愛犬が口内炎になっているかも?症状のチェックの仕方と原因を解説

2020/02/18

目次

愛犬の口の中に口内炎ができてしまった?


愛犬の歯磨きをしようと口の中を見たらおできのような出来物を発見したら
まず疑うのが口内炎ではないでしょうか。
口内炎は人間でも痛みが強いものですよね。
人間は痛い時には痛いと言えるけど、犬は痛みを訴える事ができません。
ですので、犬の異変を飼い主さんがしっかり感じとってあげなければならない
のです。
普段は中々見ない口の中ですが、異変がないか定期的にしっかり観察してあげて
下さいね。
そこで、今回は犬の口内炎についてご紹介してきます。

犬の口内炎の病状と症状をチェック!


愛犬の口内に口内炎ができていらた次のような症状が出ます。

POINT
・口臭
・よだれが多くなる
・食事をする際に痛がる
・あくびを途中でやめてしまう
・口を触られるのを嫌がる
・歯磨きを嫌がる
など。

口内炎を起こすと、口の中に赤い発疹や水疱、潰瘍などができて、口臭が以前より強くなり、
何も食べていないのに口のクチャクチャさせたりします。
口臭はきつく、犬が舐めた部分は強いにおいがついてしまうくらいです。
血の混じったよだれを垂らす事もあり、おもちゃに血がついていたりという事も。
このような症状が見られた際に、口内を見てみると赤く腫れていたり、ただれたりしているのが分かります。
口内炎による痛みや違和感が強い場合は、食欲が低下し、体重が次第に落ちてしまう事があったり、
全身性の感染や自己免疫疾患によるものでは、発熱も見られる事があります。
人間にとっては、ただの口内炎でも犬にとっては命とりになってしまう怖いものです。
異常が見られたらすぐに受診する事をおすすめします。

犬の口内炎の原因


犬の口内炎の原因として以下の要因が考えられます。
・歯に接触する粘膜の炎症:歯の表面に歯石や歯垢が付着した状態が続くと、歯に接触している口腔粘膜に炎症を起こす事があります。
犬の口内炎は、歯石や歯垢が付着する歯に接触する口腔粘膜に炎症や潰瘍を生じる潰瘍性歯周口内炎によって生じる事が多いでしょう。
・異物による外傷:交通事項や落下事故、プラスチックや熱湯による刺激、化学物質(漂白剤・石油)や植物に触れた事が原因で口内炎を起こす事があります。
・免疫の病気:天疱瘡や全身性エリテマトーデス(自己免疫性の疾患)によって口腔粘膜に炎症が起こる事があります。
・カビの感染:カビが原因で口腔粘膜に炎症を起こす事があります。
・免疫力の低下:犬の口内炎は、代謝異常や栄養不良、感染症等の影響で免疫力が低下した時に起こりやすいと言われています。
健康な状態の時は大した事にはならないのですが、免疫力が低下している状態であれば病気の症状が悪化してしまう事も。
これを日和見感染(ひよりみかんせん)と言い、犬の口内は日和見感染をしやすい部位という事なのです。
レプトスピラやジステンパーウイルスなどの感染によって口内炎を発症したり、糖尿病や腎臓病など全身性疾患の症状として口腔内に炎症が起こる事があります。

・腫瘍:犬の口内に潰瘍やただれを伴うしこりがあったり、出血がある場合は、メラノーマ(悪性黒色腫)や扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)などの口腔内腫瘍の疑いがあり、口内炎と区別がつなかい場合はすぐに受診しましょう。

犬の口内炎の代表的なもの


犬の口内炎の代表的なものとしては、やはり外傷性が多いでしょう。
散歩中や自宅で放し飼いをしている時など、飼い主さんが気が付かぬ愛大に口内を傷つけている可能性が高いでしょう。
ずっと見ているわけにはいかないですが、口内炎ができている場合は、日頃からの愛犬の観察が大切になってきます。

系統性口内炎

系統性口内炎とは、全身性の疾患が原因で起こる口内炎です。
具体的な例をあげると、レプトスピラやジステンパー、糖尿病やビタミン不足、腎臓病、抗生物質による長期治療などです。
他に、疲労や栄養不足、何らかの病気による免疫力の低下と、細菌感染が複合して発症するパターンや、蓄積した歯石や歯垢が口腔粘膜を傷つけるというパターンがあります。
幹部が赤くただれ、食欲が落ち体重が減ってしまいます。
よだれが多く、口臭がきつくなるのが系統性口内炎です。

潰瘍性口内炎

潰瘍性口内炎と言われる口内炎は、多くの場合、原因不明で代謝異常、栄養不足、免疫の乱れ、感染症など色々な可能性が考えられていますが、何一つはっきりとした事がわかっていないのが現状です。
ただ、歯周病→歯肉炎→口内炎と発展するパターンが多いと報告されています。
口臭が強くなり、ねばついた唾液を大量に出します。
頬の内側、歯茎、口の奥などかなり広範囲に潰瘍を伴う炎症が広がり、病巣が粘膜の下層組織にまで及ぶため、口腔内の広い範囲が真っ赤に晴れ上がり、非常に強い痛みが生じるようになるので、食欲低下や水分補給が難しくなります。
品種的には、マルチーズ、キャバリア、アメリカンコッカースパニエル、イングリッシュコッカースパニエルにやや多いとされており、特にシベリアンハスキーやサモエドでは好酸球性肉芽腫が見られる事もあります。

壊死性口内炎

壊死性口内炎は歯周病による歯肉炎が原因で発症する口内炎の事です。
歯と接種した粘膜にできやすく、体力の弱った犬がなりやすい病気です。
きちんと治療しないと再発を繰り返す事から再発性壊死性口内炎とも言われています。

壊死性口内炎になると、口腔内に潰瘍や歯肉の壊死が起こるため、腐敗性の強い口臭が発生するようになります。

また、あごの骨が侵食される場合もありますので、食事や水をほとんど口にできなくなり、最悪の場合は亡くなってしまうという怖い病気です。
特に気をつけてもらいたい年齢はシニア犬や子犬になりますので、その年齢の愛犬がいる場合は、定期的に口腔内のチェックをしましょう。

最後に


今回は、犬の口内炎についてご紹介しました。
一言で口内炎と言っても種類は複数あり、種類によって症状は様々です。
しかし、人間の口内炎と違い犬の口内炎の場合はひどい状態になってしまうと、命をも脅かす怖い病気です。
口内炎だからと軽く見ず、定期的な口内チェックを行い、いつもと違うなと違和感を感じたようであればすぐに受診して下さい。

POINT
治ったからと油断していると、再発する口内炎もありますので、日頃から愛犬の様子を観察する事が大切になってくるでしょう。

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