【解説】犬にサツマイモは大丈夫?調理方法や人気10レシピを紹介!

2020/04/29

目次

【結論】犬にサツマイモを与えても大丈夫!


犬にサツマイモを与えたことはありますか?
おやつやご飯にサツマイモをあげても良いのかどうか、はっきり知りたいという人もいますよね。
結論から言うと、犬にサツマイモを与えることは体に良い効果が期待できます。どんな効果があるのか、与える量や注意点も詳しく紹介していきます。
また、あげない方が良い場合はどんな時かも知っておくことが大切ですね。
食べさせる際には、加熱した上でドッグフードのトッピングにしたりクッキーなど
のおやつに混ぜてあげると喜ぶでしょう。
飼い主さんたちが作っているワンちゃん大喜びのさつまいもおやつレシピも公開!

1日にどれくらい与えてもいいの?

サツマイモは甘くて犬が好む味ですので、ついついあげすぎることがありますがそこは要注意です。
なぜならサツマイモは糖分が多くカロリーが高いので、与えすぎると肥満につながるからです。
蒸したサツマイモは100gあたり134kcalで、ご飯茶碗半分とほぼ同じカロリーです。
また食物繊維も豊富で犬には消化しにくいということもあるため、与え過ぎはよくありません。
犬に与える量としては犬の体重にもよりますが、犬の1日の総カロリーの10%までと言われています。
子犬でも成犬でも5kgの小型犬で約25g、30kgの大型犬なら100g程度です。
厚さ1cmくらいなら小型犬は1枚、大型犬も4枚までとしておきましょう。

犬にサツマイモはそもそも体にいいの?悪いの?


サツマイモは炭水化物が主成分であり毒も含まれていませんので、犬が食べても問題は全くありません。
炭水化物自体は犬にとって絶対必要な栄養分ではありませんが、それ以外にもビタミンやカリウム、食物繊維などの
豊富な栄養素が含まれています。
それらは犬の体にとってうれしい効果があります。
ただ、病気を持っている犬には良くない点もあるので解説をご覧ください。

①便の排便がスムーズになる

サツマイモに含まれる栄養素で代表的なものは食物繊維とヤラピンです。
食物繊維は人間でもおなじみですが、腸内環境を整え老廃物のデトックス作用が高いものです。
ヤラピンはサツマイモを切ったときに出てくる白い液体状のものですが、消化しにくいので腸を刺激して便通を良くしてくれる効果があります。
ヤラピンは皮のすぐ近くに多く含まれていますので、便秘解消のためにはサツマイモを皮ごと上げるのが良いでしょう。
サツマイモは生のままでは消化が悪いので、いくら便秘であっても必ず加熱して柔らかくしてからあげてください。

②皮膚に効果のある作用がある

ビタミン類が豊富なサツマイモは皮膚に効果的です。
ビタミンB6は皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあり、アレルギーの状態を和らげてくれます。
タンパク質の代謝にも欠かせない栄養素なので、タンパク質を多く摂る犬のとって欠かせないものです。
水に溶けやすい性質ですが、サツマイモは皮ごとの調理では壊れにくいのでその点もうれしい食物です。
もう一つのビタミンCは抗酸化作用が高いので、高齢犬や関節炎、病気を持っている犬、術後などには特に必要な栄養素です。
ビタミンC もサツマイモは皮ごと加熱すると壊れにくいです。

③皮膚の色素沈着に効く

サツマイモに含まれる食物繊維とクロロゲン酸はメラニンの生成を抑えてくれる働きを持っています。
メラニンは人の肌にもあってシミやそばかすの原因となってしまうものです。
犬のお腹の皮膚が黒ずんでいる場合、メラニン色素が皮膚に沈着していることが考えられます。
サツマイモを食べることで皮膚の黒ずみが薄くなるかもしれません。
ただ、皮膚を掻いたり、脱毛していたり、何か異常が見られるときには病気の可能性もあるので獣医に見せてください。

④老化防止効果がある

サツマイモにはビタミンC・E・B6などが豊富で、抗酸化作用が高く体を若々しく保つのに作用します。
免疫力をあげてくれることで病気にかかりにくくなったり、回復力も高まります。
更にクロロゲン酸というポリフェノールの一種を含んでいます。
ポリフェノールもまた抗酸化作用が高いもので、活性酸素の発生を抑制してくれます。
体内の活性酸素が増えると細胞が酸化して、老化が進みますが、クロロゲン酸を取り入れることで、細胞の酸化が遅くなると言われています。

