愛犬がうるさくて大変?!しつけやできる対策について詳しく紹介!

2020/05/30

目次

犬がうるさい理由とは?


犬の散歩をしていると、通りすがりの家の中から犬の声が聞こえてくることがあります。
すれ違う犬同士が吠え合ったり、救急車の音とともに遠吠えが聞こえてきたりすることもあります。
人間が言葉で意思を伝えるのと同様に、犬は吠えることで自分の気持ちを伝えようとしているのですが、時にその声が「うるさい」と思われてしまうことがあります。

犬が激しく吠える時、何を伝えよう、訴えようとしているのでしょうか。
犬の気持ちを探ってみましょう。

警戒心

たとえば、来客を知らせるチャイムの音や、集合住宅などで近隣の部屋から聞こえる物音などに反応して、激しく連続して吠える犬がいます。
また、外を他の犬が通っただけで反応して吠える犬もいます。

安全な住処に侵入者がいる、追い払わなくては!と感じたり、飼い主さんに「侵入者だ!気をつけて!」と訴えているのかもしれません。
番犬気質の犬の場合、警戒心が強く、家族以外の誰かが自分の住処に訪れることに敏感になりやすい傾向があります。

家や飼い主さんを守ろうとする気持ちの表れでもあるのでしょう。

その性格自体は悪くないのですが、あまりに激しく長く吠える犬の場合、近所から「うるさい」と思われていまうこともあります。
また、頻繁に吠えることで、飼い主さんや家族までもがうるさいを感じてしまうことがあるかもしれません。

要求を伝えたい

飼い主さんに対して激しく吠える時は、かまってほしい、お腹が空いた、散歩に行きたいなど、自分の要求を訴えていることがあります。

散歩中であれば、飼い主さんが誰かと立ち話をしていて犬が退屈してしまうと、「もう行こうよ!」と吠えることもあります。
これは、「吠えたら(飼い主さんが)自分の思い通りに動いてくれた」という経験から起こることも多いようです。

また、散歩やご飯の時間が決まっている家庭では、その時間になると犬が吠えて催促するということもあります。
自分の要求を、吠えるという行為で叶えてきた犬は、激しく吠えることで飼い主さんに意思を伝えようとすることが多くなります。

興奮している

飼い主さんと引っ張りっこや持って来いなどで激しく遊んでいる時や、新しいおもちゃを与えられた時、そして人間が大好きな犬であれば、来客があった時など、犬は楽しくて嬉しくて、つい大きな声で吠えてしまうことがあります。

気分が上がってしまい、興奮状態になっているのです。
あまりエスカレートさせると、吠えるだけでは気持ちがおさまらず、噛んでしまうこともあります。

特に犬に慣れていない来客の場合は注意しましょう。
興奮した時の噛む力は、感情の抑えがきかないので強くなりがちです。

小型犬であっても痛みを感じるので、中型犬、大型犬になると、来客は痛みとともに恐怖を感じることにもあります。

近所の犬がうるさい場合の苦情はどこにする?


自分の家に犬がいる家庭でも、近所の犬の吠える声が連続して聞こえると耳障りに感じることがあります。
赤ちゃんがいる家庭や、体調がすぐれない時などは、毎日その声を聞かされるのは苦痛ですよね。
犬が吠え続けることで、生活や精神状態が影響を受ける場合、どうにかしなければなりません。

そんな時、どんな対処方法があるのでしょうか。
いくつかの選択肢を見てみましょう。

直接伝えたりマンションの大家を通す

一番簡単なのは、吠える犬の飼い主さん本人に直接伝えて理解していただくことです。

でも地域になじみが薄ければ、ほとんどのご近所さんは挨拶すらしたことがないかもしれません。

そんな場合、集合住宅であれば、マンションの大家さんや理事長さん、または管理人さんや管理会社の方を通して伝えることも有効な手段です。
中立的な第三者に間に入ってもらうことで、穏やかに解決できることもあります。

一方、戸建ての家であれば、町内会の会長さんや、近所で顔の広そうな方に相談してみるのも一つの方法です。

直接伝えることに抵抗がある時は、こうして周りの協力者を頼ることを考えてみましょう。

警察に通報

直接飼い主本人に伝えることや、第三者に協力を仰ぐことが難しい場合は、警察に通報するという方法もあります。

ただし110番通報ではありません。
警察署のホームページ(http://www.police-map.com/)で、通報したい犬の飼い主が住む場所の所轄警察署を調べ、そちらに直接出向くか、電話で伝える必要があります。

