犬にアーモンドを与えても大丈夫?与える際の注意点や過剰摂取の危険性など
2022/02/08
目次
犬はアーモンドを食べても大丈夫?
犬にアーモンドを与えてもよいのか気になる人もいるのではないでしょうか。
アーモンドは犬に与えても問題なく、人の間でも注目されているナッツ類であるため、同じ効果を愛犬にも得てほしいなら与えましょう。
ただし、アーモンドは高脂肪であり、消化も悪いので与えすぎてしまうと肥満体質になってしまいやすく、嘔吐や下痢などを起こしてしまう可能性もあるので注意しましょう。
いくら体に良いとされている食材でも食べすぎは体に悪影響を及ぼす原因となってしまいます。
犬にアーモンドを与える際の注意点
犬にアーモンドを与えても問題はありませんが、いくつか注意しなければならないポイントがあります。
そのため、注意点を把握せずにアーモンドを与えてしまうと何かしらの不調を起こしてしまうリスクがあります。
次に、犬にアーモンドを与える際の注意点を紹介するので参考にしてください。
どのくらいなら与えても良い?
上記でも紹介したようにアーモンドを犬に与えすぎてしまうと肥満体質になったり、下痢の症状が出てしまうこともあります。
そのため、1日に与えてもよいアーモンドの量を把握しておくことが飼い主には求められます。
基本的に1日に与えてもよいアーモンドの量は明確に決められているわけではありませんが、一つの目安として1日で摂取するカロリーの2割程度と言われています。
普段与えているフードのカロリーを把握することで1日どの程度のカロリーを摂取しているのかを知ることができるので、そこからアーモンドを与えてもよい量を計算しましょう。
あくまでも目安ですが、5㎏程度の小型犬であれば1~3粒程度が無難です。
持病があったり、老犬の場合は動物病院の医師に相談することをおすすめします。
細かく砕いてから与える
犬がアーモンドを食べる際は歯の形も関係していますが、細かく砕いて食べることができません。
そのため、1粒丸々飲み込んでしまうことも珍しくなく、喉や消化器官などに詰まってしまう恐れがあります。
そのほかにも細かくなっていないまま胃に運ばれてしまうため、それだけ消化にも時間がかかってしまいます。
ただでさえ消化しにくいアーモンドであるため、さらに消化しにくくなってしまい、下痢や嘔吐のリスクが高まります。
犬にアーモンドを与える際には事前に細かく砕く一工夫をしてあげるようにしましょう。
また、茹でることで柔らかくすることができ、消化もしやすくなるのでおすすめです。
アーモンドに一工夫を加えることは面倒と感じてしまうことも多いですが、愛犬のことを第一に考えるのであれば必ず行うようにしましょう。
犬のアーモンド過剰摂取の危険性とは?
犬にアーモンドを与える際には適量を与えることが大切であり、過剰摂取してしまうと危険な状態になることもあります。
下痢や嘔吐をしてしまうことはもちろんですが、病気になってしまい、最悪手術などの治療を行わなければならなくなることもあります。
次に、犬にアーモンドを過剰摂取することの危険性を紹介するので、アーモンドを愛犬に与えようと考えている人は参考にしてください。
膵炎や胃腸炎を招くことがある
アーモンドには豊富な脂質が含まれており、エネルギー源にもなるため、犬にとって欠かすことができない栄養素と言えます。
しかし、1粒のアーモンドに多くの脂質が含まれているので、膵臓や胃に負担がかかってしまいます。
脂質は胃で消化され、膵臓から分泌される液でエネルギー源として分解されます。
一度に多くのたんぱく質を摂取してしまうと胃腸炎や膵炎を起こしてしまう危険があります。
アーモンドを食べた際に嘔吐したり、元気がなくなったり、食欲がないのであれば膵炎や胃腸炎になっている可能性があるので、動物病院で診察してもらいましょう。
場合によっては体調が急変して命に関わってしまうこともあるので、軽視しないように注意することも大切です。
高カロリーや脂質の多さにも注意する
アーモンドにはカロリーが豊富に含まれているので大量に食べてしまうと当然肥満体質になってしまいやすいです。
犬が肥満体質になってしまうと胃寿命が縮んだり、糖尿の誘発、免疫力の低下などさまざまな悪影響を及ぼしてしまいます。
また、体重が重くなってしまうため、各関節にかかる負担も大きくなってしまい、関節痛になってしまうことも考えられます。
健康のために与えているアーモンドでも与える量を間違えるだけで、健康的な体ではなく、不健康な体に近づいてしまうため、逆効果になってしまいます。
特に、運動量が少ない犬は普段から消費するカロリーも少ないため、より短期間で肥満体質になってしまうリスクがあります。
アーモンドには脂質やカロリーが豊富に含まれていることを理解して、カロリーや脂質の過剰摂取にならないように気をつけましょう。
腸閉塞や食道閉塞の危険性がある
犬にアーモンドを与えた際に腸閉塞や食道閉塞になってしまう危険性もあります。
これらの症状は犬がアーモンドを丸のみしたときに起きやすいです。
アーモンドは1粒が大きく形もいびつであるため、腸や食道に詰まりやすいです。
特に、腸や食道が細い小型犬ほど詰まらせてしまうリスクがあります。
原因はアーモンドを喉に詰まらせてしまうことであるため、細かく砕いたり、茹でてペースト状などにすれば事前に腸閉塞や食道閉塞を防ぐことが可能です。
犬はアーモンド以外のナッツ類は大丈夫?
アーモンドは与える量さえ間違えなければ犬に与えても害を及ぼしてしまうことはありませんが、ほかのナッツ類であればどうなのか気になる人もいるのではないでしょうか。
アーモンドはナッツ類の一つであり、さまざまなナッツ類があります。
それぞれ種類が異なることで含まれる栄養素も異なるため、同じナッツ類でもあるアーモンドが問題ないのであれば与えても悪影響はないと考えるのではなく、一度確認しておくことをおすすめします。
カシューナッツはおすすめできない
アーモンドと同じくらい人気があるカシューナッツですが、犬には与えないことをおすすめします。
アーモンドと同じように中毒症状はないので安全性はありますが、消化しにくいこともあり、嘔吐や下痢の原因となってしまいます。
元々アーモンドやカシューナッツは犬にとって必ず必要とはいえないので、無理して与える必要もありません。
確かに豊富な栄養素が含まれているため、得られるメリットもありますが、下痢や嘔吐をしやすいデメリットの方が大きくなってしまいがちです。
マカダミアナッツは絶対NG
マカダミアナッツを与えることは絶対にしないようにしましょう。
さまざまなナッツ類の中でも一番危険性が高いナッツとも言われています。
マカダミアナッツの中には中毒症状が出てしまう成分が含まれており、犬が食べてしまうとマカダミアナッツ中毒と言われる病気になってしまいます。
摂取してから12時間前後に症状があらわれる場合が多いです。
自然に回復する場合もありますが、死亡してしまうケースもあるので、食べてしまった場合は動物病院で診てもらうようにしましょう。
まとめ
人にとっては健康的にもよいとされているナッツ類のアーモンドですが、人同様に食べ過ぎてしまうと肥満体質になってしまいやすいデメリットがあります。
また、犬にとっては有毒となるナッツ類もあるため、確認せずに与えることは控えましょう。
正しい知識を身に付けてからアーモンドを与えるように心がけましょう。
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