【これだけ読めば大丈夫】犬の肉球が腫れる原因は?病気や怪我について解説
2021/01/31
目次
犬の肉球の役割とは?
犬の肉球はプニプニしており、いつまでも触っていたくなる感触ですが、実は犬にとっては欠かせない重要な部分となっており、役割もいくつかあります。
そこで、ここでは犬の肉球にはどんな役割があるのかを詳しくご紹介します。
役割①クッション機能
役割の1つ目はクッション機能です。
肉球は、全体重がかかる足先を保護しており、わかりやすく例えると人間の靴のようなイメージを持ってもらえればいいかと思います。
肉球の中でも真ん中の大きな掌球と4つの指球は衝撃を吸収してくれ、ジャンプをしたときなどに足の関節や骨にかかる衝撃を和らげてくれる緩衝材の役割をしています。
このようにクッション機能があるおかげで高いジャンプをしても足を痛めたりしないようになっているのですね。
役割②地面からの熱や冷たさを防ぐ
犬の肉球は分厚い角質層でできており、地面の熱を感じにくいようになっています。
そのおかげで多少温度が高い場所で歩いてもやけどをしません。
また、寒い場所でも元気に走り回ることもできるのですが、その理由は肉球の裏の静脈が冷えても、すぐに近くを通る動脈が血液を温めなおすためと言われています。
役割③体温調節
犬は汗をかくことができず、暑いときは口をハアハアさせてパンティングを行い熱を外へ排出させていますが、パンティングだけでは体温調節できない場合は肉球から汗を出し体温調節を行います。
犬は体に汗腺はないのですが、唯一肉球と鼻の頭に汗腺があるので、上手に利用しながら体温の上昇を防いでいるのですね。
犬の肉球が腫れる原因は?病気や怪我のサインかも
犬は基本的に手足を触られることを嫌う傾向にあるので、なかなかじっくりと肉球を見ることは少ないかもしれませんが、病気やケガのサインである腫れが見られることがありますので、スキンシップの最中に肉球をチェックすることも必要です。
ここでは、肉球が腫れる原因として考えられる病気やケガをご紹介します。
腫瘍
腫瘍は全身にもできるものなので、当然肉球や指間に出現することもあります。
犬がしきりに肉球を舐めてきにしていたり、出血、化膿、腫れ、歩行困難が見られるような場合は、早めの受診をおすすめします。
なかには悪性腫瘍のこともあり、その場合は早期発見が重要です。
無症状なこともあるので、普段から肉球に異変がないかチェックをするようにしましょう。
指間炎
指間炎とは肉球ではなく、指の間に起こる炎症で、犬が頻繁に肉球を舐めている場合は指間炎を起こしている可能性が高いです。
噛んだときに傷ができたり、舐めて濡れたまま放置すると、そこに汚れが付着し悪化の原因となります。
明らかに炎症が見られる場合は、すぐに受診し炎症を抑えないといけないので、薬や抗生剤で様子を見ることになるでしょう。
特にまだ悪化していない状態であれば、常に清潔を保ち、濡れたままにしないように注意してください。
火傷
先ほど肉球は地面の熱を感じにくくなっているとご紹介しましたが、現在の日本の夏は年々温度が上昇しており、地面の温度は50度や60度になることも少なくありません。
さすがにそこまでの温度に耐えられる肉球ではないので、やけどをする可能性が高くなります。
軽いやけどの場合は、水や保冷剤で冷やしたタオルで包むことで対象できますが、ひどいやけどの場合は、すぐに受診するようにしてください。
犬ジステンバー
犬ジステンバーは犬ジステンバーウイルスに感染することで起こる病気で、感染源は犬ジステンバーウイルスに感染した犬との接触感染やくしゃみ咳などの飛沫による空気感染することもあります。
感染すると、鼻や肉球の皮膚が硬くなるハードパットや発熱・くしゃみ・咳・嘔吐・下痢などさまざまな症状が見られ、根本的な治療はないので、それぞれの症状に対する対処療法のみになってしまうので、感染しないよう定期的なワクチン接種が望ましいです。
犬の肉球が腫れた時の対処方法
もし肉球が腫れてしまうようなことがあったら、どのように対処すればいいのか焦ってしまいますよね。
そこで、ここでは肉球が腫れたときの対処方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
犬用靴下や靴で肉球を守る
肉球を守るためには、犬用の靴下や靴を活用するのもおすすめです。
しかし、基本的に嫌がる子の方が多いかと思いますので、嫌がらずストレスにならないよう、慣れさせるための時間をかけてゆっくりトレーニングをしていきましょう。
履き慣れたら暑い日や寒い日の散歩のとき肉球にダメージを与えることがなくなるでしょう。
肉球クリームを使う
肉球は乾燥が大敵でもあり、乾燥するとケガをしやすくなり、そこからばい菌などが侵入する可能性が高くなりますので、肉球クリームを使うこともおすすめです。
肉球クリームで肉球をマッサージしてあげ、常に保湿状態にしてあげることでケガ防止に繋がります。
肉球クリームの種類はジェル・ローション・蜜蝋などがあり、香りもさまざまですが、嗅覚が敏感な犬にとってきつすぎるニオイはダメなので、できるだけニオイが少ない安全なものを利用するようにしてください。
足裏に毛が生えている場合は、毛を駆って濡れタオルなどでキレイにしてから行うようにしましょう。
清潔を保つ
肉球を守るために一番大切なのが清潔を保つことになります。
散歩に行くときに靴や靴下をどうしても嫌がる場合は、帰宅したらキレイに肉球を拭いて汚れを取り除き、常に清潔にしておいてあげましょう。
アイテムを使わずともキレイにする際に、肉球を必ず見るかと思うので、病気やケガなどの早期発見にも繋がります。
まとめ
今回は、犬の肉球が腫れたときの原因や対処方法・ケア方法などをご紹介してきました。
肉球にはさまざまな役割があり、愛犬を大事に守ってくれている重要な部分ですので、少しの異変も見逃さないよう、日頃からのケアをしっかり行うようにしてあげてください。
そして、万が一異常が見つかったときにはできるだけ早めに受診するようにしましょう。
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