その際、以下のことがスムーズに伝えられるように準備しておきましょう。

POINT
・犬の飼い主の住所と氏名
・犬の吠える声の大きさや頻度
・自分がどのような被害(不眠などの健康被害)を受けているか
・自分ではどのような対策をしてきたか、など

また、この時、自分の住所と氏名も聞かれます。

犬の飼い主さんには匿名で注意してもらうことができますので、きちんと対応してもらうためにも、自身の情報も伝えるようにしましょう。
しかし、注意はできても警察には強制権がありません。
犬の飼い主の対応によって100%解決にならない場合もあるので、そのことは認識しておきましょう。

保健所を通す

警察署と同様に、犬の飼い主が住んでいる住所を管轄する保健所に連絡することもできます。

管轄の保健所は、厚生省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/hokenjo/)で確認することができます。

この場合も、直接管轄の保健所へ出向くか電話連絡で伝えることが可能です。
また、伝えるべき内容も警察署と同じになります。

犬の飼い主に苦情を伝える担当者が、警察官になるか保健所の人になるかの違いだけで、警察も保健所も対応は同じになります。
従って、やはりこちらにも強制力はなく、犬の飼い主の自主性に任せることになりますので、解決できることを100%保証してくれる方法とはならないことを理解しておきましょう。

自身に苦情がきた場合の対策


犬の吠える声が激しく、自分自身が苦情を受けてしまうこともあるかもしれません。
「近所の人みんなが迷惑している」なんて言われたら、ドキッとしてしまいますよね。

そんな時、大切な愛犬が悪者にならずに済むには、どんなことができるでしょうか。
苦情はきていなくても気になっている飼い主さんも、ぜひ実践してみてください。

ペットのしつけを行なう

セミナーや動物病院で開催している「しつけ教室」を利用したり、専門のトレーナーさんに基本的なしつけをお願いするのも良い方法ですが、もっと簡単にしつけ方法を学ぶこともできます。

しつけのDVDや書籍の利用です。
しつけに特化した内容であるため、飼い主さんの悩みに合わせて専門的な立場の方がアドバイスや実際のやり方をレクチャーしてくれています。
時間やお金に制約があって、しつけ教室やドッグトレーナーを利用する余裕がない場合は、こうしたDVDや書籍で勉強してみましょう。

吠えることをやめさせることは、近所迷惑の解決だけでなく、吠える犬の心の声を理解し、飼い主さんと愛犬とがより良い関係を築くきっかけにもなるはずです。
罰を与えることで、吠えることをやめさせることはできません。
しっかりとした本当の知識を学びましょう。

防音対策をする

先にお話しした「しつけ」は、一朝一夕でできるものではありません。
しつけができるようになるまでの間、犬の声を外に漏らさない工夫をしましょう。

たとえば、防音カーテンを利用すれば、外に漏れる音を1/5~1/8に減らすことができます。
併せて防音シートを窓に貼ると、より効果は高まるでしょう。

また、暑い時期は窓を開けたくなりますが、できるだけエアコンを使用して窓を開けないようにすることも大切です。
もしも屋外で犬を飼育しているなら、しつけができるまで音を遮ることは難しくなります。
できることなら、この機会に室内飼育に切り替えることを検討してはいかがでしょうか。

外を歩く人や犬に反応して吠えていた犬であれば、室内に入れることで解決することも考えられます。

まとめ


犬は、よほどのことがない限り、「吠えたいから吠える」ようなことはありません。

POINT
そこには必ず理由があります。

しかし、ただ吠える声だけを聞かされる人にとっては、犬が吠える理由よりも、単純に「うるさい」という気持ちだけを感じることになります。
犬が何を求めて何を訴えているかを理解し、解決してあげられるのは飼い主さんだけです。

正しい知識を身に着け、犬の心に耳を傾けましょう。
犬の意識を正しい方向へ導くことができれば、口輪や電気ショックを与える虐待のような器具を使わなくても、犬はきちんと吠えるのをやめて飼い主さんに要求を伝えることができるようになるはずです。

この記事を読んだ人におすすめの記事