犬はお茶を飲んでいいの?緑茶や麦茶など種類ごとの注意点を解説

2020/02/14

目次

犬が飲んでも大丈夫なお茶とそうでないお茶がある


お茶が好きな犬って意外といるんですよ。
お茶にはいろいろ種類がありますが、どれも犬が飲んでも問題ないのでしょうか?

先に結論を申しますと、少量のお茶なら特に愛犬の害になることはありません。
ただ、あまりにも大量に飲みすぎると中毒を起こす可能性があるので注意が必要です。

犬には飲ませても大丈夫なお茶と飲ませてはダメなお茶があるのです。
そこで今回は、飲ませても良いお茶、飲ませてはダメなお茶、お茶を飲ませる時の注意点、飲みすぎてしまった時の対処法などを紹介します。

犬が飲んだらダメなお茶はカフェインが含まれるもの


カフェインが含まれているお茶は、極力飲ませないようにしましょう。
これらを多く摂取してしまうと、頻脈、頻尿、吐き気、痙攣などの症状が出ます。
カフェインの過剰摂取で急性中毒となり、死に至る場合もあります。
チワワなどの超小型犬がカフェイン200㎎(コーヒーで言うと2杯分)で急性中毒で死亡するケースもありました。

カフェインが多く含まれているお茶は以下のようになります。

・緑茶
・紅茶
・抹茶
・ウーロン茶
・玄米茶
・ほうじ茶
・玉露

共通点は「茶葉から抽出しているお茶」です。
これを一つの指針にして、茶葉から抽出したものは飲ませないようにしましょう。

抽出したお茶はもちろんですが、茶葉のほうがより成分が凝縮されていてカフェイン濃度が高くなっています。
茶葉も絶対に愛犬が誤飲しないようにしっかり管理しましょう。

少量であれば犬が飲んでも大丈夫なお茶


カフェインが含まれていないお茶ならば愛犬に飲ませても大丈夫です。
タンニンは少量なら含まれていても問題ありません。

では、愛犬に飲ませても大丈夫なお茶を紹介します。

麦茶

大麦の実から作られたお茶です。
お茶の中でも一番ポピュラーなお茶ではないでしょうか。
ミネラル豊富で、胃の粘膜の保護、抗酸化作用、血行促進の効果があります。
注意点がありますが、それは後ほど記載します。

黒豆茶

黒豆から作られたお茶です。
抗酸化作用のあるアントシアニンが豊富に含まれています。
動脈硬化を予防したり、ダイエット効果も期待されます。

ただ、黒豆茶は他のものとブレンドして販売れているものも多いので、何とブレンドされているのかしっかり確認しましょう。
カフェインが含まれているものとブレンドされているようでしたら、飲ませるのは控えてくださいね。

たんぽぽ茶

たんぽぽの根と葉を乾燥させて作られたものです。
ビタミン、ミネラルが豊富に含まれていて、コレステロール値や血糖値を下げる効果があると言われています。
便通、消化不良にも効果が期待されます。

そば茶

そばの実から作られたお茶です。
ビタミンCの吸収を促進したり、血行を良くする効果があります。
また、ビタミンCが豊富なので、抗酸化作用もあると言われています。

そばアレルギーには十分注意してくださいね。

ルイボスティー

ハーブティーの一つで、カフェインが含まれません。
苦味、渋み、酸味などほとんどありません。
フラボノイド類が含まれているため、抗酸化作用として、免疫を高めてくれる効果があります。

飲ませすぎには注意が必要


ミネラルは体に良い効果もたくさんあります。
ですが、あまり飲ませすぎると結石になる可能性が高くなってしまいます。
結石症になってしまうと非常につらそうで見ていてかわいそうです。
喜んで飲むからと言っても、飲ませすぎには注意が必要です。

犬にお茶を飲ませる時には…

犬に飲ませても大丈夫なお茶だからと、人間が飲む濃さそのままでは犬にとっては濃すぎるので飲ませてはいけません。
必ず2~3倍に薄めてあげましょう。
熱いものはそのままだとやけどしてしまうので、人肌ぐらいにまで冷ましてから飲ませてください。

もしお茶を飲んでしまったら…


もしもカフェイン入りのお茶を飲んでしまっても、少量ならしばらく様子を見てみましょう。
特に異常が現れないようであれば大丈夫です。
少しでも心配なところがあったらすぐに病院に連れて行ってあげましょう。

すぐに連れていけない場合は、吐き出させるようにします。
誤飲からだいたい1時間以内であれば吐き出せる可能性があります。

それ以上時間が経ってしまうと、誤飲したものが胃を通過してしまうので吐き出せなくなってしまいます。

吐かせる方法は、3%溶液のオキシドールを1~2ml、スポイトなどを使って犬のノドの方に垂らし飲みこませます。
15分ほど待っても吐く仕草がないようであればもう一度試します。

これを3回ぐら試しても吐かないようであれば、水を飲ませて胃の中の濃度を薄め、病院が開く時間になったらすぐに連れていきましょう。

最後に

参考になりましたでしょうか?
愛犬にお茶を飲ませる場合は、必ずカフェインが含まれていないものを選んでください。
ペットショップなどで犬用麦茶も売られているようなので、そちらを選ぶとより安全かもしれませんね。

ですが、もともとお茶は積極的に犬に飲ませなくてもいい食品です。
体に良いとは言っても、2~3倍に薄めてしまうのでその効果は微々たるものです。

愛犬の健康を思うなら、愛犬に適したドッグフードと新鮮なお水を用意してあげて、お茶を飲ませるのは週2~3日程度にしておきましょう。

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