愛犬が顔を舐めるのは実は危険!?4つの理由や対処法を詳しく解説!

2020/05/21

目次

犬が顔を舐める理由は?

リラックスしている時、遊んでいる時など愛犬が顔を舐めて来る事がありますよね。
可愛い愛犬に舐められると嬉しいし、幸せを感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
でも、なんで舐めるのかその先を考えた事はありますか?

言葉を話す事ができない犬は、舐める事で飼い主さんに気持ちを伝えています。
その時々の状況から、大事な愛犬の気持ちをわかってあげることが出来たらもっと絆も強くなれますよね。

それではどんな意味があるのか、愛犬の気持ちをひとつずつ説明していきます。

理由①愛情表現

犬が舐めるという行為は、自分の体の被毛を清潔に保つ為の毛繕いとは別に、コミュニケーションの要素がとても大きい割合を占めます。

大好きな飼い主さんの、手や顔・口の周りなどを一生懸命舐めて気持ちを伝えようとしている愛情表現のひとつなんですよ。
愛犬と普段から信頼関係を築けていれば、「そういえば、ウチのコも・・」と心当たりがあることに気づきますね。

人間だけでなく犬同士でもこの愛情表現は見られ、例えば母犬と子犬は、特に舐める事で守り・守られる関係を築いています。

理由②かまってアピール

飼い主さんがくつろいでいたり、何か他の用事をしている時などに愛犬が不意に舐めてくる事があります。

愛犬の気持ちから考えてみると、自分を見て欲しい・飼い主さんに撫でてほしい・遊んでほしいなど、かまって欲しくてアピールしている時に見られる行動なんです。

飼い主さんは、いつも優しく撫でてくれて美味しいご飯やおやつなどをくれるので、愛犬にとっては大好きなところに違いありません。

ずっと大好きでいてもらう為に、愛犬の嫌がる事たとえば、ブラッシングや歯磨きなどの必要なお手入れをした後は、必ず頑張ったことに対して褒めてあげて下さい。
大好きな飼い主さんに褒めてもらい、撫でてくれる優しくあったかい手をいつまでも覚えていてほしいですね。

理由③落ち着かせる為

飼い主さんに叱られた時や、飼い主さん自身がイライラしている時など調和や仲間意識を大切にする犬は、「なんとかこの場を落ち着かせなくては!」という気持ちになり、飼い主さんを舐める事があります。

無駄な争いを避ける意味や、自分自身が感じているストレスを無くす為と言われていますが、まるで「ゴメンなさい!」と反省しているようにも見えるので、もういいよ〜と許してしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか?
なかなかの知能犯ですよね。

もしこういった場面で愛犬が舐めてきたら、飼い主さんは一度深呼吸してみましょう。
叱る時は一瞬にして、できる限り褒めるしつけを心がけていきたいですね。

理由④ニオイを確認

飼い主さんが食事した後ニオイが気になって口周りを舐めてきたり、散歩の時に他の犬のおしっこやニオイを感じて舐めて確認したりします。

気になるニオイを感じると、鼻で嗅ぐだけでなく舐める事で五感を使って情報を取り入れようとするので、より確実な情報収集が可能なんですね。

ですが、外で他の犬の排泄物を舐めると衛生上、病気や体調不良などの問題が出る可能性がありますので、近づけないように注意しましょう。

近年、犬による人間の病気を探知する研究が進んでいます。
飼い主さんがケガをしたところを愛犬に舐められた経験はありませんか。
飼い主さんを舐めてニオイを確認しているのは、犬の未知なる能力や本能も関係している可能性もあります。

犬が化粧した顔を舐めるのは危険?

犬好きの人なら、愛犬はもちろん外出先で他の犬を触ったりする機会は多いですよね。

女性はファンデーションや口紅などメイクをしている事がほとんどだと思いますが、そんな顔を犬が舐めたりして大丈夫か不安に思ったことはありませんか?
また他のお家の犬が、どんな健康状態でいるのかもその飼い主さんに聞くわけにはいかないので、どんな影響がどれだけ出てしまうのかわかりません。

愛犬や他の犬の健康に影響しないようにするにはどうしたら良いか、化粧品の成分の何がいけないのかを解説していきます。

化粧成分を舐める危険性や危険な成分

人間が使う化粧品は、数多くのテストを繰り返し行い、肌に付けたり万が一目に入ったとしても影響を最小限に抑えた安全性の高い商品と言えます。

ただこれは人間の肌用として開発された物ですので、犬に使っても安全かと言ったら疑問があります。

また犬の場合は、皮膚に付けるというより舐める・飲み込む事が大半なので飲み込みに関しての安全性は想定されていません。
人間の体重よりはるかに軽い犬が摂取すると、少量でも粘膜や消化器官に入った時に中毒症状を引き起こす場合も考えられますね。

キシリトール

キシリトールと聞いて、嫌なイメージを持つ人は少ないのではないでしょうか。
ガムなど食品に含まれていて、優しい甘みと虫歯になりにくい成分として知られていますよね。

そのキシリトールは、主に化粧水や乳液など基礎化粧品によく使われている成分となります。
なぜキシリトールが?と思われるのですが、感想から肌を守る保湿剤や肌荒れ防止の効果があるんです。