⑤臓病や心臓病の犬は避けた方が安心

サツマイモを犬に与えることを避けたほうが良い場合があります。
それは腎臓病・心臓病の犬に対してです。
サツマイモはカリウムを多く含んでいます。カリウムは腎臓から排出されるのですが、腎臓が弱ってきていると
カリウムが排出されずに体に溜まってしまいます。
そして低血圧や不整脈などの症状が出やすくなります。
不整脈は心臓疾患の一つですから、元々心臓の機能が弱い子には負担が大きくなりやすいです。
利尿作用のある薬を飲んでいるとカリウムが残りやすいので、サツマイモを食べると高カリウム血症にかかることがあります。
またサツマイモはシュウ酸が含まれています。量はほうれん草の1/7程度ですが、加熱や水にも解けにくい性質です。
そのためシュウ酸カルシウム結石を作りやすいので、腎臓の機能が弱っている犬は避けておきましょう。

サツマイモのおやつや調理方法3選を紹介


体にメリットが多くあるサツマイモ、おやつとしても食べさせてあげたいですね。
加熱するのはもちろんですが、焼き芋は食物繊維がとても多くなり、消化しにくいというリスクがあります。
できれば蒸したりゆでたりして、小さめにカットすると良いでしょう。
どのような形であげるといいのか、具体的に調理方法を紹介していきましょう。

①サツマイモの加工食品

サツマイモには加工食品がいろいろあります。それらの中で焼き芋と干し芋であれば与えて大丈夫です。
焼き芋の場合、やけどに注意することと端よりも真ん中の柔らかい部分をあげましょう。
干し芋は蒸したものより水分が少なく栄養がつまっているので、量に注意しましょう。与えすぎになりやすいです。
他の加工食品、例えばさつまいもチップスやスイートポテトは油で揚げていたり、砂糖が入っていて人間の食べ物ですので
犬には与えるのはやめましょう。健康を害するリスクがあります。

②蒸したサツマイモをトッピング!

甘くて美味しいサツマイモですが、一番気になるのはカロリー。ダイエット中の犬には特に難しいですね。
それでも少しあげたいというときには、蒸したサツマイモを少しトッピングしてはどうでしょう?
いつものフードの上に、体重に合った量をトッピングして あげるのがおすすめです。
アレルギーが心配な子もまずは少量から食べることが一番なので、このやり方を試してみてください。
少し食欲が落ちている場合にも甘いサツマイモは喜んで食べてくれると思います。

③さつまいもジャーキーをおやつに

サツマイモに慣れてきたら、おやつにも取り入れてみましょう。
ジャーキーを普段食べている犬にはさつまいもジャーキーを作ってあげてください。
蒸したさつまいもに少量の片栗粉と水を加えて練ります。耳たぶほどの硬さの棒状にして160度のオーブンで20分くらい焼くだけ。
意外と簡単ですね。焼く前にささみを巻いたりすると、ささみ巻きジャーキーになります。
添加物が入っていないので、手作りおやつは安心してあげられます。

④〈レシピ〉サツマイモチップ

おやつに便利な簡単サツマイモチップのレシピです。サツマイモのおやつは必ず加熱して、生ではあげないでください。

作り方
1さつまいもを薄く切って、水にさらします。(アク抜き)
2クッキングシート引いた天板に並べてオーブントースターでパリッとするまで焼きます。
これだけでできあがり!
人用のサツマイモチップは油で揚げますが、犬用は揚げずにオーブントースターで焼きましょう。
もちろんオーブンでもできますがオーブントースターの方が手軽です。焦げ過ぎないようにに気をつけてください。
パリパリっとして歯ごたえもありそうですね。
焼き上がりは熱いので、よく冷ましてからあげてください。
また水にさらすことでアク抜きができますが、省略しても構いません。

⑤〈レシピ〉サツマイモスティック

次のおやつはサツマイモスティック。さつまいも1本と片栗粉大さじ1、適量の水を使います。

作り方
1さつまいもを茹でてつぶし、片栗粉と水を加えて練ります。水は少しずつ入れましょう。
2平らに伸ばし、スティック状にします。
3オーブンを150℃~170℃に熱して、15分~20分程度焼きます。
様子を見て足らなければ時間を少し多めにしてください。
チップよりも少し手間がかかりますが、これも甘くて美味しいおやつになります。
スティックの大きさにもよりますが、中型犬・大型犬向きのおやつです。
人用にはこれに砂糖をまぶすと一緒に食べられるヘルシーおやつに。
手作りおやつは添加物が入っていないので、アレルギーなどを持っていても安心して食べられます。

