犬の避妊手術のメリット・デメリット!愛犬と幸せに暮らすために

2020/08/30

目次

犬の避妊手術とは?

子犬を迎えて避妊手術をどうしようかと悩んでいる人もいるでしょう。
オスならば去勢ですが、ここではメスの場合の避妊手術についてそのタイミングや費用、
メリットデメリットなどについてまとめていきます。
避妊手術については賛否両論ありますが、参考にしてみてください。
メス犬に施す避妊手術は、外科的処置によって、生殖器(卵巣と子宮)を摘出し、
メスの発情期を抑制する効果があります。

また妊娠や女性ホルモンに関連して起こる病気の発生を予防することができるということからも勧められています。

犬の避妊手術のタイミング

避妊手術はいつ行うのがベストなタイミングなのかというのは、それぞれの犬によっても違ってきます。

何歳でするという決まりがあるわけではありませんが、
全身麻酔のもとで行う手術なので麻酔のリスクを考えると体力のある若い時にするのが良いでしょう。

また手術後のケアや抜糸など通院もあり、飼い主さんが余裕を持ってお世話ができる時期を選んでください。
犬の成長過程や体調などを見ながら、避妊手術のタイミングを獣医さんと相談してみてはいかがでしょうか。

いつまでにすれば良い?

避妊手術の目的の一つは生殖器関連の病気予防ということです。

それを考えると、最初の発情期の前に手術を行うと病気の発生を防ぐことが可能です。
犬の個体差にもよりますが、生後6ヶ月~1歳ほどで初めての発情期が来ます。
この頃は若くて元気なので、術後の回復も早く問題はないでしょう。

乳腺腫瘍の場合、発情前に避妊手術を受ければ発生率が0,05%ですが、
2歳半を過ぎてからではその発生率が約26%になるとも言われています。
また避妊手術が早すぎると尿もれしやすいということも言われています。

最初の発情が済んで3ヶ月ほどたち、性ホルモンの影響がなくなった時期が最もタイミングが良いという意見もあります。

発情期は手術不可能

犬の発情期はたいてい半年周期で訪れます。
避妊手術を1度目の発情期の後に設定するとその間に行うということになります。

発情期には手術はできないからです。

発情期の子宮はとても腫れており、痛いほど充血しています。
手術する際に出る血液が大量になり、ホルモンバランスの急激な乱れによって体調不良を起こしかねません。

発情が終わってもしばらくは子宮が腫れた状態なので、最低でも1ヶ月は空けて避妊手術の日を決めましょう。

犬の避妊手術の費用

動物病院では自由診療なので、病院によって診察・治療の費用が違います。
犬の避妊手術にかかる費用について調べてみました。
大型犬は小型犬よりも高く、動物病院により手術前後の処置には違いもあります。

例えばエリザベスカラーの貸し出しなど細かなことでも、きちんと聞いて納得して受けることが大切です。

ペット保険の対象かどうかについても説明します。

ペット保険の対象?

避妊手術はペット保険の対象なのかという疑問を持つ飼い主さんがいるでしょう。

避妊手術は残念ながらペット保険の適用にはなりません。

ペット保険が補償しているのは、
定期的に費用を払った人に対して予期せぬ病気や怪我にかかった場合の治療となります。
避妊手術は自発的に行う予防手術のため、保険では補償されません。

ただ、一部の保険では避妊手術を受けているということで将来の病気のリスクが軽減されるため、
その後の保険料が割安となる制度もあると聞いています。

ペット保険は最近補償内容も幅広くなっているので、一度確認しておくと良いでしょう。

相場はいくら?

基本的に自由診療となるため病院によって入院費・手術費が異なりますので、大体の相場を説明します。

大型犬で60,000~80,000円、小型犬で40,000~60,000円くらいになるでしょう。

薬の量は犬の体の大きさに比例するので、麻酔薬や他の薬なども大型犬では多く使用することになり、費用も高くなります。
また、手術前後の検査や処置なども病院によって違いがあり、それらも含めての費用として病院により幅があるようです。

犬は避妊手術後どうなる?~メリット編~

犬が避妊手術を受けたことによるメリットについてまとめましょう。
まずは子宮蓄膿症・乳腺腫瘍・卵巣疾患などの病気の予防ができます。

早めに避妊手術を受けることでその予防の確率は上がるので時期が大切です。

それ以外にも腎臓病などの病気にも生理は影響を与え、悪化することがあります。
次に発情がなくなるので、発情に伴うストレスや興奮がなくなります。発情中のメス犬は特有のフェロモンを出し、オス犬が興奮することがあります。

そのために事故的な交尾・妊娠が起こりますが、避妊していればその心配はありません。

生理後に偽妊娠という状態が起こることも防げます。
偽妊娠とは妊娠していないのに、腹部が膨らんだりつわりのような状態になったりすることです。

犬は避妊手術後どうなる?~デメリット編~

次に避妊手術のデメリットについて見てみましょう。

まずは妊娠できないので、繁殖することができません。
愛犬の子供を残したいと思ってもそれは叶いません。
また難しい手術ではありませんが、体の状態に関するリスクがあります。

全身麻酔は年齢や持病によりそのリスクも大きいので、獣医さんとよく相談することが大切です。

術後にはホルモンバランスが変わり、太りやすいとも言われています。
しかし肥満は食事や運動により防ぐことができますので、避妊手術だけの問題ではありません。
費用がかかることでためらう飼い主さんもいます。

保険適用もないため、確かにある程度の金額が必要です。

まとめ

メス犬の避妊手術について費用や時期など参考になる点はあったでしょうか。
病気予防というメリットも大きいですが、自然に反しているから嫌だという飼い主さんもいます。

自発的に行う手術なので、メリットデメリットを家族でよく話し合い判断することが大切です。

愛犬の暮らしが安全で過ごしやすいものとなるように考えていきましょう。

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