【これを読めば安心】犬も車酔いをする?症状や対処法、予防策をご紹介

2021/12/22

目次

犬も車酔いをする?

車酔いの辛さは、経験した人にしかわからないかもしれません。

犬も車に酔いやすい犬とそうでない犬がいます。

犬も人間と同じで平衡感覚を司る三半規管が、乗り物の揺れによってバランスを崩し、車酔いに陥ります。

車酔いの症状を知って早めに予防や対処をすれば、犬も楽になり、車に乗ることが苦手でなくなります。

こちらの記事では車酔いになったときの症状を軽度から重度まで詳しく説明し、対策や予防法を紹介します。

愛犬と一緒にドライブし、旅行やお出かけが快適にできるようになるといいですね。

犬が車酔いした時の症状

車の揺れが刺激となったり、臭いが原因で車酔いを起こします。

また車に乗り慣れていない犬には普段と違う環境である車内は落ち着きません。

ストレスを感じることで車に酔ってしまうこともあります。

その時、次のような症状が見られることが多いので注意して見てあげましょう。

車酔いの初期症状

初期症状としては緊張やストレスから吠えたり鳴いたりし、落ち着きがなくなります。

じっと座っていられなくなり、動き回るかもしれません。これは緊張感から自分を開放したくて行う行動です。

またストレスを感じている時には頻繁にあくびをする様子もよく見られます。

眠いわけではなくて、生あくびです。

初めての場所や知らない犬に会った時にも生あくびをすることがあります。

自分でストレスを解消しようとしている状態です。

これらが見られたら、車に緊張し、ストレスを感じていると読み取ってあげてください。

車酔いの軽度の症状

軽度の車酔いになってくると、「ハアハア」と呼吸が苦しそうになってしまい、よだれも大量に出るようになります。

暑い時や走った後も呼吸が激しくなりますが、ハァハァという呼吸はストレスのサインでもあります。

気持ちが悪い時にもそのような呼吸になることを覚えておきましょう。

よだれがたくさん出る時は嘔吐のサインでもあります。

人間も酔うと吐き気がしますよね。

それと同じです。

更に鼻水が出たり、体が震えだす子もいます。

見ているのが少し辛い状況です。

車酔いの重度の症状

重度の車酔いになると嘔吐や下痢などに至るので、そうなる前に車酔い対策をしっかり行ってあげましょう。

かなりぐったりした様子になり、車に乗せておくのも心配です。

こうなってしまう前にはよだれが出たり、呼吸が早くなったりと軽度の症状が出るはずなので、それらを見逃さないようにして対策を講じてください。

一度重度の車酔いになると、その辛さがトラウマになり、「車が怖い」という気持ちを植え付けてしまいます。

そうなると改善するのが難しいため早い段階で気が付くことが大切です。

犬の車酔いの対処法

子犬の時から少しずつ時間をかけて車に慣れさせることが一番良い方法です。

しかし、車が苦手になっているようならできるだけ初期や軽度の症状が出ている間に犬の苦痛を取り除いてあげましょう。

車酔いを起こした時の対処法として次の4つを紹介しますので、是非実践してみてください。

対処法①:ツボを刺激する

人が車酔いをしたときにも簡単にできるツボ押しがありますが、犬にもツボ刺激が効果的です。

耳珠(じじゅ)や築賓(ちくひん)と呼ばれる車酔いを無くすツボを刺激することで症状を軽減することができます。

耳珠とは耳の穴のすぐ前にある軟骨の突起の部分です。

指と指でつまんで刺激します。

築賓とは膝とくるぶしを結んだ線の中間地点の内側のツボです。

ここを親指と人差指で揉むとよいでしょう。

どちらも優しく刺激するようにしてください。

対処法②:車から降りてみる

車の揺れや臭いなどが原因なので、できることなら停車し、揺れることのない場所で、犬の体調や気分が回復するのを待ちます。

長時間乗らなければいけない場合には、運転手の気分転換も兼ねて、ある程度走ったら少しゆっくりした時間をとるように前もって計画しておくのもいいことです。

高速道路のサービスエリアにあるドッグランなどをうまく利用しましょう。

体調が回復したら軽く散歩したり、水分をあげたりして様子を確認します。