⑥〈レシピ〉サツマイモボーロ

簡単おやつの3つ目はサツマイモボーロです。小さめのさつまいも1本、片栗粉大さじ2、水大さじ1(さつまいもの大きさによって片栗粉と水の量は変わります)。

作り方
1さつまいもの皮をむき、茹ででつぶします。
2片栗粉と水を入れてよく練ります。
3ボーロのように小さく丸めてクッキングシートを敷いた天板に並べます。
4オーブンを170℃に熱して10分、裏返して10分焼いたら完成。
形が少々ふぞろいでもあまり気にせず、少し平べったい形にすると火も通りやすいです。
ボーロは小さくて小型犬にも食べやすいおやつです。量もほんの少しあげられるので調節しやすいです。
子犬にもまずはこのおやつからあげてみると良いですね。

クックパッドで人気のサツマイモレシピTOP5


飼い主さんたちはいろいろ工夫してサツマイモでおやつを作っています。クックパッドで人気のサツマイモレシピを5つご紹介。

5位 米粉とサツマイモのパンケーキ
材料:さつまいも15g、米粉50g、水50cc、はちみつ少々

作り方
1さつまいもの皮をむいて角切りにして水につける。
2さつまいもをゆでる。
3米粉とはちみつ、水を混ぜて粉っぽさがなくなったら、さつまいもを入れる。
4テフロン加工のフライパンで薄めに焼く。

4位 わんちゃんだってハロウィンだわん
材料:かぼちゃ192g、さつまいも82g、無糖ヨーグルト小さじ2

作り方
1かぼちゃは皮と種、わたを取り、さつまいもは皮をむいて、それぞれ一口大に切る。
2シリコンスチーマーに入れてレンジ500W5分。
3それぞれ別にマッシュする。
4さつまいもにヨーグルトを入れ、4つに丸める。
5ラップを敷き、かぼちゃ4等分の一つを平らに伸ばし、上にさつまいもの丸めたものを乗せる。
6ラップで包んで丸める。同じように4つ作る。
7ラップを外して、飾りにかぼちゃの皮を葉っぱのように飾る。(皮は食べられません)

3位 グレインフリー犬用クリスマスケーキ
材料:さつまいも130g、じゃがいも130g、鶏ミンチ200g、ヤギミルク少々(なければ牛乳)

作り方
1さつまいもとじゃがいもは皮をむき、適当な大きさに切って水にさらす。
2鶏ミンチを粘りが出るまでこねて、丸い型2つに入れて焼き、冷ましておく。
3さつまいもをゆでて、つぶす。
4鶏ミンチ2枚でつぶしたさつまいもを挟む。
5じゃがいもをゆでて裏ごしし、ヤギミルクを少しずつ入れてクリーム状にする。
6さつまいもと鶏ミンチの上や周りにクリーム状のじゃがいもを塗る。残ったクリームは絞り出し袋にいに入れてデコレーションする。

2位 犬用さつまいもクッキー
材料:さつまいも150g、小麦粉70g、オリーブオイル小さじ1

作り方
1蒸して皮をむいたさつまいもをつぶし、小麦粉とオリーブオイルを入れて混ぜる。
2一まとまりになったら、綿棒で伸ばし、好きな型で抜く。
3予熱なしのオーブンで170℃40分焼く。

1位 犬用簡単ケーキ さつまいもとかぼちゃ
材料:さつまいも1本、かぼちゃ8分の1くらい、水切りヨーグルト適量、飾りのフルーツ(りんごなど)

作り方
1さつまいもとかぼちゃはレンジで柔らかくする。(さつまいもはアルミホイルでくるんで弱火30分が美味しい)
2冷めたらそれぞれ裏ごしまたは柔らかくつぶす。
3ラップを敷いて、10cmくらいの円形にしかぼちゃの間にさつまいもをはさむ。3層で3cmくらいの高さのケーキができる。
4残ったかぼちゃと水切りヨーグルトでデコレーションする。フルーツを飾って出来上がり。

最後に

サツマイモは栄養価も高く、甘くて犬が好きな食べ物です。アレルギーや持病のある犬の場合は別ですが、体に良い面も多くおやつにも積極的に取り入れてみましょう。
カロリーが高いので肥満にならないよう、あげる量にはよく注意してください。お誕生日など特別なケーキを作ってあげると、愛犬の喜ぶ顔が見えそうです。

関連タグ

この記事を読んだ人におすすめの記事