犬はエビを食べても大丈夫?正しい与え方と生で食べてしまった時の対処法
2021/12/18
目次
犬は加熱したエビなら食べても大丈夫
人が普通に食べることができる食材でも犬に与えてはいけない食材がいくつかあります。
その一つにエビがあり、加熱しているのであれば食べさせることができます。
エビにはタンパク質が多く含まれているので栄養価の面において優れています。
しかし、エビにはチアミナーゼという成分が含まれており、犬が接種してしまうとチアミン欠乏症になってしまうリスクがあります。
チアミナーゼは熱を加えるとなくなるので犬にエビを与えるのであれば必ず加熱するようにしましょう。
犬にエビを与える方法
上記では犬にエビを与える際に加熱すれば問題ないと紹介しましたが、正しい与え方をしなければなりません。
いくら加熱すれば食べることができるエビでも間違った与え方をしてしまうと体調を崩してしまう原因になってしまいます。
次に、犬にエビを与える方法を紹介するので参考にしてください。
少量だけ与える
犬にエビを与えるのであれば少量に控えるようにしましょう。
犬はあまり魚介類を食べることに優れた体を持っているわけではなく、消化しにくい特徴があります。
そのため、一度にたくさん与えてしまうと、消化不良になったり下痢や嘔吐をしてしまう可能性も出てきます。
そのため、エビを与える際はフードのメインとして使用するのではなく、トッピングに使用したり、おやつの代わりに与えるようにしましょう。
エビを与える目安は一日に摂取すべきカロリーの1割程度です。
絶対に加熱する
上記でも紹介したようにエビを生のまま与えてしまうとチアミン欠乏症になってしまうので必ず加熱するようにしましょう。
しっかり熱を加えることはもちろんですが、食べやすいように小さく切ることも大切です。
小さく切ることで食べやすくなるだけではなく、加熱しやすくなるメリットもあるため、生焼けの状態になることを未然に防ぎます。
エビは加熱すると色が変わるので見分けやすいですが、表面だけの色で加熱できているかどうかを確認していると中まで熱が加わっていないこともあるので気をつけましょう。
エビの尻尾や殻は与えない
人がエビを食べる際には殻をとって尻尾も食べることはありません。
そのため、犬にエビを与える際にも同じく殻を取り、尻尾も与えないようにしましょう。
犬は骨のような硬いものを食べてしまうイメージが強いため、殻や尻尾も食べることができると思い、そのまま与えてしまうことも少なくありません。
確かにそのまま与えても犬は食べますが、消化しずらい部分でもあるため、しっかり加熱していても消化不良になりやすいです。
また、硬い部分でもあるので胃や腸を傷つけてしまう原因にもなります。
人間用えびせん&乾燥エビは食べさせない
エビの食材は加熱してそのまま食べてもおいしいですが、せんべいなどに加工されている場合や乾燥させているエビもあります。
どちらも生の状態ではないため、犬に与えても大丈夫と考えてしまいやすいですが、
あくまでも人が食べるように加工されているので塩分が多く含まれている可能性が高く、あまり与えることは好ましくありません。
その代わりに犬用に作られているエビせんべいであれば塩分も控えめになっているので与えても問題ありません。
犬が生のエビを生で食べてしまった時の対処法
犬に生のエビを与えてはいけないことを知っていても食卓に並べていた生のエビを知らない間に食べてしまうこともあります。
もし食べてしまったのであれば正しい対応をすることが求められ、症状が悪化してしまうことを未然に防ぐこともできます。
犬の様子をしっかりと観察する
まずは、犬の様子をしっかり観察するようにしましょう。
犬が生のエビを食べてしまったら下痢や嘔吐を繰り返すようになったり、痙攣や体がかゆくなるなどの症状があらわれます。
食べる量が少なければ少し軟便になったり、少量吐き出すこともありますが、落ち着いてくることもあります。
生のエビを食べてしまったときにあらわれる症状は個体差があるのでまったく症状があらわれない犬もいればすぐに症状があらわれてしまうのでよく観察しましょう。
動物病院に必ず連絡する
犬が生のエビを食べてしまったのであれば症状に関わらず必ず動物病院に連絡するようにしましょう。
いつ食べたのかや食べた量、現在の症状などを詳しく伝えましょう。
できるだけ正確に伝えることで正しい選択を行うことができます。
犬を飼っていればいつ体調を崩してしまうかわからないので事前に動物病院の場所や連絡先を確認しておくことも大切です。
特に、休日などは動物病院に連絡ができない場合もあるので休日や深夜でも連絡ができる動物病院も確認しておけばより安心です。
動物病院で行われる治療や処置
動物病院では食べた量にもよりますが、まず吐かせる催吐処置を行い、生のエビを吐き出させます。
体に湿疹や痒みが出ているのであればアレルギー反応を起こしているので症状を抑える薬が投与され、嘔吐や下痢が酷いのであれば整腸剤や下痢止めの処方がされます。
下痢や嘔吐を繰り返しているとそれだけ水分も体外に排出していることになり、脱水症状になっている可能性もあるので場合によって点滴を打たれることもあります。
手術になることはありませんが、様子見を兼ねて入院する場合も考えられます。
まとめ
犬には生のエビを与えることは危険であるため、もしエビを与えたいのであれば必ずしっかり加熱するようにしましょう。
また、万が一生のエビを食べてしまう可能性もゼロではないので正しい対処方法を把握したり、連絡する動物病院をいくつかリストアップしておくこともおすすめです。
この記事を読んだ人におすすめの記事
-
犬はゴマを食べても大丈夫?ゴマの効果と与える時の注意点とは
犬はゴマを食べても大丈夫 犬には与えて良いものと悪いものがあり、人が食べれるものであればついつい与えてしまいがちです。 ...
