気性の場所にうつしたりエアコンの温度調整を行うなど体を冷やすようにしてあげましょう。

楽な姿勢をとらせる

犬の呼吸を改善させるには、犬が呼吸をしやすい楽な姿勢にさせてあげてください。

基本的にはうつ伏せが一番呼吸しやすいと言われている姿勢で、あごの下にタオルや枕を置いてあげると呼吸が楽になることがあります。

横向きや仰向けの姿勢は肺が圧迫され、逆効果になってしまうことがあるのですが、胸の下に痛みがある場合は横向きが良いでしょう。

まとめ

今回は、犬の呼吸が苦しそうな時の原因や対処法についてご紹介してきました。

呼吸が荒くなったり、苦しそうになる原因はさまざまですが、普段から愛犬の様子をしっかり観察していれば呼吸状態が異常なことがすぐに見つけられると思います。

病的な苦しさだと感じたらすぐに病院へ連れて行くようにしましょう。

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