犬は鳥の骨を食べても大丈夫?危険性と食べてしまったときの対処法とは

2022/01/12

目次

犬は鳥の骨を食べても大丈夫?

犬に鳥の骨を食べさせても大丈夫なのか心配な人もいるのではないでしょうか。

鳥の骨にはカルシウムやコラーゲンが多く含まれているので、骨を頑丈にしたり、コラーゲンは関節疾患の予防にもなります。

一見鳥の骨は固そうに見えますが、健康な成犬であれば数時間程度で消化します。

そのため、犬に鳥の骨を与えることは一部条件をクリアしているのであれば与えても問題ありません。

人が食べた骨付きにチキンの骨があるのであれば与えてみましょう。

犬が鳥の骨を食べる危険性とは?

犬に鳥の骨を与えることは基本的に問題ありませんが、危険性があることも理解しておきましょう。

正しい知識なく鳥の骨を与えてしまうと犬を危険な目にあわせてしまうため、飼い主は鳥の骨の危険性を十分理解してから与えるようにしましょう。

次に、犬に鳥の骨を与える際の危険性を紹介します。

鳥の骨は中で詰まりやすい

鳥の骨を犬に与えると気道や消化管につまってしまう危険があります。

鳥の骨が気道に詰まってしまうと呼吸をすることができず、呼吸困難に陥ってしまいます。

そのため、犬の異変に気付くことができないと最悪命にかかわってきます。

数分程度で犬が命の危険にさらされる症状であるため、非常に危険です。

また、鳥の骨が消化管に詰まるとそれ以降口にしたものが正常に消化することができず、消化管に次々と重なって詰まってしまいます。

気道のようにすぐに命が危険になるわけではありませんが、食べた物が詰まり続けることは命の危険にもなります。

どちらも命に関わってしまうほどのリスクがあるため、詰まらないように細かく砕くなどの工夫が必要です。

鳥の骨は割れやすく危険

鳥の骨は割れやすく、鋭い部分ができやすい特徴があります。

鋭利なもので固い素材であるため、飲み込んでしまうと気道や消化管などに刺さってしまう可能性があります。

気道や消化管を傷つけてしまうとさまざまな病気の原因ともなります。

ほかの骨も割れれば鋭利な形になりますが、鳥の骨は格段と割れやすくなっています。

鳥の骨は他の骨とは違い、中が空洞になっており、空を飛ぶために軽量化する必要があるためであると考えられています。

中が空洞であれば耐久性も弱く、犬の顎の力でも十分折ることができ、その際に鋭利な部分が多くなってしまいます。

鳥の骨が刺さらないようにするためには、飼い主が細かく砕いて鋭利な部分がないように工夫したり、粉末にしてフードなどと一緒に与えるなどの方法があります。

犬が鳥の骨を食べてしまった際の対処法

犬が鳥の骨を食べると上記で紹介したように体の内側を傷つけてしまう原因となってしまうため、極力食べさせないようにすることも珍しくありません。

しかし、飼い主が鳥の骨を与えたつもりではなくても、知らない間に食べてしまっていることもあります。

万が一犬が鳥の骨を食べてしまった際には適切な対応をすることが飼い主には求められます。

食べた時の状況を把握する

犬が鳥の骨を食べてしまったことがわかれば、まずは飛べた時の状況を把握するようにしましょう。

食べてしまった鳥の骨の状態や量、いつ頃食べたのかなどを知ることができれば今後の対処方法を見出すこともできます。

そのため、焦らずに冷静になって分析することに集中しましょう。

確認①:骨の状態

鳥の骨の状態によって危険度が変わってきます。

骨の状態の確認とは、食べた鳥の骨が生であったのか加熱されていたのかや骨の大きさなどのことを示しており、わかる範囲で確認しましょう。

鳥の骨は割れやすい特徴がありますが、加熱していれば余計に割れやすく、鋭利な部分が多くなるため、気道などに刺さるリスクも高まってしまいます。

また、サイズが小さければ刺さりにくく、大きければ割れても大きいまま飲み込んでしまうため、刺さりやすいです。

確認②:どんな食べ方だったのか

次に、どんな食べ方をしていたのかを知るようにしましょう。

知らない間に食べてしまっていた場合は確認することがむずかしいですが、食べている最中を目撃していたのであればある程度把握することができます。

少しずつ削るように食べていたのであれば危険度は低いですが、大きく割るように食べていたのであれば鋭利な部分もできやすく危険です。

また、飲み込むように食べていた場合も同じく危険度が高いです。

食べ方を知ることも大切ですが、食べている場面に出くわしたのであれば食べ方を分析する前にいち早く食べることをやめさせることが大切です。

確認③:食べた時間

食べた時間を把握することができれば消化できる時間を割り出すことができます。

何時何分のように正確にわからない場合でもおおよその時間がわかれば消化時間も確認することができます。

消化される時間をあらかじめ知ることができればいつまでも犬の体調を心配する必要がなく、消化される時間を過ぎれば問題が起きることもなくなります。

一般的に鳥の骨は1~2時間程度で消化され、加熱されていればもろくなっているのでさらに早く消化することができます。

その後の様子をチェックする

犬が鳥の骨を食べてしまったのであれば様子見をすることが大切です。

下痢や嘔吐の症状があらわれ、元気がなくなったり、吐くような動作を繰り返しているのであれば鳥の骨がどこかに刺さっていたり、消化不良を起こしている可能性があります。

このような症状があらわれたのであれば安静にしていても症状が良くなることはあまりないため、早めに病院で治療を受けるようにしましょう。

様子見をする時間は上記で紹介したように鳥の骨を食べた1~2時間程度ですが、万が一のことも考え少し長い時間愛犬の傍をできるだけ離れないようにしましょう。

獣医師の元へ向かう

上記でも紹介したように鳥の骨を食べてから体調が悪くなったのであれば早めに獣医師の元に向かうようにしましょう。

下痢や嘔吐を繰り返していることはそれだけ多くの水分も排出してしまっていることでもあるため、脱水症状を誘発させてしまう原因にもなります。

鳥の骨が気道などに刺さり傷つけてしまうことも危険ですが、脱水症状が重度になってしまうことも命に関わってきます。

かかりつけの動物病院を決めていないと病院の元に行くまで時間がかかってしまうため、万が一のことも考え、犬を飼うのであればかかりつけの動物病院を決めておくことや近くの動物病院を探すことも大切です。

まとめ

犬が鳥の骨を食べることはカルシウムやコラーゲンを摂取することができるため、絶対に与えてはいけないということはありませんが、それ以上に危険な行動でもあります。

カルシウムやコラーゲンは違う方法でも摂取することができるため、鳥の骨を与える必要性はありません。

また、万が一の状況のことも考え、誤って鳥の骨を食べてしまったときの適切な対応方法も把握しておきましょう。

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