愛犬家の人達にとっては、キシリトールが犬の体に害がある成分として認識されていますよね。

犬がキシリトールを摂取すると、まず強力なインスリン分泌作用を引き起こし、血糖の低下に伴い意識低下・脱力・昏睡、肝機能の低下により死に至る事もあります。

体重10kgの犬なら、市販のボトルガム2粒で低血糖を発症するほど少量でも危険な成分ですので、キシリトール入りの化粧品をつけた顔を舐めさせないのはもちろん、容器を犬が届く場所に決して置かないで下さいね。

エッセンシャルオイル

エッセンシャルオイルは、良い香りと効能に惹かれて自宅で使用している人も多いですよね。
たくさんの種類があるので選ぶ楽しみもあり、愛犬と一緒にリラックスしたい飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ人に効果があるからと言って、犬も全く同じとは限りません。
使用して問題がない成分・希釈(原油そのままはかなり濃いので、薄めて使用)・使い方の3つの条件を踏まえて使用しないと犬に効果どころか悪影響を与えるものになります。

まず使用するオイルは、人間用ではなくペット用の商品を選びましょう。
今、ペットに対してのストレスの緩和やアロマテラピーを目的にしたアロマグッズが多く出ています。

ペット用として販売されている商品は、上記の3つのうち2つの条件を満たしたものになります。

犬は嗅覚が人間より鋭いので、人にとって良い香りでも犬にとっては凶器になる可能性があることを認識しましょう。
嫌がる素振りを見せたら、すぐに中止する事も大切です。
そして直接皮膚に垂らさない事・経口摂取させない事など使用にはいくつかの決まりがあります。

使用する場合は信頼できるブランドで正しい知識を持ち、獣医師に相談しましょう。

顔を舐める場合の対処法

愛犬が顔を舐めようとしてきた時の適切な対応として、その場を静かに立ち去るか、逆に飼い主さんが愛犬を撫でて気をそらせましょう。

またおもちゃなどを使って、おもちゃに意識を向かわせて一緒に遊んであげるのも有効です。
その時に大切なのは、慌てずに「ダメ!」「やめて!」など声を出さないようにして対応する事ですね。
飼い主さんが何かしらの反応を見せてしまうと、愛犬は飼い主さんが喜んでいると勘違いしてしまう可能性があります。

顔を舐めようとする愛犬は飼い主さんにとってはとても可愛いものですよね。
ですがここは心を鬼にして、舐めようとすると相手にしてもらえない事を愛犬にわかってもらえるよう対応しましょう。

犬に顔まわりを舐められると病気になる可能性?

愛犬と散歩に行くと、他の犬との挨拶の中でお尻のニオイを嗅いだり、草や電柱などのニオイを嗅いだりしますよね。ニオイを嗅ぐだけでなく舐めている事もしばしば見かけることはありませんか?

犬はニオイを舐めて感じる事もある動物で、犬のおくちの中は人間にはない菌が常在菌として生息しています。
いろいろなものを舐めて情報収集する犬に舐められると衛生的にどうなのか不安に感じる飼い主さんは多いのではないでしょうか。

例え可愛い家族である愛犬であっても、最低限の区別をした方が良い理由と本当に病気になるのか飼い主さんの疑問を解説していきます。

人畜共通感染症になる

人畜共通感染症とは、別名ズーノーシズと呼ばれ、人と脊椎動物との間で病気がお互いを行き来する事を言います。

人から動物・動物から人への感染があるので、愛犬から病気をもらってしまう事も、飼い主さんの病気が愛犬に感染する事もあります。

飼い主さんの正しい知識と行動が毎日の生活には欠かすことが出来ず、可愛いからと言って食器の共有や口移しで食べ物を与えたり、顔を舐めさせたりを常日頃から当たり前にしていると感染のリスクは高まります。
また共有だけでなく愛犬の体を清潔に保ち、決められたワクチンや予防薬の投与なども予防に大切ですので気をつけましょう。

代表的な人畜共通感染症には、パスツレラ感染症、ブルセラ症、狂犬病などですが、まだまだたくさんの感染症がありますので甘く見ずに、愛犬と飼い主さん自身の健康を守りましょう。

犬に舐められるとニキビになる?

犬に舐められるとニキビが出来たり、また犬はニキビを舐める事が大好きなのではないか。と言った噂がある様ですね。

いえそんな事はありません!

愛犬に顔を舐められて、飼い主さんの肌にニキビが出来るような症例は今のところ確認されていません。

ニキビが出来るメカニズムとして簡単に説明すると、毛穴に皮脂が溜まり排出がうまく出来ずに炎症を起こす事を言います。
皮膚の常在菌であるアクネ菌の繁殖が原因なんですね。
愛犬に顔を舐められてもニキビになるわけではありません。で

すがもし愛犬に顔を舐められた場合は、洗い流すようにしましょう。

まとめ

愛犬とのスキンシップはとても大切で、お互いの精神面での安定にも繋がります。
ですが共通の病気や愛犬の健康を損ねる場合がありますので、飼い主さんは正しい情報を収集しましょう。

不安な事はかかりつけの獣医さんに確認する事もオススメします。

そして家族であっても分けるところはしっかりと分けて考え、愛犬と飼い主さんの健康を守るようにしましょう。

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