愛犬の様子がおかしい!犬の水頭症の見分け方とは?治療や予防法も

2022/02/19

目次

水頭症になった犬の見分け方は?

水頭症という病気を知っているでしょうか。

一度発症してしまうと完治することは難しいと言われている非常に危険な病気です。

水頭症とは、髄液が頭蓋内で溜まってしまっている状態であり、脳を圧迫し続けます。

そのため、さまざまな障害がでる可能性があり、日常生活が普通におくることができなくなることも多いです。

次に、水頭症の見分け方をいくつか紹介します。

水頭症は完治することは難しいですが、早期発見することで症状が悪化することを防ぐことが期待できます。

外見だけで分かる症状

水頭症は外見だけでも見分けることができます。

体の内部の病気ではありますが、髄液が溜まることで外見にも変化があらわれるため、外見でも見分けやすい特徴があります。

頭がドーム状に膨れたり、頭のてっぺんが穴のようになっている場合は水頭症になっている可能性があります。

そのほかには両目が外側に向いている場合も要注意です。

これらの外見の変化がみられるのであれば早急に病院に連れて行くようにしましょう。

外見の変化は徐々に進行する場合もありますが、急激に変化して気づきやすい場合もあります。

普段から犬と触れ合う時間が多ければ普段との違和感にも気づきやすいです。

外見以外で見受けられる症状

水頭症は外見以外でも見分けることができます。

いつもボーっとしていたり、痙攣を起こすこともあります。

そのほかには歩行することが困難になったり、頭をなでるといきなり吠えたり、暴れるなどパニック障害を起こしてしまうこともあります。

また、物に良くぶつかるようになるなど、普段では考えられないような行動が多くなってしまいます。

これらのさまざまな異変が起きる原因は髄液が脳を圧迫しているからであり、圧迫されている部分によって異変の内容も変わってきます。

水頭症になった犬の治療法は?

水頭症は完治することが難しい病気です。

しかし、さまざまな治療方法があるので、水頭症と診断されたのであれば治療することになります。

治療することで症状の進行を遅らせることができたり、一時的に完治させることも期待できます。

水頭症の治療方法はおおまかにわけて2種類用意されているので、進行具合や症状にあった治療方法が選ばれます。

次に、水頭症の治療方法を詳しく紹介するので参考にしてください。

どちらが愛犬にあった治療方法なのかわからないのであれば、医師に任せるようにしましょう。

外科的治療

外科的治療方法は、内科的治療をしても効果があまり見られなかった時や進行性であり、内科的治療では進行を食い止めることができなかった場合に行われます。

しかし、老犬であり、体力的に外科的治療が難しい場合は内科的治療を続行されることもあります。

外科的治療の場合は髄液を腹腔に排出するようにチューブを入れる手術になります。

この手術をすることで髄液が脳内に溜まることがなくなるため、さまざまな障害を軽くすることが期待できます。

しかし、感染症になるリスクが高かったり、以前に増して髄液が分泌される量が増えてしまうケースもあります。

また、一般的な動物病院では手術できないため、専門の病院で治療を受けるようになります。

内科的治療

内科的治療は体力的に手術ができない場合や水頭症の症状が軽度である場合に行われることが多いです。

内科的治療では、脳脊髄液でもあるCSFが作られることを抑制し、脳内の圧力を下げる方法です。

髄液の作られる量が減れば、圧迫する力も弱くなり、水頭症の症状を緩和することができます。

使用される薬は主に、ステロイド剤や利尿剤、抗痙攣剤などです。

抗痙攣剤は痙攣が起きた場合にだけ、使用されます。

利尿剤は点滴で投与される場合もありますが、症状が落ち着いてくれば錠剤になり、家に帰って餌などに混ぜて与えるようになります。

内科的治療は動物病院でも治療が受けられることが多かったり、犬自体に負担がかかりにくいメリットがありますが、完治させることが難しいことや効果があらわれないなどのデメリットもあります。

水頭症に犬が陥らない予防法は?

犬はさまざまな病気になってしまうことがあり、年齢を重ねれば重ねるほど病気になる可能性が高まります。

病気によっては予防することができるので、病気ごとの予防方法をしていれば病気になるリスクが下がります。

そこで気になるのが水頭症を予防することができるかどうかではないでしょうか。

次に、水頭症を予防することができるのかどうかを詳しく紹介します。

上記でも紹介したように水頭症を発症してしまうと長い期間治療を受け続ける必要があるため、予防できるのであれば予防しておいて損はありません。

予防は難しいが早期発見が大切

結論から説明すると残念ながら水頭症を予防することは非常に難しいです。

予防が難しい原因は、水頭症になる詳しい原因がいまだに判明していないことと、いくつかの要因から水頭症になるリスクが高まると言われているからです。

そのため、水頭症に対しては予防するのではなく、早期発見・早期治療をすることが重要になると考えましょう。

早期発見することができれば、それだけ症状が悪化してしまうリスクを下げることができます。

早期発見するためには上記で紹介した見分け方を把握することが重要になります。

まとめ

水頭症は髄液が脳内に溜まってしまうことであり、脳を圧迫してしまう病気です。

脳はどの生き物でも重要な器官であり、圧迫されることでさまざまな障害が出てしまいます。

治療法は確立されていますが、完治する可能性は低く、長い期間治療しなければならない病気でもあるため、油断できない病気でもあります。

予防方法も現在では確立されておらず、いかに早い段階で見つけることができるかが重要になります。

脳内で起きる病気ですが、外見でも水頭症か銅貨を判断することができるため、日ごろ愛犬とよくコミュニケーションをとるようにして、異変に気付けるようにしましょう。

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