犬
知って得する
食べ物
-
犬の肝臓疾患とは?その原因と対処法、おすすめ療法食3選を紹介
犬の肝臓疾患とは? 肝臓とは栄養素の分解・合成・貯蓄や体内の毒素を分解して無毒化するなど重要な働きをする臓器で、生きてい...
犬
療法食
肝臓疾患
-
愛犬が嫉妬する?!犬の嫉妬行動への3つの対処法などを詳しく解...
犬は嫉妬深い生き物? 人間にとても近い心を持つ犬。 犬を飼って心のつながりを感じると、その犬を亡くした後も、また犬と暮ら...
嫉妬
犬
犬の気持ち
-
愛犬がトイレシートをぐちゃぐちゃに!3つの対策を詳しく解説
犬がトイレシートをぐちゃぐちゃにする原因 ケージで留守番させて帰って来たら、ケージの中が大変なことに! トイレシートはぐ...
おしっこ
しつけ
トイレ
犬
飼い主さんの悩み
-
盲導犬になる犬種とは?盲導犬の誕生から、犬種の向き不向き、そ...
盲導犬になる犬種とは? 盲導犬はご存知の通り、目が不自由な人が安全に外出できるようにサポートする犬です。 盲導犬について...
エンタメ
犬
知って得する
-
愛犬用車椅子の6つの選び方?おすすめ人気ランキング10選を紹...
犬用車椅子の選び方 病気やケガ、あるいは加齢などさまざまな理由から自力で歩くことが難しくなることがあると思います。だけど...
カーペット
犬
車椅子
「犬の特集」おすすめの記事
-
愛犬がトイレシートをぐちゃぐちゃに!3つの対策を詳しく解説
犬がトイレシートをぐちゃぐちゃにする原因 ケージで留守番させて帰って来たら、ケージの中が大変なことに! トイレシートはぐ...
おしっこ
しつけ
トイレ
犬
飼い主さんの悩み
-
【徹底解説】犬のミネラル不足を解消!症状チェックやレシピ、Q...
愛犬のミネラル不足とは? 普段あまり意識しないことですが、犬は人間よりもミネラルを必要とする動物です。 犬は「動物性たん...
おやつ
ご飯
低カロリーや無添加
犬
療法食
食べ物
食事
飼い主さんの悩み
-
愛犬の破壊行動の原因は分離不安障害かも?20サインと5つの解...
愛犬の破壊行動の原因はストレス? ある日突然、可愛い愛犬が留守番中に、ありとあらゆる物に噛みついて引っかいて、家の中をめ...
怒る
気持ち
犬
病気
飼い主さんの悩み
「犬の特集」新着記事
-
栄養が豊富!犬に蕎麦を与えるメリットや与える時の3つの注意点...
犬に蕎麦は食べさせても大丈夫? 結論から言うと、犬に蕎麦を食べさせるのは大丈夫です。 実は、蕎麦には犬にも食べさせたくな...
犬
食べ物
飼い主さんの悩み
-
肥満になる可能性も!犬に山芋を与えても大丈夫?栄養素や与える...
犬に山芋は食べさせても大丈夫? 山芋といえば、「山のうなぎ」と言われるほど高い栄養価を持っており、日本では古くから食べら...
犬
食べ物
飼い主さんの悩み
-
犬に刺身を与えて大丈夫?栄養素や注意点は?サーモン・マグロ・...
犬に刺身は食べさせても大丈夫? 私たち人間の主食の1つとも言える食材が「魚」です。 魚といえば、刺身などで食べることも多...
犬
食べ物
飼い主さんの悩み
-
犬が爪切りを嫌がる理由とは?嫌がらなくなる方法や暴れてしまう...
犬が爪切りを嫌がる理由 犬の爪は伸ばしたままにしていると、肉球に食い込んでしまったり、骨や関節の変形、思いがけない怪我に...
ペットの気持ち
犬
飼い主さんの悩み