犬のゲップが意味することとは?

2020/08/25

目次

犬のゲップとは?ゲップする原因も解説

そもそも、ゲップとは、胃の中に溜まった空気やガスが口から出される現象のことです。
私たち人間と同じように、犬もゲップをします。

ゲップの多くは空気やガスの排出のために起こるものなので、大きな問題の兆候ではありません。

もちろん血を吐いてしまったり、嘔吐などの合間にでるゲップであれば深刻に受け止めるべきですが、
普段の生活の中でゲプッとするなら、心配するほどではありません。

犬がゲップをした場合、問題ないケースと問題のある兆候をご紹介します。

犬のゲップとは?

犬も私たち人間と同じように、消化器官から過剰に作り出されたガスや、
過剰に取り込んだ空気を身体の外へ出すためにゲップをします。

ガスはアルカリ性食品、高pHレベルの食品、消化酵素、胃酸が作用することにより発生します。
消化管内に溜まっているガスはゲップとして、
または胃にガスが溜まったときに起こる鼓腸として身体の外へ出されます。

人間の場合と同じように犬のゲップもほとんどは、大きな問題の兆候ではありません。

犬がゲップする原因について

犬がゲップをすることで心配すべきポイントは、食物アレルギーの有無です。

アレルギーを持っている犬は、ゲップをすることがあります。
食物アレルギーの場合、身体をかきむしったり、咳をするなどの兆候がみられます。
しかし、一般的には、あわてて早く食べたり飲んだりすることによるゲップが多いです。

POINT
これ以外に考えられる原因は、
・消化管の病気
・過剰な細菌の発酵
・胃酸逆流
・食事の変化
・胃拡張捻転
が考えられます。

犬のゲップが臭い原因とは?

犬のゲップが臭い場合、主に「消化不良」
もしくは「歯周病・歯肉炎」が考えられます。

また、ゲップがどんな臭いなのかによってどんな病気にかかっているのかが予測がつきます。
病気は早期発見がとても重要です。
ここでは、魚臭い臭いの場合とガス臭い場合についてご紹介していきたいと思います。

ゲップが臭い原因

犬のゲップが臭いとき、「消化不良」「歯周病・歯肉炎」を起こしていることが考えられます。

消化不良を起こすと、犬も人間と同じようにゲップが臭くなります。
消化不良は胃腸炎や膵臓炎といった病気の初期症状の1つであることがあるため、
数日間臭いゲップが続く場合は病院で診てもらうとよいでしょう。
ご自身できる対処としては、ドッグフードをふやかしたり小分けにすると、消化不良を予防できます。
また、歯周病や歯肉炎など口のトラブルを起こしているときも、臭いゲップが出ます。

この場合、こまめな歯磨きで予防できます。

魚など食べ物臭い場合

犬のゲップが魚などの食べ物臭い場合、犬が食べたものの臭いが胃から上がっていることが考えられます。

POINT
一過性であれば問題ありませんが、続くことがあれば以下の病気の可能性があります。
・消化不良
・歯周病・歯肉炎
・腎臓病

消化不良は、早食いや食べ過ぎによるものが多いので、
ドッグフードを水でふやかしたり小分けに与えたりして、
早食い・大食いにならないようにすると予防・治療できます。

歯周病・歯肉炎の場合、歯に歯石が沈着していることが考えられます。

できてしまった歯石を取り除くには動物病院に行く必要があります。
予防するには、歯みがきを習慣づけるようにしましょう。
腎臓に疾患があると、魚臭い口臭以外に、
体重の減少・食欲不振・頻尿などの症状が現れます。

症状がある場合は、動物病院で診てもらいましょう。

ガス臭い場合

POINT
犬のゲップがガス臭いときは、胃腸の中で発酵ガスが発生していることが考えられます。
・消化不良
・胃潰瘍
・胃捻転
・胃拡張
・腸炎
などの胃腸の病気が考えられます。

ゲップが一過性であれば問題ありませんが、
ガス臭いゲップが続く場合は、上記のような胃腸の病気である可能性があります。
胃腸の具合が悪くなってうまく消化ができなくなり、
お腹の中で臭い発酵ガスが発生し臭いゲップが出てしまうのです。

ゲップだけでなく、同時に吐くなど他の症状が見られる場合は、
胃捻転や胃拡張を起こしているかもしれません。

これらは短時間で命を落としかねない病気です。
すぐに動物病院にて診てもらうようにしてください。

犬のゲップが多い原因とは?同時に吐くのは何故?

犬のゲップが多い上に、同時に吐いてしまうなど、
他の症状が出ている場合は、胃拡張、胃捻転が生じている可能性があります。

これらは、短時間で命を落としかねない病気です。
嘔吐以外に、下痢やお腹の膨らみ、苦しそうにしている様子が見られたらすぐに動物病院に急いでください。
一言にゲップと言っても、原因と対処法が違ってきます。

症状がゲップだけではなく、他に症状がある場合は、様子見ではなく、
動物病院で診てもらうのが安心でしょう。

飼い犬のゲップの様子や臭いをよく観察し、早めに対処してあげることがとても大切です。

犬のゲップを減らす方法

犬のゲップの原因が深刻な病気によるものでない場合は、
ゲップを減らすための解決方法がありますので試してみてください。

(解決法)

POINT
・食事を変えてみる
 消化が良く、脂肪と繊維が少ない食品に変えてみましょう。
獣医さんに相談してみても良いかもしれません。
・ボウルを変えてみる
 ゆっくり食べることができるよう設計されたボウルに変えて、早食いにならないようにしましょう。
ボウルにテニスボールを入れてみるのも良いですよ。
・ゆったり食事ができる環境を作る
 複数犬がいる環境では、他の犬と競争して早く食べてしまうことが考えられます。
食事の時間や場所を変え、ゆったり食事できる環境を作りましょう。
・食事の回数を増やす
 1日の食事を小分けしましょう。
1回あたりの食事を少なくすると、しっかり消化ができるので井の中のガスの発生を抑えることにつながります。
・適度に運動をする
 運動をすると胃腸の運動が促進されます。
適度な運動は、ゲップを減らすのに役立ちます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ゲップ自体は問題ありませんが、
ゲップの臭いによって原因が違ってきます。

場合によっては深刻な病気が隠れている可能性もあるので飼い主さんは、
犬のゲップの様子や臭いをよく観察し、早めに対処を指定あげるようにしましょう。

また、口臭の原因がドッグフードが関係していることもあるので、この機会に見直してみるのも良いかもしれませんね。

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