対処法③:車内温度を低くする

夏であれば車内はもちろんエアコンで涼しくしていますが、後部座席の犬がいる場所は意外と温度が高いことがあります。

また冬には暖房で温度が高すぎる場合があります。

犬にとって快適な気温は人間よりもやや低めです。

とりあえず高温だと犬がさらに酔ってしまうため、車内のエアコンの温度を少し下げて様子を見ましょう。

また風を車内に入れて、空気の流れを作ることも大切です。

状況に応じて、窓を開けてみましょう。

車独特の臭いが軽減されるという効果もあります。

対処法④:外気を吸わせてみる

吐き気が見られる際は、外気を吸わせることで、愛犬の気分や体調が良くなる可能性があります。

できれば車を止めて外へ出るほうが良いのですが、すぐに止まることができない時は窓を少し開けて鼻先を出せると良いでしょう。

あまり大きく開けてしまうと、犬が顔を出したり飛び出すなどの危険があります。

特に小型犬の場合、落下しないようにしっかり体を支えておきましょう。

時々窓を開けることで換気にもなります。

犬の車酔いの予防策

車酔いを気にせず楽しくお出かけするためには、普段から車に慣れさせることが大切です。

愛犬が車酔いをしやすいとわかったら、前もって予防策をとっておくと安心です。

必ず酔わないとは断言できませんが、少しでも症状が軽く楽になればいいですね。

次の予防策を参考にしてください。

移動する際はクレートに入れる

車の揺れを感じて車酔いする場合は、揺れることが少ないクレートに入れてあげる予防策があります。

小型犬を抱っこして乗せる人がいますが、人と一緒に犬も体が揺れやすく、車酔いすることがあります。

車内でフリーにしていると、急ブレーキがかかった時に危ないこととバランスを取ろうとして酔いやすいと言われています。

クレートに入ることが安心できるようなら一番安全です。

クレートは揺れが少ない分、風が入りにくいので、窓を開けたり気温に注意したりすることも大切です。

さらにクレートは扉の位置が進行方向と同じ向きにするとより酔いにくいので参考にしてください。

乗車する直前は食事をあげない

人間と同じように、空腹でも吐くことがありますが、胃の中を空っぽにしていた方が吐いてしまう可能性が低くなります。

過度の空腹や満腹状態を避けることが車酔い対策の一つです。

車に乗る直前に食べさせないで、2~3時間前までに済ませるようにします。

長時間乗る場合は、乗る前にはいつもより少ない量を食べさせ、目的地に着いてからしっかり食べさせるとよいでしょう。

また対策としてペパーミントのアロマオイルを少量嗅がせるようにすると良いと言われています。

車内に置いておくのも効果的です。

酔い止めを使用する

車酔いが重症化しそうな場合は、犬用の酔い止め薬を用いる方法もあります。

酔い止めには眠くなりやすいものなど移動中のストレスを軽減させる効果があります。

薬によっては副作用もあるので、動物病院で相談し服用する場合の注意をきちんと守りましょう。

酔い止め薬が心配な人は無理に飲ませる必要はありません。

車の運転は安全運転を心がけ、揺れを最小限に抑えるように努力しましょう。

こまめに休憩する

車に酔った際の対策でもあげましたが、休憩を取って車の外へ出たり、空気を吸うことが気分転換になります。

できれば症状が出る前に対策を取りましょう。

車に慣れるためにエンジンを掛けずに乗せておやつをあげたり、近い場所へのドライブなどから始めるのも良いことです。

車に乗る機会が増えると揺れに対しても三半規管が慣れるようになります。

長距離移動の際は、サービスエリアなどで休憩時間を取るようにしましょう。

まとめ

犬も車酔いをすることを頭に入れておいて、事前の予防策をできるだけしてあげたいものです。

もし車酔いの症状が見られたら犬の体調を配慮して、少しでも楽になる快適な環境を整えていきましょう。

車に乗ることが楽しいと愛犬が思えるように、飼い主さんがいろいろ工夫をしてみてください。

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